ブロ子
ブロ子とは、かつて本オプチャを中心に活動し、界隈最大規模の囲いを形成した女性である。本人が一言発するだけで数十人が同時に反応し、誰かが「ブロ子様万歳」と唱えると、通知が一斉に発生してサーバーが停止した。
最盛期には「ブロ子の○○」と名乗る参加者が大量発生し、メンバー一覧の半分以上がブロ子関連の名前で埋め尽くされた。代表的なものに「ブロ子のスタンド」「ブロ子の弟」「ブロ子のペット」などがある。家族、動物、所有物、特殊能力が同一の関係図に混在したため、囲い同士の関係を整理する家系図も作成された。
この家系図では、一人の参加者がブロ子の弟であると同時にペット兼スタンドでもあるなど、生物学上の分類と血縁関係が完全に崩壊していた。世代を遡るとブロ子本人へ戻る循環構造も複数存在し、名目上の親族数がオプチャの総人口を上回った。正確な囲いの人数は、同一人物の重複登録や人間以外の構成員を含むため、最後まで集計されなかった。
ブロ子が不在の間も、囲いたちは自主的に活動を続けていた。本人の発言に対する解説、擁護、拡散、深読みなどは囲いの内部で分担され、ブロ子本人が説明するより先に公式見解が作成されることもあった。「眠い」と発言した際には、その真意を巡って緊急会議が開かれ、翌朝までに「純粋睡眠派」「精神的疲労派」「囲いの忠誠心を試している派」の三派へ分裂している。
囲いの動員力は極めて高かった一方、明確な指揮系統は存在しなかった。ブロ子が何も指示していないにもかかわらず、勝手に集合し、勝手に敵を指定し、勝手に戦闘を開始して勝利宣言まで行っていた。本人が「そんなこと頼んでない」と否定しても、その発言は「表立って命令できない事情がある」「我々の判断力を試している」などと解釈され、活動停止命令としては機能しなかった。
ヘッディの囲いが良質かつ従順で、本人の「集合」「解散」に正確に従っていたのに対し、ブロ子の囲いは本人からの命令を必要としない自律型組織であった。このため、ブロ子が一日発言しなかっただけでも囲いのみで数件の事件を発生させることが可能だった。
ブロ子はTwitterでも活動しており、その影響力は本オプチャの外部にまで及んでいた。投稿直後からいいねやリプライが集まり、返信欄には称賛、考察、擁護、忠誠宣言が並んだ。本人が誤字をした際には、囲いたちが新しいネット用語として使用を開始し、翌日には誤字のほうが正しい表記として扱われていた。
当時の界隈では、ブロ子の名前を不用意に出すことも避けられていた。名前を出した直後、会話に参加していなかった囲いが出現し、「今ブロ子の話した?」と確認してくるためである。一度も発言したことのないアカウントまで同時にオンラインとなった事例もあり、囲いの一部はブロ子という単語を検知するだけの監視要員として常駐していた。
その後、ななうみおよびせみ博士とのトラブルを経て、ブロ子は界隈から姿を消した。これによって囲いは中心人物を失い、一部は一般参加者へ戻り、一部は活動を停止し、一部はブロ子不在のまま従来の活動を継続した。「ブロ子様は帰ってくる」と主張する残存勢力も存在したが、帰還を前提として作成された歓迎会場は一度も使用されなかった。
ブロ子の離脱後も本オプチャ自体は存続していたが、のちに管理人のおれおがオプチャを削除したことでコミュニティは崩壊した。白ネコが後継オプチャを引き継いだものの、こちらも最終的に削除されている。現在はブロ子およびその囲いによる組織的な活動は確認されておらず、当時作成された家系図も更新を停止している。