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〇〇「テレビは、どんなの観てるの?」
風真「テレビ?ったく、おまえはミーハーだな。」
〇〇「風真くんは全然観ないの?」
風真「姜維ないね、くだらない番組ばっかでさ。特にバラエティ?ドッキリとか、ああいうの観てると嫌な気分になる。」
〇〇「たまに、過激な演出とかありかも……」
風真「だろ?もっとさ、誰でも無条件に楽しめる……」
風真「ほら、「世界を釣れシリーズ」とか。」
〇〇「釣り番組が好きなんだね?」
風真「「地球食べ歩きシリーズ」もいい。イギリス家庭料理の回、あれは神回だった。」
〇〇(えっと、風真くんはテレビ好きと……)
〇〇「好きな食べ物ってなに?」
風真「蕎麦かな。こっち帰ってきてさ、再燃してる。」
〇〇「お蕎麦か、おいしいよね。」
風真「うまい。新そば、打ち立てとかさ。」
〇〇「風真くんなら、自分で打っちゃいそうだけど。」
風真「そういえば、小さい頃、おじいちゃんに教わったことあったな。全然上手くできなくて、結局、蕎麦掻にして食ったっけ。」
〇〇「蕎麦掻……それもおいしそう! あ――」
風真「お、おまえな……」
〇〇(あぁ、恥ずかしい……でもなんで風真くんが照れてるの?)
〇〇「スポーツって、何かやってる?」
風真「べつに。やってないけど。なにか問題でも?」
〇〇「問題はないけど。風真くん、運動も得意だから。」
風真「できると好きは違うんだ。」
〇〇「そういうものかな?」
風真「そういうもん。あ、1つあった。相撲は好きだよ。面白い。」
〇〇「えっ ……風真くんが相撲?」
風真「…… 観る方だよ。観戦。」
〇〇「あ!そうだよね?」
風真「おまえ……勝手に変な想像すんなよな!」
〇〇(う……)
〇〇「風真くんは音楽とか聴く?何か好きなジャンルはあるの?」
風真「向こうではクラシックをよく聴いてた。でも、俺の好みってよりも両親が好きだから。」
〇〇「風真くんのイメージとぴったりかも。」
風真「そうか?今はおじいちゃんの漫談とか落語CD、よく聴いてる。音楽じゃないけど。」
〇〇「へぇ、落語かぁ、ちゃんと聴いたことないかも。」
風真「だーめ!断る。」
〇〇「え、まだ何も言ってない――」
風真「わかんだよ、おまえの考えてることは。一席よろしくって言うんだろ?」
〇〇「うん。聴いてみたいなぁ。」
風真「毎度ばかばかしい噺を……って、だからやんねえって!」
〇〇(ふふっ。風真くん、楽しそう。いつか、聴けるかもしれないな)
〇〇「ねぇ、風真くんの趣味ってなに?」
風真「そうだな……釣りは好きだよ。」
〇〇「そっか、はばたき市といったら海だもんね。」
風真「海釣りもやるけど、俺はフライフィッシングが専門かな。」
〇〇「フライフィッシング?」
風真「そう。フライって毛針を羽虫に見立てて魚を誘う釣り。イギリスで生まれたスポーツフィッシングだな。」
〇〇「なんだか難しそう……」
風真「そうだな、奥が深いよ。毛針を自分で作るところからだし、俺そういうの嫌いじゃないからさ。」
〇〇(器用な風真くんらしいなぁ)
風真「あ、あともう一つ。」
〇〇「なに?」
風真「おまえイジリ。子どもの頃よりイジリ甲斐があって……」
風真「いい子に育ってくれてありがとう。」
〇〇(…………)
〇〇「ねぇ、風真くんって中学生の頃、どんな風だったの?」
風真「そりゃさ、ずっとこっちのことばっかり考えてた。」
〇〇「そっか……たしかに、ホームシックにもなるよね。」
風真「ハァー……そうですねー。ホームシックになりながらも、インターナショナルな学校生活を楽しんでましたよ。」
〇〇「ふぅん……わたしには想像もできないよ。」
風真「まあ、こっちと一番違うのは、新学期が9月からスタートすること。久しぶりに桜と一緒に入学式してさ、戻ってきたんだって実感わいた。」
〇〇「うん。風真くんと一緒に入学できてわたしもうれしかったよ。」
風真「…………ホント、おまえって上げたり落としたり。これからも苦労しそうだよ……俺。」
〇〇(どういう意味?))
