Find the Flame

Find the Flame

ファインド ザ フレイム

収録作品:ファイナルファンタジーXVI[PS5]
作曲者祖堅正慶
編曲者:祖堅正慶、鈴木克崇
作詞:John Taylor

概要



そうだな 一緒に行こう

受け入れろ
過去を…自分のすべてを



俺は前へ進むと決めたんだ!



主人公クライヴの精神世界における『炎影のクライヴ』との戦闘曲。
曲名を直訳すれば『炎を求める』。
真実を求める探究者の歌であり、復讐を生きる意味としてきたクライヴが己の過去と向き合い、前へ進むと決めた決意と覚悟を感じられる歌詞となっている。

ゲーム内では覚醒したクライヴがリミットブレイクを発動すると同時に流れ始める。
Dig, dig, dig, dig, deeper(掘れ、掘り進め、より深く)と繰り返しの特徴的なコーラスから始まり、疾走感に溢れたメロディラインで心を熱くする一曲。
最高潮のテンションのままノンストップで展開していき、まるで全体がサビであるかのような印象を受ける。
この構成について、祖堅氏はインタビューで以下のように語っている。

なので「Find the Flame」に関しては、実質クライヴのテーマと言ってもらっても過言ではなくて、クライヴのメロディを使って状況にあった音楽を作った結果になります。
特に「Find the Flame」は、音楽単体としてはアクセル踏みっぱなしで緩急もなくて「何だよこれ」という感じですが、ゲームを実際にプレイされたらこの意図はわかると思います。
アクセルを緩める場所じゃないですし、クライヴのメロディを使って、イケイケゴーゴーの曲を作ったらこうなった、という感じですね。

この曲に限った事ではないが、戦闘の流れにより変化するインタラクティブミュージックのような構成となっている。
……が、祖堅氏によればインタラクティブミュージックとはちょっと異なる独自の調整がされているらしく、氏はそれをミニ祖堅システムと呼んでいる。以下インタビューから引用。

時間があればどのように「FF16」の音楽が鳴っているか、その仕組みを説明することはできますが、細かいことを言い始めるとめちゃくちゃアカデミックな話になってしまうので、僕が勝手に“ミニ祖堅システム”と呼んで説明しています(笑)。
これが何かというと、「16」をプレイしようとするとソフトと一緒に“ミニ祖堅”がPS5にインストールされます。
で、その“ミニ祖堅”が皆さん1人ひとりのゲームプレイのスタイルやスピードに合わせて、曲をリアルタイムでいい感じに編集したり、音量を調整したりしています。

特に「FF16」はカットシーンからシームレスに戦闘が始まるし、カットシーン中にコマンド入力が求められて戦闘の局面が大きく変わることもあるし、戦闘の終盤でボスが大技を使うこともある。
いろんな局面に追従して曲が変化していくことをインタラクティブミュージックと呼びますが、それとはちょっと違う仕組みを作ってみました。
それがうまく説明できないから“ミニ祖堅”という言葉に頼っています(笑)。

また本来は急遽PV用に作られた曲であり、実はゲーム内で実装する予定はなかったものらしい。
それ故にとにかく盛り上がりを意識した曲構成になったのだが、クライヴのシーンに使うよう周りに力説され、実装してみれば見事にハマり、そのまま採用されたのだとか。

ゲーム内で使用されるのは一度のみ*1であるが、シナリオの大きな転換期とも言えるシーンを印象付ける、FF16の中でも重要な一曲となった。
ジョシュアのテーマ曲であるAwayと同じく、クライヴのテーマとしてカットシーン等様々な曲にライトモチーフとして組み込まれている。
リミットブレイク発動前の戦闘で使われる曲『Press On』も『Find the Flame』のスローテンポのアレンジである。

歌詞

SQUARE ENIX MUSICのX(旧Twitter)公式アカウントで公開されている。
別窓開きます

インタビュー記事

「ファイナルファンタジーXVI」コンポーザー祖堅正慶氏インタビュー

前編:「FINAL FANTASY XVI」サウンドチームインタビュー



そして物語の最終盤、ラスボスとの決戦においては……














我が…


この我が 我が…!



 リミットブレイク 



我は絶対であらねばならぬのだ!




All as One

オール アズ ワン

収録作品:ファイナルファンタジーXVI[PS5]
作曲者祖堅正慶植松伸夫
編曲者:祖堅正慶、鈴木克崇
作詞:John Taylor

概要



まだ分からないのか


貴様と俺たちは

何も違わないということが!



ラスボス最終形態・アルテマリアスとの決戦において使用される『Find the Flame』のアレンジ戦闘曲。
曲調はシンフォニック・ロックな趣になり、心を高揚させる迫力のメロディラインがバトルを盛り上げる。
追加フレーズにファイナルファンタジーメインテーマとプレリュードのアレンジも組み込まれ、実にFFらしい壮大なラスボスBGMである。

曲名を直訳すれば『全てをひとつに』。
シドの名を継ぎ、“人が人として生きられる場所”を作るために戦い続けてきたクライヴ。
『Find the Flame』が己と向き合ったクライヴの覚悟と決意の歌であるなら、こちらは多くの仲間と一つになり、過酷な戦いを共に歩んできたクライヴの道程と、決戦に臨む彼の力の意味を物語る、絆と信念の歌と言えるのかもしれない。

過去ランキング順位

「Find the Flame」

「All as One」


収録サウンドトラック

FINAL FANTASY XVI Original Soundtrack Ultimate Edition


関連動画

Find the Flame

FINAL FANTASY XVI Original Soundtrack – Trailer

FINAL FANTASY XVI “DOMINANCE”

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最終更新:2024年08月19日 22:28

*1 厳密にはスタッフロールでもう一度だけ使用される。