11日目801~900

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
メンバー限定 登録/ログイン


録音 部屋

録音「アニュー、ちょっと出かけてくる」

アニュー「えっ?どこに行くの?今日はライルの…」

録音「だからさ、兄さんとそれから父さん達に会ってくるよ」

アニュー「そう…私も一緒に……ううん、なんでもない」

録音「(アニューを抱きしめ)ごめんな」

アニュー「いいのよ。みなさんによろしくね」

録音「マリナさん達が雛祭りパーティを開くそうだ。アニューも誘われたよ」

アニュー「ありがとう。行ってくるわ」

録音「そういえば、ハロを知らないか?朝から姿を見ないんだけど」

アニュー「朝早く出かけていったわ」

録音「そうか…あいつの本当の相棒は兄さんだからな
   どこかでひっそり兄さんの誕生日を祝ってるんだろう
   じゃあ行ってくる」

アニュー「いってらっしゃい。気をつけて(キスをして)
     ハッピーバースデイ、ライル……それからお兄さんも」


北アイルランド 車で墓地に向かう録音

録音(何年ぶりかな…誕生日に兄さんに会うのは……)


墓地 入り口 車を降りる録音

録音「雪が降りそうだ……えっ?」

長テーブルの前に立つ匙、ポニテ、ハロ、赤ハロ

(ニール・ディランディ墓参り オークション受付)と書いたポスター

録音「な…おまえら…いったい」

匙「参加申し込みはなさってますか」

ポニテ「(プリントをめくり)…ないですね。当日参加だと5万円になりますが」

録音「おまえらふざけていい時と悪い時があるだろ!ハロ!何やってんだよ」

ハロ「モウシワケアリマセンガ ホンジツ キボウシャサットウシテオリマシテ
   オークショントイウカタチヲ トラセテイタダキマシタ」

横を向く録音  眼鏡、刹那、フェルト、ブシドーが席に座っている

ポニテ「開始時刻になりましたが、参加されますか?参加されない場合は
    本日の墓参りができなくなりますが」

録音「わかったよ、払えばいいんだろ(5万円を渡す)」

匙「ではこちらにお名前をご記入ください…ありがとうございます
  まもなくスタートいたしますので席に座ってお待ちください」





録音「席にって…」


墓地 管理事務所前に並ぶパイプ椅子 怪訝そうに見つめる墓参りの人々

録音「(いたたまれねー)おい刹那…おまえなんでまた」

刹那「黙っていろ。始まる」


匙「長らくお待たせいたしました。ただいまより始めたいと思います
  では『誕生日に一番に墓参りができる権』一万円よりのスタートになります」

「二万」「三万」「五万」

匙「五万、他にいらっしゃいませんか?では五万円でフェルト様落札となります」

フェルト「(五万円を支払って)あの…行ってきてもいいですか?」

匙「(ハロに聞いて)30分です。時間厳守でお願いいたします」

花を抱え駆けていくフェルト


ポニテ「では二番目に墓参りできる権にうつります。一万円から」

「二万」「四万」「七万」

ポニテ「他にいらっしゃいませんか?では七万円でティエリア様落札です
    フェルト様の終了後にお願いいたします」

眼鏡「(支払いながら)わかっている」

花を抱え駆けていく眼鏡


録音「刹那…おまえいくら持ってきたんだ」

刹那「……二万だ…この日のために一年間小遣いを貯めた」

録音「(溜息をついて)しゃーねーな(財布を刹那に放り)全部使わねーでく…」

刹那「(立ち上がり)三番目の墓参りにこの財布全額!」

録音「ぎゃああああああああ」

嬉々としてハロに財布を渡す刹那 

録音「ちょ…刹那……」

花を抱え駆けていく刹那 ハロに駆け寄る録音

録音「ハロ!!」

財布から全額抜き取っているハロ 

録音「現金取ったんだからいいだろ!カードは返せよ」

