四日目201~400

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haputea

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ブシドー(愛用のフンドシが古びてきたな…だが、捨てるのは勿体無い。
     そうだ、雑巾に仕立て直しせば良いではないか!
     ではマリナに作ってもらうとするか)

ソーマ「貴様!マリナさんに変な事をやらせるな!!」

ブシドー「むむっ!?変な事とは失敬な!」

ソーマ「使い古しのフ、フ、フンドシを、女性に触らせるなんて
    変な事以外の何物でもないだろうが!雑巾くらい自分で作れ!!
    それとも作れないのか?情けないな、武士のくせに」

ブシドー「何と!!…そこまで言われてやらなければ武士の名折れだ!
     阿修羅すら凌駕する運針で雑巾を作ってみせる!!」

ソーマ(マリナさんを守れて良かった…脳量子波も役に立つ物だな)


次の日

アレルヤ「マリー、これブシドーさんがマリーに渡してくれって」

ソーマ「何だ?……これはまさか!!
   (あれか?あれなのか?奴の使い古しのブツで作った…)」

アレルヤ「何々?これ何?ねぇねぇマリー」

ソーマ「…お前にやる」

アレルヤ「え!僕にくれるの!?いいの!?」

ソーマ「ああ。ちなみにそれ、雑巾だから…アリオス掃除にでも使ってくれ」

アレルヤ「ありがとうマリー、大切に使うよ!!」





みなさんこんばんわ、キャスターの絹江・クロスロードです。

今日のトップニュースは最近世間を騒がせている「仮面の男達」に関してです。

今までは破壊活動、騒音公害、公務執行妨害等でしたが

本日現れた「仮面の男達」は白昼堂々と下着姿で現れた模様です。

警察は彼等を公然わいせつ罪で逮捕しようとしましたが

ビルとビルの間を飛び移り人間業とも思えない身体能力で逃走した模様です。

関係筋では「仮面の男達」は密かに新開発された人型オートマトンではないか、

または何かしらの実験により生み出された生体兵器ではないか?

との憶測が飛び交っている模様です。

このニュースをご覧になっている方は「仮面の男達」を見かけた場合は

取り押さえようなどとせず、直ぐに警察に通報の後すみやかに現場を離れてください。


それでは次のニュースです。

ロシアの動物園から親熊と子熊のガチンコ対決の話題です。




リボンズ「ナニコレ珍百景に投稿しようか」

リジェネ「MV珍はいただきだね」


ナニコレ珍百景「警戒される警備員」

それは、仮面を被り赤フン赤マフラーを身に着けた警備員が闊歩する光景




CB銀行

ブシドー「ふぅむ。俸禄を貰うためには暗号を解かねばならぬとは。困ったものだな。」

ソーマ「あ。(…あれはお隣りさん?ATMの前で何をやっているんだ?)」


強盗1「お前ら大人しくしろっ!下手に動くと撃つぞ。」

強盗2「刀で斬られてぇなら抵抗してこいやっ!」

ソーマ「しまった。私の脳量子波で気づかなかったとは。」

強盗1「さっさと金を出せ!さもなくば10分ごとに人が死んでくぞ。」

ソーマ「卑怯な奴だ。だが相手が武器を持っている限り、迂闊に手を出せない。人質もいる。」

強盗2「銀行強盗なんてちょろいもんだぜ。これで俺らも億万長者だ。」

ブシドー「失礼。そこの黒マスクの者共よ。私の俸禄を手に入れる手助けをして欲しいのだが。」

強盗1「あぁ?なんだてめぇ。死にてぇのかっ!」バキューン

ブシドー「ふぅ、仮面が無ければ即死だった。」

ソーマ「…生きてる!?至近距離からショットガン撃たれた奴が?」

強盗2「おりゃ!……いない。空蝉の術!?奴は忍者か?」

ブシドー「忍者ではないっ!我が名はミスター・ブシドー。もののふの心を知る者なり!」

ソーマ「褌一丁……。」


強盗1「何やってんだ。こいつは放っといてさっさと金戴くぞ。ん、誰だ?」

ラッセ「ラッセコムしてますか?ウホッ」

強盗1「ギャァァァァァー!!!」

バリンッ!

