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ロー
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gensousyusyu
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ロー/Rå
スウェーデンの民間伝承における超自然的存在。
普段は人の目で見えないが、狐の尾を持ち、背中が桶のように窪んでいる魅力的な女性の姿をしていることもある。
特定の場所に棲み、その場所を支配する。湖の精sjörå、山の精bergrå、森の精skgsrå、家の精husråやgardsrå、馬小屋の精stallrå、教会の精kirkrå、鉱山の精gruvråなどがいる。ある土地に家を建てると、人間1人もしくは1匹の雌豚を生贄として捧げるという。
木の精・木の守護霊としてのローは、木の1本1本それぞれにローが宿っており、夏の暑い日に木陰に座っていたり、木の枝に洗濯物を干していたという。木に敬意を払う人間には非常に好意的である。またローは動物を支配したり、地下に隠された財宝を守っているとされることもある。ウェストマンランドにある岩から生えた松のローはマーメイドだとされ、木が老齢により倒れるまでの長い間、妖牛が木の周りで草を食べていたという。
ローはギリシア・ローマ神話のドリュアデスの北欧版と考えられる。スウェーデンでは、ローを表す際、動詞rådaの男性形または中性形現在分詞rådandeを用いる。
普段は人の目で見えないが、狐の尾を持ち、背中が桶のように窪んでいる魅力的な女性の姿をしていることもある。
特定の場所に棲み、その場所を支配する。湖の精sjörå、山の精bergrå、森の精skgsrå、家の精husråやgardsrå、馬小屋の精stallrå、教会の精kirkrå、鉱山の精gruvråなどがいる。ある土地に家を建てると、人間1人もしくは1匹の雌豚を生贄として捧げるという。
木の精・木の守護霊としてのローは、木の1本1本それぞれにローが宿っており、夏の暑い日に木陰に座っていたり、木の枝に洗濯物を干していたという。木に敬意を払う人間には非常に好意的である。またローは動物を支配したり、地下に隠された財宝を守っているとされることもある。ウェストマンランドにある岩から生えた松のローはマーメイドだとされ、木が老齢により倒れるまでの長い間、妖牛が木の周りで草を食べていたという。
ローはギリシア・ローマ神話のドリュアデスの北欧版と考えられる。スウェーデンでは、ローを表す際、動詞rådaの男性形または中性形現在分詞rådandeを用いる。
参照
別名
参考文献
- キャロル・ローズ著/松村一男監訳『世界の妖精・妖怪事典』原書房
- クロード・ルクトゥ著/篠田知和基監訳/広野和美,木村高子訳『北欧とゲルマンの神話事典 伝承・民話・魔術』原書房