メガリス -アニュス デイ-
概要
本作の最終ミッション「メガリス -MEGALITH-」で流れるBGM。
全編コーラスを使ったオーケストラサウンドで、荘厳かつ悲愴感に満ち溢れた楽曲。
エースコンバットシリーズのミッションBGMでは、初めて本格的にコーラスを使った曲となる。
Agnus Deiというのはラテン語で「神の子羊(イエス・キリストのこと)」を指す。
歌詞の方も全てラテン語で、その内容も神に対する祈りのような言葉となっている。
主な歌詞は、カトリックのミサなどで歌われる「鎮魂歌(レクイエム)」の内容を参考にしていると思われる。
ミッション開始デモのBGM「Rex Tremendae」とセットで使われ、「Rex Tremendae」のアカペラのコーラスの直後にこの曲が始まる。
最終兵器「メガリス」の破壊、という最後のミッションだけあって、非常に壮大な楽曲が決戦を盛り上げてくれる。
またこのミッションにおける敵部隊のパイロットのほとんどが、まだうら若き将校という設定である。
いくら敵とはいえ若い生命を散らさねばならない…。という戦争の悲惨さがこの曲の「鎮魂歌」的なイメージをより強めてくれる。
今までの
シリーズにまるでなかった壮大な曲調と、この戦場におけるマッチング具合から本作の代表曲の1つとして人気が高い。
この曲は当時新人だった小林氏がアートディレクターの河野一聡氏に直訴して作曲した曲でもあり、25周年インタビューにおいてこの時の事を回想している。
河野:覚えているのは『エースコンバット04 シャッタードスカイ(以下、『04』)』のラストミッションです。小林くんが、敵軍の巨大兵器「メガリス」に突入するシーンで「曲を変えたい」と言いはじめて。
当時、小林くんは入りたての新人だったのでまだ信頼関係がなかったんですよ。でも食い下がるから、「そんなに言うなら一回だけ挑戦してみろ。ダメだったらすぐに外すよ」と作曲を任せたんですね。
小林:僕はその時、NPCの無線が目立つように静かな楽曲を作りました。死力を尽くして戦った人は「走馬灯が見えた」と言うじゃないですか。目の前の出来事に没頭しながら、今起きていることをスローモーションのように捉えている。そんな状況をイメージしながら楽曲を作りました。
完成した楽曲をサーバーにアップして5分後だったと思います。河野さんから内線がかかってきて、「小林くん、あれは何!?」と。当初このシーンは、盛り上げるだけ盛り上げて完結する予定でした。河野さんの構想とは大きく外れた楽曲だったので、「ちょっと来い」と言われたのかな。廊下を通り河野さんのいる場所に歩いて行く時の緊張を今でも覚えています。
河野さんに「こういう意図があるんです」と説明したら「そんなに言うなら映像に合わせてから考える。今日は帰りなさい」と言われました。「結果が出るまで帰りたくないな」と思いながら聞いていたんですけど……。
明くる日、河野さんから「これで行きます」とメールをいただいた時は、すごく嬉しかったですね。
過去ランキング順位
歌詞
サウンドトラック
Ace Combat 04 shattered skies Original Sound Tracks
最終更新:2024年05月07日 22:25