小熊「中尉大丈夫ですかっ!」

電波「マリー!マリー!大丈夫?」

荒熊「うちのかわいい娘に手を出す奴は私のこの手で叩き潰すっ!」

強盗2「ま、窓ガラスぶち壊して来やがった。なんなんだよこいつら!」

ブシドー「最後は私に決めさせて戴こう。ブシドースペシャルキック!!」

強盗2「ぐはっ!ここはお約束で爆発……するわけねぇだろっ!」


絹江「…今日起きた銀行強盗事件で、犯人は捕らえられた際に『変態だ。変態がいた。』、『熊に襲われた。』
   等と意味不明なことを述べており、警察は捜査を進めています。」

マリナ「CB銀行ってブシドーさんが今日行ってなかったかしら?」

刹那「…まさかな。」

ブシドー「皆の者、今帰還した!警察のカツ丼はうまかったぞ。」




マリナ「本当に子供って可愛いわね。…私もいつか赤ちゃんを抱けるようになるのかしら…」

刹那「…マリリンは本当に子供好きなんだな。保育士なんか向いていたんじゃないか?」

マリナ「………」

刹那「…マリリン?ど、どうしたんだ?気分が悪いのか?」

マリナ「なんでもないわ」


ブシドー「少年の鈍感さにも困ったものだな」

イアン「見てるこっちが溜まらんわい」




マリナ「…刹那なんて、嫌いよ…」

ブシドー「ニヤニヤ」

ビリー「ニヤニヤ」

匙「やられちゃったよガンダムニヤニヤ」




刹那「俺は……ガンダムに……なれない……orz」

眼鏡「落ち着くんだ、刹那・F・セイエイ!」

刹那「……ティエリア・アーデ」

眼鏡「あれは所謂、ツンデレというやつだ。
   僕が言うんだから間違いない!」

刹那「だが、一体何故!?」

眼鏡「その答えは自分で見つけるんだ、自分自身でな」

刹那「……」

眼鏡「君は、ガンダム何だろう?」

刹那「……了解した!」


眼鏡「……これで良いんだろう?
   ロックオン・ストラトス」

録音inデュナメス「あぁ、後はアイツの頑張り次第だな」




刹那「…と、ティエリアに言われたもののツンデレとは何だ?
   辞書には載っていないようだし…」


録音「ん、どした刹那?」

刹那「ツンデレとはどういう意味だ?」

録音「あ~俺も詳しくは知らないんだがあれだろ?
   女の子が人前ではツンツンした態度ををとるんだけど
   二人きりのときは急にしおらしくなっていちゃいちゃデレデレしてくるとかいう──」

刹那「デレデレ?いちゃつく?マリリンはそんな軽い女性(ひと)じゃない!!」

録音「つか、そういう事はティエリアにギャァァァァァー!!」




刹那「マリナァァァ!!!
   お前が好きだぁぁぁぁぁぁ!!!!!
   お前が欲しいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