ハロ キャッシュカードを赤ハ口に挟む

赤ハロ「カチャカチャ コウザ フリカエチュウ コウザ フリカエチュウ」

ハロ「(キャッシュカードを差し出し)ソウデスネ オカエシイタシマス」

録音「何した?いま何した?」

ハロ「イエ ベツニ……」





匙「ではいよいよ本日のメイン『お墓の前でバースディソングを小粋に歌う権』」

ブシドー「(立ち上がり)私がいこう」

録音「おまえは兄さん、知らないだろ」

ブシドー「こじゃれた事こそブシドー…いやこのグラハム・エーカーの真骨頂」

録音「オークションだぞ、金あるのか?」

ブシドー「そんなものは不要。私にはライセンスがある」

録音「そんな言い訳…」

匙「ブシドー様落札!以上を持ちましてオークションを終了したいと思います」

録音「なんじゃそりゃあーーー」


フェルト、眼鏡、刹那の墓参りを遠くで見つめる録音

録音「なんだかなーー」


墓の前に立つブシドー その周りに一同が集まる

ブシドー「面識はないがこれも運命。心をこめて歌わせてもらおう
     (うわーバースディソングなんて子供の時以来だよ)
      ハアアッピ バーーーースディ  トゥー………
     (えーと えーっと誰だっけ?)……ムニャムニャ――」

刹那「なんて言った?あいつ?」

フェルト「ちょっと…聞き取れなかった…」

眼鏡「ケネディ大統領の誕生日会で歌ったマリリンモンローを意識してるんだろ
   こんなこじゃれた歌い方だった」

ポニテ「永遠のスターだね。グラハムも好きだったのか」

刹那(マリリン……いい名前だ)


怪訝そうに見る他の墓参り客にひたすら頭を下げる録音


ブシドー「ハアッピィバーーースディ ディア ムニャムニャ―――」

匙「なんかウニャウニャ言ってない?」

ポニテ「いや、こんな感じだったよ。テレビで見たことがあるけど」

刹那(マリリン………マリナ……)

ブシドー「(高らかな声で)ハアッピィバーーースディ トウ(小声で)ムニャムニャ―」


録音以外の全員が号泣しながらの拍手





録音「(ぐったりして)はあ……」

眼鏡「では、引き上げるとするか…」

匙「録音、ごゆっくり」

録音「え?」

ポニテ「我々もそこまで不粋じゃないからね」

フェルト「ごめんなさい…ありがとう。話をさせてくれて」

刹那「今のおまえの姿をライルに見せてやれ」

ハロが財布を渡す

録音「ハロ……」

ハロ「カエリノガソリンダイ イレテアル カエッタラ カエシテクレ」

録音「………」


皆が去り墓の前に一人立つ録音

録音「まったく…とんでもない奴らだな……信じらんねえよ……
   でも…幸せだったんだな、兄さん。あんなに大勢の仲間に愛されて……」


管理事務所前

匙「では最後のオークションを始めます
  『墓参りするライルを木陰から見つめる権』
  こちらはニールの追体験となり大変貴重な一品となっております
  ではまず一万円からスタート……」


録音 部屋

アニュー「おかえりなさい…どうしたの?すごく疲れてるみたいよ」

録音「いろいろ……あってな…」

アニュー「待ってて、私すぐ食事を(録音に抱きしめられる)…ライル?」

録音「しばらく…このままで…いさせてくれ……」

録音の髪を優しく撫ぜるアニュー





赤ハロ ハロ 通帳を見つめ

赤ハロ「ケッコウ タマッタネ」

ハロ「コレデ イツ ライルガアニューニ プロポーズシテモダイジョウブ」

赤ハロ「ミンナモ キョウリョクシテクレタシネ」

ハロ「イキノコッタヤツハ ニバイシアワセニ ナルベキダカラナ
   フェルトニハ オカネヲ カエシテオイテクレ」

赤ハロ「ニイチャン カッコイイ」

ハロ「ヨセヨ」


録音 アニューを抱きしめながら

録音(貯金もなくなったしな…当分プロポーズは無理だな……)





