ケルスト・ユガウトラ・ウュス
Kelstt Yugautla W:us
ケルスト主席
生年月日 シンテーア暦1557年
7月10日生まれ
出生地 シンテーア帝国?
ミュラーテンデンクト
没年月日 存命
死没地 存命
イデオロギー 管理主義・技術最高主義
出身校 シンクトレア産業大学
称号 帝連のデュエリスト・帝連の狐

ケルスト・ユガウトラ・ウュス(エミュンス語?Kelstt Yugautla W:us)はジエールの政治家。

経歴

生い立ち

 革命後シンテーアにて誕生する。当時はすでに不死技術が発明され、シンテーアは外貨に溢れる黄金時代を迎えていた。ケルストが幼いころ、すでに管理主義経済は軌道に乗っており、人々の労働時間は非常に短くなっていた。人々が趣味に多くの時間をさけるようになった近現代シンテーアでは、豊富な資金の下、様々な研究が発展した。
 ケルストの父は管理主義経済に大きく貢献するエンジニアであったが、ケルストもまた工学に興味を持ち、父と同じ道を進んだ。

学生時代

 ケルストは工学への探求心を満たすため、シンテーア工学の名門校シンクトレア産業大学へ進学した。当時シンテーアの宇宙開発は目まぐるしく、シンテーアは次々と様々な惑星を領有化したり、他文明と接触したりしていた。
 ケルストは先輩の科学者ドローティア・アルバスラと共に、より優れたワープエンジンを開発し、シンテーアの宇宙開発に貢献したいと考えていた。その後もケルストは大学院で最先端の工学研究をつづけた。

帝連成立前後

 ケルストは次第に政治に関心を持つようになった。帝国連邦の成立に向けて盛り上がっていた技術バブルがやがて、技術発展本位から、実業家階級の集金本位にシフトしてきていると感じたケルストは、技術最高主義を提唱し、政治に必要なのはカリスマではなく知恵であると訴え、政権は理系が握るべきだという考えを固めた。
 ケルストは自らの物理研究の傍ら、アオン・シオンの科学者や技術を重視する戦略的管理主義を独自にアレンジし、技術最高主義の体系を完成させた。ケルストの思想は統一管理機構の方針と合致しており、またアオン・シオンの戦略的管理主義をモデルとしていたことから、統一管理機構での政治活動を予定していたが、ケルストを政治の世界にスカウトしたのは、秩序盟約のウーナ・ヴェーデインであった。

政治の世界へ

 秩序盟約は文系や実業家などケルストの考えとは正反対の勢力が主流であり、ケルストはウーナがなぜ自分をスカウトしたのか疑問に思った。一方でウーナや当時の財務長官であるミット・ローエンは実業家階級の台頭を問題視しており、有望な技術家上がりの政治家を秩序盟約から排出したいと考えていた。これにはケルストのような政治的な野心を持つ人物が最適だと考えていたのである。
 ケルストはもともと技術家よりの統一管理機構で実力を発揮するより、現在政治的に強い秩序盟約を改革したほうが有益だと考え、秩序盟約内での政治活動を開始した。ケルストは自身の主張を大幅に軟化させ、警戒されないよう立ち回った。

第一次政権

就任

 ケルストは管理主義政権が始まって、初となる技術者上がりのリーダーとして主席に任命された。ミット・ローエン率いる前政権ではテクノロジーバブルが崩壊しており、不良債権問題の解決や貧困の解決、地域格差の是正など様々な問題が山積みにされていた。

実業家の粛清

 ケルストは統一管理機構の理系政治家からの強力なバックアップを獲得し、白黒連立(秩序盟約・統一管理機構連連立)政権を強固なものにし、一気に実業家階級の排除に動いた。実業家階級は自ら経済学者を自称していたものの、技術研究より事業や集金を優先し、技術支援制度の危機を招いたとし、実際の経済学者から痛烈に批判されていた。ケルストはこうした不満分子を取り込むことにより、実業家階級を包囲し、不良債権問題の責任を追及すると、ジエールの管理主義政権は名実ともに学者階級のものにすると宣言した。

ポピュリズムの排除

 ケルストはポピュリズムの排除を公約として掲げていた。ケルストは自身の思想を大幅に抑え込み、最も簡単なポピュリズムの排除からはじめ、後は後世の者に任せることにした。
 ケルストは議員審査権(ジエールにおける選挙権)の制限の導入を提案し、審査期間前に世界情勢や政治動向に関する時事問題を出題し、合格者にのみ審査権を与えることを提案した。これに対し、人民連合や秩序盟約左派から、政治の独占に関する懸念や批判が寄せられたが、ケルストは政治は知識階級によって完全に独占されるべきだと一蹴した。審査権試験は中立的な視点から、審査院により出題され簡単な時事的動向から出題される。不合格率が33%を超えた場合、無効となり再出題される。ケルストはこれにより政治的な関心や知識のないものが政治に「ノイズ(雑音)」を与えないようにすると主張した。
 帝国連邦設立後、人口の多い発展途上地区は政治参入が制限されていたことや、経済的な混乱をもたらした実業家階級への反発や、管理主義は学者による統治が優先されるという共通認識に後押しされ、本法案は採択された。
 ケルストの審査権制限法案は後にシューデン・ケーリフがより強固なものとし、管理主義学者独裁体制は完全確立されることとなる。

人物

性格

 肝が据わっており、あまり驚かない。いつも冷静であり、あまり笑わないが、にやけることは多い。日本語での一人称は「俺」。明らかにしていないが単性愛者(非バイセクシャル)であり、同性愛者である。

思想

 彼の思想は戦略的管理主義を主軸にした、『技術最高主義』である。技術力で他国を圧倒することを国益とし、そのために管理主義政権はポピュリズムから完全に隔離され、理性的な学者階級により独占されるべきと提唱した。

人間関係

アルバスラ博士

 技術者として尊敬する先輩であり、実は片思いしている。バフを重ね掛けして、OTK(ワンターン切る)を狙ってくるため、ピン除去を大事にとっておく。

ウーナ・ヴェーデイン

 自分を評価し、政治的にも信任してくれたことから尊敬しているが、内心恐れている。ウーナは電波デッカーであり、謎コンボを飛ばしてくるため、豊富な知識で死角を減らし対抗する。

シューデン博士

 シューデンの研究にのめり込む姿は好きだが、研究内容はグロくて苦手である。ガチガチのコントロールデッキも相性が悪い。

逸話

カードゲーマー

 彼は学生時代よりカードゲーマーであり、主席時代にもその影響がみられた。例えば、落ち着かないときにカードをパチパチしたり、「アドバンテージ」や「コンバットトリック」などのカードゲーム用語を多用した。
 主席退任後は政治家を続ける傍ら、ジエール産TCGWalstun Gelens:?の開発に尽力した。また、同ゲームの振興に努め、その後国際的な地位を得た。使用デッキはミットレンジ。


名言

「管理主義は科学である、の精神を忘れてはならない」―――学者独裁に関して
「勝負で最も大切なことは機動性だ」―――対外政策は温和なケルスト主席だが、ゲームではバトルが大好き
「カウンターを持っている、そう相手に思い込ませることができれば、持っていなくとも俺はカウンターを持っていることになる」―――深くなさそうで実は割と深いことを言うケルスト主席
「信じるトップは雷鳴のごとく轟く!!」―――トップゲームを決めるケルスト

キャラソン


関連情報

最終更新:2024年10月22日 20:02
添付ファイル