マリナ「刹那ぁぁぁぁぁ!!!」

刹那「もう、お前を離しはしない!」

マリナ「刹那!」


刹那「二人のこの手が」

マリナ「真っ赤に燃える!」

二人「幸せ掴めと轟き叫ぶ!」

二人「石破ラブラブGNソォォォーーード!!!」


マリナ「……夢?
    寝る前に起動武道伝Sガンダムを見たからかしら……」

刹那「俺が……ガンダムだ……Zzz」

マリナ「……全く」

ギュ

マリナ「おやすみ、刹那」


ベッドの四方

ブシドー「あそこまでやられて気づかんとは、ナンセンスだな!」

ポニテ「穏やかじゃないねぇ」

眼鏡「至急、次のサポートプランを練る必要があるな」

匙「さっさと告っちゃいなよ、刹那」




刹那「マ、マリリン…さっきはすまなかった。」

マリナ「………」

刹那「まだ怒っているのか?…すまない、許してくれ…。」

マリナ「夕飯の支度をしてるの。邪魔しないで!」

刹那「!?…す、すまない…うぅっ!」


ビリー「おやおや、半泣きで出ていっちゃったよ。穏やかじゃないねぇ。」

匙「で、でもこのままじゃ僕らまで居心地が悪いですよ!…あれブシドーさんは?」




マリナ「みんな~ごはんですよ~!」

ポニテ「これはなんだい?初めて見る料理だねえ。」

匙「(くんくん)スパイスの良い香りがしますね。今度香辛料使った
 筑前炊きを作ってみようかな!」

マリナ「これはガーリーエマーヒーと言って、私と刹那の故郷の味なんです。
    お魚のシチューみたいなものよ。」

眼鏡「(ガクガクブルブル)ぼ、僕は生き物の形がそのまま残っているものは・・・」

マリナ「大丈夫よ、ティエリア!ティエリアのためにお魚をすり身にしたものも
    作ってあるから。」

ブシドー「マリナ!私が朝素もぐりで取ってきたトラフグも入れてくれたのだろうな?」

マリナ「もちろんよ!フグは淡白な白身だから、ガーリエマーヒーの
    スパイス風味には良く合うと思うわ。あら?刹那は?」

ポニテ「なんかベランダでべそかいてたねえ。」

眼鏡「彼はわかっていないようだな。女が拗ねた時こそ距離を縮める
   チャンスの王道だということを!簡単なギャルゲでも貸してやって
   おけば良かった!すまない録音inデュナメス!なんという失態だ・・・
   俺は、僕は、私は・・・」

ブシドー「美味い!美味いぞ、マリナ!魚のダシがよく出ている!
     何という僥倖、早起きをしたかいがあったというもの!おかわり!」

匙「いい加減おかわりは自分で注いでくださいよ。
 マリナさん刹那を呼びに行きましたから。」


刹那「うう・・マリリンは何で怒ってるんだろう・・保母さんが天職だって
   言ったあたりから不機嫌に・・まさかマリリン本当は子供が嫌い?
   いやいや馬鹿な・・いつか俺とマリリンの子供が出来たら絶対
   マリリンは良いお母さんになるに違いないんだ・・」

マリナ「刹那!どうしたの?寒いのにこんな薄着でベランダに佇んで!」

刹那「マリリン・・・」

マリナ「あのね、今日は刹那の好きなガーリエマーヒーを作ったの。
    中々手に入らないスパイスを使うから今まで作れなかったんだけど。
    シーリンが特殊なルートで入手してくれたのよ。刹那が気に入って
    くれると良いんだけど。あ、さっき何か話しかけてきたみたいだけど、
    どうしたの?スパイスを調合してたから手が離せなくて。」

刹那「マリリーン(ぎゅーっ)!」

マリナ「!?!?(ポッ)」


(カーテンの影から)

ポニテ、匙、眼鏡、ブシドー「「「そこまでだ、そこまでだよ、刹那」」」




刹那(やったぞやったぞついにマリリンを抱きしめたぞ!
   それからえーとなにすればいいんだ?え~と…きききキスとかなのか!録音(兄)!!??)

マリナ(刹那から抱きしめられてる…次はキス?えっと歯は…うん昼食後洗ったわよね、大丈夫!!)


刹那「マリナ…」

マリナ「刹那…」




匙「…そろそろ止めようよ」

ポニテ「うん、メロドラマ見るのも気分よくないよ」

眼鏡「…いや、2人とも落ち着くんだ」

ポニテ「眼鏡君?」

眼鏡「黙ってみているといい」


マリナ「…(ドキドキ)」

刹那「…………」

 (ガラッ!!)