ライル「幸せだ…俺は今、猛烈に幸せを感じている…」

コンコン

アニュー「あ、はぁーい…ってリヴァイヴ…どうしたの?」

リヴァイヴ「彼らの誕生日を祝いに来たのさ。これはほんの気持ちです」つクーラーボックス

録音inデュナメス「あ、ども」

ライル「イ、イカ?しかもこんなに沢山。これ、一体どうしたんだよ」

リヴァイヴ「…シーユー!バイバイ!」

ライル「………」





ネーナ「お嬢様、今日はあいつらの誕生日らしいですよ」

留美「あいつら?誰ですの?」

ネーナ「えーと…あの双子の…名前何だったっけ」

留美「ブリング様とデヴァイン様かしら?
   でもお二人とも、誕生日は非公開でしたけど…」

ネーナ「違いますよ!緑のやつですって!」

留美「緑!?リボンズ様を緑呼ばわりとは、なめとんかワレ」

ネーナ「違います違います!えーと…ロリコン・ストライクみたいな名前の…」

留美「ああ、ロックオン・ストラトスの事ね」

ネーナ「それだ!あー、やっと思い出せてスッキリしたー!!
    お嬢様、ありがとうございます♪」

留美「べ、別にお礼を言われるような事じゃないですわよ…
   ところで、何の話でしたっけ?」

ネーナ「………アハハハハ………忘れちゃいました~」

留美「もう、しょうがないですわね。そんな事より今日は雛祭りですのよ!
   ひなあられと甘酒と桜餅を買いに行かなければなりませんわ」

ネーナ「はーい、お嬢様。私、茶巾寿司とハマグリのお吸い物も食べたいなー」

留美「分かりました。紅龍に作らせましょう」

ネーナ「わーいやったー!お嬢様大好きー!!」



紅龍「お、悪寒がする…風邪でもひいたんでしょうか(ブルブル)
   早いとこディランディ兄弟の誕生日マッシュポテトを作って届けて寝よう…」




お刹那家の雛まつり

マリナ「よし。散らし寿司はこんなものでいいかしら?刹那、味見してみて。」

刹那「パク。モグモグ… お、おいひいよ~~!まりりん~~ ボタボタ」





マリリン→赤

ソーマ→桃

を推す!推すと言った!


匙「着物…ルイス……」




甘酒をのんでよった勢いではぷてぃ!をするんだ!お刹那!
はぷてぃ!がだめならせめてマリリンとBだけでも経験するんだ!! 


これだよ…?

甘酒とだまして白酒を飲ませる、これでOK!


甘酒はアルコール入ってないぞwww

リボンズ「これをこうして…ふふふ。ボタボタ。む。みんな帰ってきたかな。退散退散っと…」





おだいりさ~まとおひなさま~♪

子供達「今日はお家に奇麗なお人形飾るんでしょ!飾って飾って!」


刹那「雛壇はブシドーががんばると言ってからな」

眼鏡「我々は我々で出来る事をしよう。アレルヤも呼ぶか」

アレルヤ「う、嬉しいな僕も呼んでくれるなんて」

眼鏡「説明するぞ、今回のミッションだヒソヒソヒソ」

アレルヤ「僕は電池は嫌だよ!」

刹那「誰もそんな事は言ってない。ミッションをよく理解しろ」

眼鏡「では、行くぞ」

刹那、眼鏡、アレルヤ「「「トランザム!」」」



マリナ「まあ、奇麗…素敵だわ」

子供達「わー、きれ~い」キャッキャ


アレルヤ「マリー、来てご覧よ。お刹那家のお雛さまだよ」

ソーマ「マリーと呼ぶなと何度もブツブツ。
    マリナ姉様失礼します、うわあ奇麗…」


刹那「やったな」

眼鏡「うむ、『吊るし雛』というものだ」

アレルヤ「僕久々にトランザムらしいトランザムをした気がするよ」

ハレルヤ「よかったなあ、あれるやあ、アレルヤアー、はあっはっはっは」





リボンズ「お酒っていいねぇ…」

ティエリア「いつになく真面目じゃないか、一体どうした」

リボンズ「お酒には魔力があるんだよ、すばらしい魔力が…」

ティエリア「ほう…」

リボンズ「えっちな展開になるにはお酒はかかせない!
     普段あまり飲まない人が皆に勧められて『じゃあ一口だけね』と少し照れながら口を付る!
     飲み終えたら少し頬が紅潮しているならなおグッド!
     そして慣れないアルコールに体を任せ、気づけば夢の中!
     身体を壁にもたれかけ、すやすや眠る姿は阿修羅すら凌駕する!
     そしてこれからが本番!客が帰り二人きりになったところで目が覚める!
     酒により火照った身体はいつもとは違う艶めかしさを持っている!
     そして性格すら豹変させる!
     普段なら表に出せない思いがアルコールの力で表に出る!
     『刹那ぁ…』と撫でるような声でもたれかけ、動揺する刹那!
     そしてマリリンはそのまま押し倒し…ブシャッ」

