4コマ化とは、4コマではない作品や概念を、4コマのフォーマットに再構築すること。
基本的に再構築がデフォルトである現代4コマにおいては、状態変化系のフェティシズムの一種として取り扱われる。
概要

4コマ化が性癖です
この世のものを何でも4コマにしないと興奮できなくなった
これは現代4コマの精神そのものであり、のちに運動として創始されるに至るまでの流れを追う上で注視すべきであろう。
しかし、ひととおり「4コマ化」を進めたところで、いとととはふと次のような考えを持つ。
しかし、ひととおり「4コマ化」を進めたところで、いとととはふと次のような考えを持つ。
四コマ化 という性癖を発展させていかないか?
ここでいわれている「『4コマ化』という性癖」とは何かというと、何らかの人物の肉体が4コマに強制4分割され、人体切断マジックのような状態となっている図のことであった。いとととはこのとき、AIを用いて生成した人物画を4コマの枠に分割して当てはめた実験作を例示して説明している。
すなわち、肉体の状態が何らかの無機物や異なる状態に変化する「状態変化(transform)」にフェティッシュ(倒錯した性的関心)を向ける層があることに着目し、自身が取り組んできた「4コマ化」という変換行為にも、フェティシズム的側面が潜在しているのではないか、と仮説したのである。
すなわち、肉体の状態が何らかの無機物や異なる状態に変化する「状態変化(transform)」にフェティッシュ(倒錯した性的関心)を向ける層があることに着目し、自身が取り組んできた「4コマ化」という変換行為にも、フェティシズム的側面が潜在しているのではないか、と仮説したのである。
これについて、んぷとらは自身の批評の中で「箱化」「ブロック化」といった、フェティッシュ化している状態変化との類似を指摘している。また、そのうえで、「その性癖を持つ人を開拓しなければならない」と、フェティシズムとして社会的評価を得るうえでの課題を示した。
このほか、人生により「平面化」との類似性も摘示されている。
表現方法
4コマの枠の中に顔や足など要素を分解するのが、4コマ化の典型例である。このコマそれぞれは独立しているため、人体切断マジックのように順序を入れ替えることで尊厳破壊を行うことができる。
場合によっては4コマの枠も取り払い、4分割したものを4コマ化と称する場合もある。
んぷとらは「肉体が枠線の形状に変形すること」こそが4コマ化なのではないかと思考実験を提示したことがある。
作品
いとととによる作品としては、2022年7月17日投稿「4コマ 泉こなた」、前述の2023年2月25日投稿「4コマ化」(現在は削除されており閲覧不可)などが挙げられる。特に前者は300いいね以上のインプレッションを獲得するなど一定の誘引を起こした。
ただ、その後しばらく試みはストップ。作家の間でも話題になることはなかったが、2024年8月、んぷとらが再度取り上げ、新規の作家に紹介したことで注目を浴び、制作が行われることとなる。
また、空豆(エソラゴト)による「自由に会話できるぼてじん(展開図)」、ぷらりねの抽象的に対象を分解した作品群なども、4コマ化の例として挙げられることがある。
発言
おっぱいを引き伸ばして4コマ化するのはどう?
——いととと、2023年2月25日