ブシドー「マリナ!がーりーえまーひーのおかわりをくれと言った!!」

マリナ「きゃ!ブ、ブシドー!」

刹那「!!」

ブシドー「私は我慢弱い、このガンダムプリントのお椀によそってもらわなくてはな」

マリナ「は、はい、今よそいますね」(パタパタパタ…)

刹那「ま、マリリン…そんな…」

ブシドー「甘いな少年」

刹那「!貴様!」

ブシドー「いつまでもそんなのんびりやっていては進展するものも進展しまい」

刹那「・・・」


マリナ「ブシドーさん!おかわりどうぞ~!」

ブシドー「今行くといった、マリナ!ははははは…」


刹那「…お前らがいるからじゃないのか?進展しないのは俺のせいなのか?」


ポニテ「あ~あ」

眼鏡「予定通りだ。彼には3歩進んで2歩下がる程度のスピードが丁度いいんだ」

匙「そういえば鼻血出してませんね」




刹那「教えてくれ録音(兄)
  俺は…まさかオクテなのか?」

録音INデュナメス「(それに気づいただけでもたいしたもんだよ、ガンダム馬鹿にしてはな。
         ま、慌てずにじっくり気づく事だ。
         自分って奴をな
         それがわからないと人の気持ちなんか、わかりやしねえよ)」


刹那(俺は…オクテなのか…これではガンダムになれない…)

マリナ「あ、刹那、体冷えてるでしょ、はい温かいもの飲んでね」

刹那「あ、あぁすまない、マリリン…ずず…」


マリナ「ねぇ刹那」

刹那「ん?なんだ?」

マリナ「…(キョロキョロ)、(ほっぺに)チュ!」

刹那「!!??」

マリナ「続きは…いつか刹那がしてね」



ブシドー「ガンプラが……しゃべっている!?抱きしめたいなァ!!!」





刹那「という夢を見た気がする。気がつくとベッドの上で匙が床の血の海を掃除していた」

眼鏡「君はつくづくマリナの好意を無にする男だな」




匙「あれ?ブシドーさん?ガンプラの前で何してるんだろ…」


ブシドー「君のその造形に心奪われた!この気持ち…まさしく愛だ!!」

匙「ガンプラに話しかけてる…てか愛を語ってる…」


ブシドー「抱き締めたいなぁ!ガンダムゥ!」

スポーン(ルパンダイブ)

匙「えええぇぇ!Σ(;´д`)」

ブシドー「人呼んでブシドー・スペシャルっ!!」

匙「ちょwwwおまwww」


録音inデュナメス「なんだこいつ!このしつこさ尋常じゃねえぞ!」

ヒョイ

匙「避けた!?てかガンプラが喋った!?」

ブシドー「手合わせを拒まれたかー!!!」→(刹那の)ガンプラ棚へ

ガシャーンガラガラメリベキハワードメイスーン!

パタ…


匙「…」

録音inデュナメス「…」

匙&録音「「…」」(目が合う)

匙「…(ニコッ)」

録音inデュナメス「…(ニカッ)」

匙「頑張って下さいね。その…いろいろと」

録音inデュナメス「お互いにな。まあありがとよ」

匙「じゃあ僕は女狐までルイスにフリスク貢ぎに行きますので、これで」

録音inデュナメス「おう。刹那もだが、お前のことも応援してるぜ。頑張れよ」

匙「はは…ありがとうございます。それじゃ!」

パタン

ブシドー「まるで眠り姫だ(ウットリ)」←ガンプラに埋もれて

録音inデュナメス(どーしよ)




刹那(なじんでいる…)

ポニテ「マリリーン、お茶のお代わりくださーい」

刹那(なじみきっている…)

匙「今日の皿洗い当番は…僕か。マリリーン、手伝いまーす」

ブシドー「占いの時間か。チャンネルを変えさせてもらう」

眼鏡「…やっぱり一晩で六人はキツイか…いや設定しだいでは…」

刹那(いままであえて考えないようにしていたが
   肩身を狭くして一人立ちを目指し
   遠慮と恥じらいを持って過ごすという
   居候のあるべき姿がこいつらには欠けてるんじゃないか?)

