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ポケモンと人が手を取り合う……
これも美しい世界か
『Pokémon LEGENDS Z-A』では、ジガルデとともに現れる謎の人物「F」が登場するが、色が抜け落ちても尚存在感のある髪型からも分かる通り、その正体は記憶の大半を失ったフラダリ本人。
エンディング後、ジガルデ戦の直前にホテルZ前で一度だけポケモンバトルを申し出てくる。 要するに今作における裏ボス枠であるのだが、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の裏ボス曲が原曲の逆を行くように作られたのと同様に、今回も印象が180度ひっくり返った曲となった。 それどころかイントロとBメロに残されているフレーズも、テクノサウンドからオーケストラになったことによるピアノとギターの旋律で面影が殆ど感じられないほどの変わりようである。 緊迫感を残しつつも、刺々しかった原曲に対して今作では「憑き物が落ちた」と言わんばかりの静寂感と荘厳さとなっている。 ここまでの変貌ぶりは、今作のストーリーを振り返れば分かる通りフラダリの変化そのものであり、戦闘前後の会話もそれが伺えるものとなっている。 また、エンディング後に一介の「ポケモントレーナー」として勝負を申し出る展開は、『XY』でのAZの立ち位置そのものでもある。 サビの熱さを秘めた壮大でメロディアスな旋律も、AZの立場を継ぐものとなったことと、この先でフラダリが出した答えを見れば、きっと理解でき胸が熱くなることだろう。 |
