しでんせいそう
概要
本作にて追加された新ダンジョン・深淵の古塔の隠しボスであるオーツェンカイザー戦のBGM。
オーツェンカイザーは本作において最強の存在とも言える隠しボスであるため、ここまで到達するのは結構かかる。
本曲について何よりも特筆すべきなのは、その綺麗で色鮮やかな音使いだろう。
力強いヴァイオリンの音をメインに据えたイントロから始まり、その後はメインの楽器を入れ替えてじっくりと盛り上げていき、
その後(具体的に言えば開始50秒)のところで一気にヒロイックに盛り上げ、サビのメロディを力強く繰り返してゆく曲構成となっている。
バンド(ドラム)とオーケストラ(ストリングス+ピアノ)の音を鮮やかに調和させており、追加曲の中でも人気の高い一曲である。
また作曲者の浅野氏は
Gust Sound Teamにおいて今作が(実質)初参加となるため、新たな作曲者が生み出した名曲という点でも注目を集めた。
本曲はカウントダウンPVでも50秒程度(サビに入る直前でカット。なんという焦らし)使用されており、この動画で惚れ込んだプレイヤーもいたようだ。
この曲の評判の良さは浅野氏の耳にも入っており、後年「週刊ファミ通 2019年8月15日増刊号」でのインタビューでは以下のようにコメントしている。
そのころ、自分の中で“覚えやすい曲”“覚えてもらいやすい曲”を作るにはどうすればいいか、ということについて研究していたんです。そして自分なりに考えた結果が、“メロディーをいじらずに、コードやコード進行を変えることで盛り上がりや展開をつける”、“1曲中に出てくる強いメロディーの数を少なくする”ということです。あくまで自分なりのアプローチのひとつですが、それらを『紫電清霜』を始め、自分が手掛けた戦闘曲に少しずつ反映させた結果、皆さんからの評価につながったのかなと思います。
また2015年に発売された『ロロナのアトリエ アレンジトラックス』には浅野氏による本曲のセルフアレンジが収録されている。
浅野氏によるとアレンジのイメージは「バンドとオーケストラのライブ」とのことで、ヴァイオリン、ギターの音が生音で収録されている。
また「ゲーム中ではできなかったことを詰め込んだ」らしい結果、7分54秒という長大なアレンジになっている(オーディオコメンタリーより)。
最後に曲名である「紫電清霜」の四文字熟語の意味を追記。
紫のいなずまのように光り輝き、清く白い霜のように、きりっとひきしまっていること。
鋭く光り輝く武器のいかめしさの形容。また、人が優れて光り輝き、節操の堅い形容。
「紫電」は紫の稲妻。研ぎ澄まされた武器の輝きの形容。「清霜」は清らかにきりっと引き締まったものの形容。
アレンジトラックスのオーディオコメンタリーによると「かっこいい 単語 漢字」で検索して出てきたことが曲名の由来の様である。
浅野氏はTwitterでこの曲の前に世には30パーセントくらいしか出てない「疾風勁草」という四字熟語の曲があるとツイートしている。発売中止になった『クロノス・マテリア』の公式サイトで流れていた曲ではないかという説があるが、詳細は不明。
過去ランキング順位
新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~「紫電清霜」
ロロナのアトリエ アレンジトラックス「紫電清霜」
サウンドトラック
新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~オリジナルサウンドトラック Re-Compilation
ロロナのアトリエ アレンジトラックス
【新・ロロナのアトリエ】カウントダウン解説動画 ~戦闘編~
【ロロナのアトリエ】アレンジトラックス オーディオコメンタリー第2回
最終更新:2024年08月19日 22:43