眼鏡「刹那、座ってくれ。気が散る」

刹那(このままでは共白髪になるまで六人で…
   いや戦え戦うんだ 俺とマリリンの甘い生活のためにも)


テレビ「では、今日の乙女占い、もっともラッキーなのは
    牡羊座のあなたでーす」

刹那「おひつじざ?」

ブシドー「3月21日から4月20日生まれの者だ。
     蛇使い座が入り13星座になればまた異なる」

刹那「…そうか(俺のことか)」

テレビ「好きな子とラブラブになりたいあなたは
    ノートに好きな人の名前を千回書いてね。
    その時使うペンはあなたのまわりで
    もーっとも恋愛偏差値の高い子のペンだよ
    千回書く前に別の言葉を書いちゃうと
    効き目がなくなるから注意してね」

刹那(恋愛偏差値…ちょっと意味がわからないが…)

ポニテ「よかったら(ボールペン)」

ブシドー「遠慮なく(筆ペン)」

眼鏡「使いたまえ(タッチペン)」

刹那「…気持ちだけいただいておく(こいつらは違う気がする)」



刹那「それにしても…誰に頼めば…」

カティ「刹那は何の用だったんだ?」

コーラ「ペン貸してくれって。なんかぶるぶる震えてこわかったっす」

カティ「ペン一つにも不自由しているのか。哀れだな。
    スメラギ、今度あいつらが来たら
    ドンペリは三本までにしといてやれ」


刹那「マリナ イスマイール マリナ イスマイール」

眼鏡「本当にやるとは」

匙「小学校の時、ちょっと流行りましたけどね女子の間で」

ポニテ「彼の恋愛偏差値もそれぐらいだしね」


アレルヤ「こんにちわー」

ソーマ「マリナさん、お肉持ってきましたよ」

マリナ「ありがとう、野菜は用意したから」

アレルヤ「あれ、刹那、何してるの?」

刹那「あっちへ行け(よし997回)」

アレルヤ「字の練習?でも刹那そろそろ違う字にした方が…
     よかったら僕の名前…ラ行の勉強になるし…」

刹那「黙れ(998回)」

ソーマ「どうした?」

アレルヤ「刹那が字の練習をしてるから」

ソーマ「私の名前も書いていいぞ。ひに○で ぴ だ」

刹那「あっちへ行け、ぴ」



刹那(999回……あと一回で夢の生活に…)

マリナ「刹那、私の名前すごく綺麗に書けてる。ありがとう。
    他の字も見てみたいわ…ダメかしら」

刹那「今、違う字を書くところだったんだ
   アレルヤ ハプテイ…うう……」

アレルヤ「あ…イは小文字のイだから…」

刹那「うがああああああ」

眼鏡「終わったな」

匙「まあ予想どおりですけどね」

ポニテ「環境のせいにする彼の脆弱さが
    甘い生活を遠ざける要因だと
    早く気づいてほしいものだね」

ブシドー「同意」



マンション横 公園 ブランコをこぐ刹那

マリナ「刹那、こんなところにいたの?
    ご飯の支度ができたわよ」

刹那「ああ」

マリナ「今日はね、セルゲイさんのお土産のお肉で
    すきやきなの」

刹那「……もう一回」

マリナ「セルゲイさんの…」

刹那「そこはいい。今日のメニューは?」

マリナ「すきやき」

刹那「もう少しゆっくり言ってくれないか?」

マリナ「す き や き」

刹那(うおおおおー999回の努力が、今、実を結んだ
   いや、待て…これで満足するな、俺
   攻めろ、男なら攻めるんだ
   「やき」を取ってくれと…それだけでいい
   「すきやき」の「やき」を……)

刹那「マ…マリナ」

マリナ「はい?」

刹那「…す…すきやきの…」

マリナ「すきやきの?」

刹那「すきを取ってくれ」

マリナ「…………やき?」

刹那(うおおおおおおおおお)