ティエリア「なるほど、たしかに君の言うことは非常に共感できる」

リボンズ「だろ?」

ティエリア「しかしこれには欠点がある…」

リボンズ「どういった欠点だ?」

ティエリア「すでに刹那が酔いつぶれている」

刹那「ふふふ…マリリ~ン…」

リボンズ「いやあああああああああああああああん!!!!!!!!」





刹那「ん~マリリィ~~ン~~」

マリナ「あらあら、酔っ払っちゃって……仕方ない子。ナデナデ」

刹那「えへへぇ~~僕はぁ~~」

眼鏡「悪酔いするタイプだな」

匙「それってかなりタチが悪いよね」

刹那「マリリンがぁ~~だぁぁ~~~~いすきなのれすぅ!」

マリナ「!!!」

ブシドー「よく言った!青年!!」

眼鏡「おー」

匙「わぁ、凄い大声でノリノリに……」

刹那「こぉ~~んなに……ギューッ」

マリナ「いたた。酔っ払いすぎよ……でも……嬉しいわ、刹那……」

刹那「えへへへへへへぇ~~」

匙「ま、素面になったら覚えてないんだろうねぇ」

眼鏡「そこで押し倒せば完璧なんだがな」





マリリンが酔っ払うSSはどこかで読んだことあるぞ!

リジェネ「それはリボンズが書いたものだね」





刹那「ガンダムッ!!」

匙「なっ…。急にどうしたの」

刹那「駄目だこんなんじゃ。今日は女性のお祭り、マリリンのお祭りだ!
   だから俺はケーキを作る!マリリンの為に!」

匙「突然だね…。でも君料理出来るの?」

刹那「俺は出来るという設定らしい。しかし、菓子といった類は作る機会が無かった」

匙「大丈夫?お菓子作りって難しいよ」

刹那「俺はガンダムだ。出来ない事は無い。お前は役に立たない、手は出すな」

匙「ヒドッ」


刹那「……出来た。…素っ気ないケーキだが…」

匙「へー…、意外にもちゃんと焼きあがったじゃん。
  色気ないなら飾り付ければ?イチゴとか乗せて」

刹那「な、なるほど…」(イチゴのせのせ)

匙「ホイップクリームでキュッキュッてやって」

刹那「ふむ」(キュッキュッ)

匙「このデコペンで君の一番大好きな言葉を」

刹那「ガ、ン、ダ、ム」

匙「計画通り」

刹那「ハッ!!サササササ………サジいいいいいいい!!!!」




リボンズ様やポンデ獅子のせいでこの共同生活スレが終わってしまう危機が
何度もせまっている

眼鏡「お前は何を言っている」

匙「二人が結婚しても終わらないよ?」

ブシドー「青年は頼りない……結婚したとしても我らのサポートが不可欠だ」

ポニテ「彼らの子供もサポートしてあげなきゃねぇ」


刹那「…………(頭を抱える」

マリリス「元気だして……」





マリナ「刹那、私達の子供が産まれたわよ!」

刹那「この子が…俺とマリリンの愛の結晶…俺がパパだ!パパでちゅよー」

眼鏡「パパでちゅよー」

サジ「パパでちゅよー」

ビリー「パパでちゅよー」

ブシドー「パパでちゅよー」

眼・サ・ビ・ブ「「「「俺達もパパだ!!」」」」

マリナ「あらあら、パパがたくさんいて良かったでちゅね」

刹那「うわああああああああ!!」



刹那「!?…夢か…良かった…本当に良かった…」





マリナ「あなた…この子に名前を着けてあげて?」

刹那「そうだな……俺の捨てた名前、ソランはどうかな」

眼鏡「誠だな」

匙「筑前がいいよー」

ブシドー「すさのおだ!」

ポニテ「ポニーオがいいかな」

マリナ「あらあら、皆ありがとう。これからまた…生まれたら着けさせてもらうわね…ポッ」



刹那「うおわああああああああああああ」





リボンズ「コウノトリボンズが刹那とマリナの子供を連れてきたよ」

子供×4「「「「ばぶー」」」」

マリナ「まあ!誠、筑前、すさのお、ポニーオ!ソランも入れて五つ子ちゃんね」

刹那「はぷてぃ!」





女の子が生まれました。

マリナ「あなた…この子に名前をつけてあげて?」

刹那「そうだな……あゆみなんてどうかな」

眼鏡「女の子?なのはに決まっているだろう?馬鹿か、君は!?」

匙「ルイスが良いよ、断然!」

ブシドー「ヒメ。これ以上相応しい名前はない」

ポニテ「リーサだね。可愛い名前じゃないか!?」

マリナ「皆良い名前ね……『なのは』にしましょう?」



刹那「嫌だぁぁぁぁぁああああああ」

ポンデ獅子『くっくっく。苦しめ、苦しめ』





アレルヤ「ソーマ、僕たちの子供が生まれたよ」

ソーマ「そ、そうか。私の中のマリーも喜んでいるぞ!」

セルゲイ「ほほう。これが初孫か……すんごぉぉく可愛いなぁ」

ホリー「本当にね」

アンドレイ(これが姪っ子か……)

