先帝(生没年不明)(在位:不明)は、紫式部の物語作品『源氏物語』に登場する架空の天皇。
『源氏物語』の先帝
先帝という人物は、作中に度々その名が見える人物であり、『桐壺』の時点で既に崩御していると見られる。藤壺中宮、式部卿宮、源氏女御の父親としての存在が語られるのみで、その業績については、一切語られることがない。
藤壺中宮を「有力な後ろ盾がいない人物」と評す記述があったり、息子が兵部卿宮(のちに式部卿宮)という比較的低い身分に留まっていることなどから、先帝は権力争いの敗者であるという見方がある。
藤壺中宮を「有力な後ろ盾がいない人物」と評す記述があったり、息子が兵部卿宮(のちに式部卿宮)という比較的低い身分に留まっていることなどから、先帝は権力争いの敗者であるという見方がある。
一院(前の朱雀院)
一院(BG0032〜不明)(在位:不明)は、紫式部の物語作品『源氏物語』に登場する架空の天皇。『紅葉賀』で、一院五十賀が開催されている。先帝との関係性や、即位の順番については諸説ある。
后妃・皇子女
- 皇后:后宮
- 更衣:某更衣
――皇女:源氏女御
余談
作中には、実在の天皇の名前が登場する巻がある。
『桐壺』には宇多天皇の名前が登場し、『横笛』には陽成天皇が話題に挙げられる一節がある。
『桐壺』には宇多天皇の名前が登場し、『横笛』には陽成天皇が話題に挙げられる一節がある。