四次元4コマとは、時間経過を区切ることで別の軸にコマの概念が表出することにより4コマとなること。区切りが必ずしも4区分けとなる必要を有さない。提唱者はトランプ。
概要
物質は常に移ろい、変化するものである。時間経過とともに、ある画面に多面的な表情が出現する場合、それをある区切りで切り取ることで4コマとなる。既存の観念に時間の要素をプラスすることから、四次元と形容した。
例えば、四角形の多面体はそれ単体では常に三面以上を同時に見ることはできない。鏡をうまいこと使えば見れたりするし、とんでもない位置に複眼を持つエイリアンがなんかキュビズムみたいな感じに見たりするのかもしれないが、ノーマルな人間の視点による単体ではどうしようもない。キュビズム的に複数の視点を表現することもできるだろうが、ここでは一つの視点から観察したい。4コマに区切りを用いるように、時系列による変化に区切りを用いて、4コマを表出させる。
以下の画像に示す。
以下の画像に示す。

真横から見ると1コマ、斜めの角度から見ると3コマの面が表出する。この2シーンを切り取るだけで、4コマになるのである。
今度は扉を例に挙げる。扉は板によって空間を隔てている1コマだが、開くことで奥の空間と扉の大きな2コマが出現する(側面はこの際無視する)。この2コマを中間とし、再び閉じることで4コマ目を出現させる。

注意したいのは、四次元4コマは「四つの次元を四つのコマに分ける」ものではない。時系列という次元の軸を増やすことで物質の4コマ性を付与することが目的となる。
時間の切り取りで変化を区切り、画面に図示するこの手法は写真的な考え方である。逆に言えば現実に存在する物を連続で撮影した写真でも表現可能ということである。
一画面の作品に視覚者が空間を見出す場合
先述した正6面体のように、四角形があるとして、想像上でずらすと階層があるのではないか、と想像すること、二次元の表現に他の側面や重なりがあるのではと人間の知覚側が発想することがあるのではないか。以下の図は少し極端な例であるが、

この時、脳内において目の前の図式に空間を見出し、そこに奥行きがあって、複数の階層があるから、4コマだとか3コマであると屁理屈をこねることができる。画像で示されずとも、視覚者がレイヤーというもう一つの次元を見出すことによって4コマと定義できる瞬間を発見することも、四次元4コマ的であると言える。
この時、視覚者はその題を提示した人を飛び越えて、4コマの表現者側に回る。
ただしこれは図示される区切りが存在しないため、あらかじめ脳内4コマ誘導の手法を借りて誘導することが必要になるかもしれない。