アレルヤ「そうだ、名前はもう決めてあるんだよ」

ソーマ「ほう。なんだ?」

アレルヤ「ハレルヤ」

ソーマ「は?」


赤ん坊「楽しいよなぁアレルヤ!アレルヤァァァァァァァァ!」


ソーマ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」



ソーマ「はっ!?夢か……」

アレルヤ「どうしたんだいソーマ・ピーリス?」

ソーマ「うるさい死ね!もう一人のお前も死ね!」

アレルヤ「はぷてぃ!」





ポニテ「…………」

刹那「…どうした?ポニ三郎?」ポニテ「…ぃ」

刹那「ん?今、なんて…」

ポニテ「はぷてぃ!したいよぉ~ん!はぷてぃ!はぷてぃ!はぷてぃ~!」

刹那「おい、静かにしろ!近所迷惑だ!」

ポニテ「うる~さい!はぷてぃ!はぷてぃ!はぷてぃ!」

マリナ「ビリーさん落ち着いて!ほら、ドーナツよ!」つ◎

ポニテ「はぷt…ドーナツ…ドーナツ…スーハースーハー」

刹那「な、なんなんだ。これは…」

ブシドー「カタギリの変革が始まったのだ。魔法使いから更なる高みへの変革が…」

ポニテ「…スーハースーハー…」





眼鏡「ええい、血迷って変質者になったか、万死に値する!
   お前の様な喪神などこうしてこうして、くぬくぬ!」

ポニオ「ハプティ!ハプティ、ハプティ、ハプティ!」


眼鏡「しばらく頭を冷やしていろ」

刹那「う~ん」

マリナ「いくらなんでも可哀相じゃないかしら」

眼鏡「あのままではマリナさんの身にも危険が及びますよ」

匙「だからって簀巻きにしてベランダから吊るすなんて…」

ブシドー「今夜は雪だ、む~ざん、むざん…」





ポニテ「クシュン、ズズズー」(マリナが眼鏡に頼んでに引き上げられた)

匙「ほら、暖かいコーヒーとドーナツ食べなよ」

ポニテ「うん、ズー暖かいや」毛布にくるまって

匙「誰でも素敵な彼女は欲しいけどさ、人としての道踏み外しちゃダメだよ」

ポニテ「ウンウン、クスン」

匙「女ばかりが人生じゃないさ。
  本編の刹那なんか[はぷてぃ]のまま解脱しちゃいそうだよ」

ポニテ「本編…ウッウッ、クスン」

匙「う~ん、まあ今日は僕が一晩付き合うよ」つ ミスドにコーヒー


マリナ「ポニテさん、湯たんぽよ。風邪引かない様にね」

刹那、ブシドー、眼鏡、様子をうかがっている。


匙「ああ言っても皆心配してるんだよ」

ポニテ「ウンウン、グス」

匙「このまま喪だったらさあ、ボランティアでもしようか…」

ポニテ「まだ若いのに遠い目しないでよ」





マリナ「いそいそ」

刹那「ん?マリナ、こんな遅くに靴なんか履いて…まさか外に出るのか?」

マリナ「刹那。ええ、ポニテさんのあの調子だとミスドが足りないでしょ?
    今日は沢山食べさせてあげたくて」

刹那「だからってこんな雪の降っている夜に買いに…!?危険だ!」

マリナ「大丈夫よ。それにね、雪の降る夜の街を歩いて見たかったの」

刹那「マリナ…。なら俺も一緒に行く。一緒に歩きたい」

マリナ「え、でも刹那に付き合わせるなんて悪いわ。体冷えるわよ」

刹那「俺じゃ嫌か?」

マリナ「…ううん、嬉しいわ。とても」

ポニテ「本当に嬉しいね」

匙「僕とルイスより先に、雪降る夜道を歩こうなんてとんでもないね」

眼鏡「雪降る街…ミスドも良いがタイヤキも良いな」

ブシドー「とても嬉しいぞ!少年!!」

マリナ「まあ、皆が一緒なら夜道でも安全ね!刹那!」

刹那「家に篭ってろ貴様らああああああああああああああ!!!!!」





刹那「たいやきハフハフ」

マリナ「はふはふ、美味しい。
    たいやきって色んな種類が出てて楽しいわ」

ブシドー「私はお好み焼き味だ」

眼鏡「僕はベーコンエッグ」

ポニテ「いいねえ、ジャパニーズ・クリスピーサンドって書いてある」

匙「………」


刹那「どうした匙・交差点。アンが尻尾まで入っていなかったのか」

匙「そんな問題じゃないよ。ちなみに僕はチョコだけど。
  さっきポニテさんが錯乱した事で考えたんだ。
  僕らは[はぷてぃ]したいだけで女の子と付き合う訳じゃないよね」