〇〇「風真くんの将来の夢って?」
風真「自分の目で見て、納得した品物だけを扱った店を持ちたい。おじいちゃんが先祖から受け継いだ貴重な文化財級の品物を守っていきたい。」
〇〇「うん、街の人もおじいさんも喜ぶと思う。すごく大切な夢だね。」
風真「アンティークビジネスで父さんの力にもなりたい。」
〇〇「風真くんが手伝ってくれたら、お父さんも安心だよね。」
風真「なんだよ、そのテンプレ回答。気楽に言ってくれるよなー。」
〇〇「え? だって、どの夢も風真くんなら叶えられると思うから。」
風真「ま、誰かが手伝ってくれるならな。」
〇〇「わたしにできることならなんだって手伝う!そのときは、いつでも言ってね。」
風真「ほら……いつも絶妙にズレんだよ、おまえ。」
風真「“そのとき” が来てもさ、またこんな調子で来られちゃ、さすがの俺も自信無くしそうだよ……」
〇〇(ズレる? わたし、ヘンな答え方してる?)
〇〇「風真くん、好きな女の子のタイプってなにかある?」
風真「なんで?」
〇〇「ちょっと気になったっていうか。」
風真「だからなんで気になんだよ?」
〇〇「う……なんでかな?」
風真「そこ、そこだよ!おまえはそこんところをちゃんと考えてみるべきだ。」
〇〇「風真くんがどんな女の子を好きかが気になった理由?」
風真「それがわかれば、俺の好きなタイプも自ずとわかるはず。」
〇〇「風真くんって、時々難しいこと言うよね……」
風真「ホラ、諦めんな! 頑張れ!」
〇〇(えぇと……わたし、なんで応援されてるんだろ?)
〇〇「ねぇ、真面目に聞くんだけど、いい?」
風真「いいけど、悪い予感しかしない。」
〇〇「もう。」
風真「普段の行いな。それで?」
〇〇「あのね、風真くんは恋愛ってどういう風に考えてる?」
風真「うっ。 どういうも、こういうもない。俺は昔から考えてるよ。真面目に。」
〇〇「そうなんだ。」
風真「俺にとっての『恋愛』って、夢とか思い出とか今の生活とか色々くっついてる。」
風真「だから『恋愛』だけ取り出すのって、難しいし、できないかな。」
〇〇「そっか。わたしも風真くんみたいに、もっとちゃんと考えないと、かな?」
風真「……本当に。本当に頼みますよ。」
〇〇(すごくお願いされちゃった……)
風真「◯◯。『恋愛について』聞いてきたよな?」
〇〇「え……あ、うん。」
風真「まさか、おまえ、忘れてんのか?」
〇〇「覚えてるよ。」
風真「じゃあ、考えたか?おまえにちゃんと考えるように言っただろ。」
〇〇「えーと……あまり考えてなかったかも。」
風真「はぁ……ま、そうだよな。俺はあれから、ずっと考えてたよ。」
風真「無意識かもしれないけど、おまえがああいう質問する意味を。」
〇〇「風真くん……」
風真「俺は自分の都合だけで、色々決めるとこあるから、おまえへ想いを伝える時、場所、全部決まってる。」
〇〇「ええっ!?」
風真「でも、おまえにもタイミングがあって、それが今なら――」
風真「……どうなんだ?」
〇〇「あの……この前は、風真くんの恋愛観を少し訊いてみたかっただけだから。そんなにしっかり考えてないよ。」
風真「……そうか。 思い付きで妙な事訊くのやめろよ。無邪気じゃすまない時もある。」
〇〇「……ごめんね?」
風真「はぁー、いいよ。俺はおまえの様子、見すぎなのかもな。」
〇〇「でも、風真くんの考えた通りで合ってるってことも――」
風真「やめろよ、それ以上ズレたこと言うと――」
風真「……俺はおまえに対して、何よりも、誰よりも本気だ。そのことだけは忘れんな。」
〇〇「風真くん……」
〇〇「送ってくれて、ありがとう。」
風真「ああ。」
〇〇「風真くん、わたしもちゃんと風真くんのこと考えるよ。」
風真「……そっか、わりぃ。今日はこれ以上無理。クールダウンする。じゃな。」
〇〇(風真くん……)
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