フリザゲイラ戦

フリザゲイラ戦

収録作品:ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム [NS]
作曲者:若井淑片岡真央三好真亜沙、大橋征人、臼居司

概要

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メインチャレンジの一つである「リトの村のチューリ」において最後に待ち構える「風の神殿に巣食う フリザゲイラ」との対決で流れる曲。
曲名・作曲者共に判明していない為に仮となる。
リト族関係のイベントのトリを務めるだけあり、これまでのリト族の曲で使われてきた笛が主旋律を担う荘厳な曲である。
だが今回は村を襲う吹雪の元凶との対決ということで、笛の音色は低く重い寒気すら感じさせるものがある。
今作の音楽は今まで以上にインタラクティブミュージックに力を入れており、この曲も弱点である紫氷の結晶を割るたびに曲が切り替わるよう設定されており、合計三段階に分かれた曲である。
結晶を一つ割った第二段階から少しずつ重い音色が勇ましい音色に変わっていき曲のフレーズも増えていくのだが、ここより流れるサビは『ゼルダの伝説 風のタクト』で同じく風の神殿のボスを務め、フリザゲイラの造形の大本である「モルド・ゲイラ」のメインフレーズをアップテンポにしたものである。
そして結晶を二つ割り追い詰めた状態の最終段階はいきなりサビのフレーズに突入するのだが、ここでは「モルド・ゲイラ」のフレーズの後に壮大なフレーズが入ってテンションを一気に引き上げてくる。
このフレーズはリト族のテーマというべき「竜の島」のサビの部分であり、吹雪を吹き飛ばす勢いで胸が熱くなることだろう。
更には風の神殿の曲から引き続き使われている、第一・最終段階のイントロの副旋律や最終段階の間奏部でのリズムの良いフレーズは『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』での覚醒大氷塊 フリザーニャの「ボス戦 その5 (後半)」や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の「神獣 ヴァ・メドー戦」を思い起こさせるものである。
なお、このフリザゲイラ戦の舞台となるアマノトリフネこと風の神殿の曲には、この他に「アマノトリフネノウタ」をメインとしてチューリとリーバルのテーマ曲のフレーズまで入っていることから、風の神殿とフリザゲイラ戦の曲は、過去作の関連曲をフルに活用したリト族関係の曲の集大成というべきだろう。
なお一度全ての結晶を破壊しても再度纏い直した上に竜巻まで発生させて後半戦に突入する。
この後半戦の曲はイントロが違うだけで後は同じに聴こえるが、よく聴いてみると全ての曲が転調して音階が上がっており、自然とテンションが上がるように仕込まれているのである。
結果驚愕の六展開という凄まじすぎる作りこみになってしまっており、ここまで切り替わりの激しいインタラクティブミュージックもそうはないだろう。
なお初戦では苦戦し曲を聴く余裕がないかもしれないが、フリザゲイラとは地底で再戦することが出来るので、大アゴ採取の際にじっくりと聴いてみてほしい。


(むら)(おそ)っている吹雪(ふぶき)元凶(げんきょう)は アイツだ!
絶対(ぜったい)にゆるさない!


このフリザゲイラ戦は吹雪で常時上昇気流が発生しており、パラセールとチューリの突風の力を駆使して戦う空中戦である。
ここまで終始空中戦を繰り広げる戦闘は本作においてもこのフリザゲイラ戦の他はラストバトルくらいしかなく、正しく「オープンエア」まで手を広げた本作を体現した戦闘であると言って良いだろう。
これだけの壮大なシチュエーションでありながら、このメインチャレンジは設定上一番最初の攻略とされている。
攻略の順序は自由とはいえ、一面ボスに有るまじきこれらの想像を絶する作りこみも衝撃の度合いを大きくしているのだろう。
上記のような非常に高い完成度と人気を誇る曲であり、2023年の新曲ランキングでは、本作の「メインテーマ」を抑えての1位となった。


むかし~ むかしの そのむかし
かみさま (てん)からおちてくる ヘブラの(かぜ)(たち)()まり
(かぜ)()まれば (てん)よどみ (てん)がよどめば ()もあれる
天変地異(てんぺんちい)で おおわらわ
こまった かみさま ()てられぬ みんなで かみさま (たす)けよう
(そら)に うかぶ ふしぎな小舟(こぶね) こさえて うかべて (そら)へとおくる
(そら)にもどれた かみさまが お(れい)にくれた おおきなお(ふね)
(かぜ)をもたらし 天地(てんち)しずめる…


余談ではあるが、この完全空中戦といえるフリザゲイラ戦をなんとパラセール未取得で制してしまった猛者が存在するとか。
そもそもフリザゲイラ戦以前に風の神殿自体もパラセールなしの攻略など想像がつかない構成であり、世の中物凄いプレイヤーもいるものである。
更なる余談で本作でも盛んに行われているRTAでは、極まったプレイヤーは当然の如く各地のボスを無視してガノンドロフの元へ直行するため、前哨戦として無視されたボスが総出で出迎えてくれるのだが、一番手のフリザゲイラとの対決においてなんと床抜けバグを使用することでガノンドロフ戦までスキップするとんでもない手段が取られている。
この手段を行うとデータの正常な切り替えが行われないため、ガノンドロフ戦の曲とHPゲージがフリザゲイラ戦のままになってしまうのだが、奇跡的に戦闘の雰囲気を損ねていないと専らの評判である。
これは即ちこの曲がラスボスクラスの荘厳さを持っていることの証明であると言えるだろう。

過去ランキング順位

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最終更新:2024年04月24日 11:43