刹那「無論だ」

眼鏡「真面目に言えば人生を共に歩んでくれる女性(ひと)を欲しているのだ」

匙「そうなんだよ、ポニテさんもさ[はぷてぃ]してくれる女性なら
  誰でもいい訳じゃないだろ?」

ポニテ「当たり前だよ。でも『この女性と!』と思い詰めたひとと
    結ばれないのは辛いよ…」

匙「でもさその女性をほんとに愛してるなら
  その女性と離ればなれになっても
  その人の幸せを願うべきじゃないかい?」

ポニテ「むうう、穏やかじゃないねえ」

匙「女の子は僕らの[はぷてぃ]の為にいるんじゃないんだ。
  その女の子がどんな夢をもっててどんな性格をしているか。
  彼女が喜んでくれる事はなんなのか、僕たち男(喪)でも
  初心に戻って考えないと秋葉原で[はぷてぃ]する人になっちゃうよ」

刹那「時々いい事を言うな匙。その通りだ。
   俺だって女が欲しい訳じゃない。マリリンだからこそ側にいてほしんだボタ」

マリナ「私だって刹那と同じ気持ちよ」

眼鏡、ブシドー「「その通り、真に感じ入った」」

ポニテ「うんうんグシグシ」

眼鏡、ブシドー「「匙・交差点、なんだそのウロンな視線は」」


匙「君ら二人の人生の友はこれでしょ」
  つ眼鏡にエロゲ
  つブシドーにガンプラ

眼鏡、ブシドー「「まあな」」

匙「否定しないよ、この人達!ある意味悟りの境地だ」





眼鏡「今の彼は危険だ。このまま彼女いない歴が進めば彼は…」

匙「ど、どうなるの?」

眼鏡「大喪神への変革を遂げるだろう」

ブシドー「カタギリは36年彼女なし。キスはおろか、女性の肩を抱いたことすらないのだ」

刹那「………」

マリナ「で、でも私が抱き締めたことはあるわ!」

ブシドー「カタギリにとってマリナは異性を超越し、家族も同じなのだ。数には入らん」

マリナ「そう…」

刹那「ならばどうすればいい!どうすればビリーを救えるんだ!?」

眼鏡「簡単だ。女性とデートすればいい。ほんの少しリア充化させればいい」

匙「なーんだ。簡単じゃないか」

ブシドー「…どうかな」



模型子「くちゅん!…誰か噂でもしてるのかな……」





スメラギ「あら?私何度か同伴した事あるけど…それじゃダメ?」(それに一応同棲してた訳だし)

眼鏡「………(ここははっきり貴方が元凶と言うべきだろうか…ああヴェーダ…)」







ポニヲがお寺に行きました

ポニヲ「よろしくお願いします。」

老僧「我が寺は厳しいですぞ?耐えられますかな?」

ポニヲ「耐えてみせます。己の欲望に打ち勝つために。」

老僧「…よろしい。では修行を始めましょうぞ。」

バシッ!アウチ!バシン!オゥ!バシッ!ハウッ!

ポニヲの修行は熾烈を極めた。温泉の滝に打たれ、廊下をモップ掛けし、和尚と朝まで人生ゲーム

しかし二泊三日の厳しい修行の末に、ポニヲは変革したのだ。

ポニヲ「なんだか身体が軽いや。視力も回復したし、肌も奇麗になったみたいだ。」





ポニテ「あっはっは。女の子?興味ないね」

刹那「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

眼鏡「理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解………バリーン」

ポニテ「僕は悟ったんだ。女なんて人生に必要ない、ってね……」

ブシドー「か、かたぎり……」

ポニテ「いや…僕は……喪神だ」

匙「元からじゃん」



刹那「あ、死んだ」

眼鏡「やれやれ……驚かすな……」



ポニテ「…僕は喪神さ。でもね、こんなにも素敵な家族や友人たちが側にいるんだ。僕は幸せ者さ」


魔法使いびりぃ ―完―


添付ファイル
ウィキ募集バナー