ティエリア「すき焼きがダメなら、次はオムライス作戦だな」

ブシドー「オムライス作戦とは?」

ティエリア「オムライスにケチャップで〈好き〉と書いて
      これが俺の気持ちだ!とアピールする作戦だ」

ビリー「アキバのメイドカフェでそんなサービスがあったね」

サジ「僕ならフリスクを並べて好きって字を書くけど」

ブシドー「えぇい甘いわ!あの刹那にそんな事が出来るわけがなかろうが!
     それにマリナの事だ、好きなのはオムライスだと勘違いされるオチと見た」

ティエリア「ブシドーが突っ込みだと!?空気を読んだだけで
      天候に影響があるのに突っ込みなどしたらどうなる!?」

ビリー「落ち着け、落ち着くんだ!まずはニュースを見て…」


ニュースの声『たった今、情報が入りました。各地で桜が狂い咲きを始めました』

サジ「へぇー。花咲か爺さんみたいだね、ブシドーさん」

ビリー「桜が咲くくらいなら問題無いか?」

ティエリア「GN粒子が降る事に比べたら問題など全く無い」

ブシドー「紅葉と桜が同時に楽しめるとは、素晴らしいではないか!」






マリナ「さっ行きましょう。刹那」

刹那「ああ(大丈夫…大丈夫だ……
   まだ今日は終わっていない
   一度の失敗は次の成功で取り返せばいい)」

マリナ「刹那…あれ見て…」

マリナの指し示す先に二輪の桜の花


部屋のみんな すきやきを食べながら

アレルヤ「えっ、じゃあ字の練習じゃなかったんですか?」

匙「まあ、結局は字の練習みたいなものだから」

ソーマ「効果はないのか……誰か春菊も食え」

眼鏡「あたりまえだ!そんなことで彼女ができるくらいなら
   この世に喪男など存在しない!……肉、かたいな」

ソーマ「文句言うなら食うな(……なんだ、やろうと思ったのに)」

アレルヤ「だったら教えてあげればいいのに」

ポニテ「回り道も恋には必要なスパイスだよ」

ブシドー「いや草はいらない。豆腐をくれ」

アレルヤ「みんな、何だかんだ言って刹那の事を……(ジーン)」

ソーマ「だまされるな。面白半分だと私の脳量子波が告げている」


マリナ「私と刹那みたいね」

刹那「えっ(それはどういう……今二人でいるからか)」

マリナが刹那をじっと見つめている

刹那(……なんか、なんか言わなければ
   今こそさっきの失敗を取り戻すんだ……)



刹那「ま、マリリンのピンクのおパンツと、俺のピンクのトランザム00トランクスを一緒に並べて干してるみたいだな!!」

マリナ「???」

刹那「つまり!つまり!二人はおパンツの色まで同じ!いついつまでも絶対離れないってことだっ!」

マリナ「うふふ♪嬉しいわ!手、つないで帰りましょ♪」

刹那、マリナ(ぽわわん)




刹那(えーと……えーと……)

マリナ「(ふっと笑って桜の花を見て)綺麗ね」

刹那(綺麗なのは……サラッと、サラッと言えばいいんだ)


ソーマ「遅いなあ、マリナさん大丈夫かなあ」

アレルヤ「刹那が一緒なんだから」

ソーマ「変なことされてなきゃいいけど」

眼鏡「ぴ、見くびるな!刹那は三輪車より安全な男だぞ
   心配ならお前の糸電話で聞いてみるがいい」

ソーマ「なっ!!私の脳量子波を糸電話だと!!」

眼鏡「通話料がいらないと褒めてるんだ。感謝しろ」

アレルヤ「(本当に仲間以外には冷たいなあ…あれ僕には…)
     あの…僕の脳量子波は……」

眼鏡「糸電話二号だ」

アレルヤ「えっ、一号じゃないの?何で二号?」

ソーマ「こだわるのはそこじゃない!」


公園に突風が吹き、ハロが刹那とマリナの間に転がってくる

ハロ「ワアアアア」

刹那「ハロ?!」

録音「いやあ…ワリイ、ワリイ。はうわーゆー、なんちて」

マリナ「こんばんわ。もう出来てますよ、どうぞ」

録音「いやあ、すみません。ずうずうしくお邪魔しちゃって」

マリナ「いつもお世話になっていますから」


録音、マリナの髪についた桜の花を取り差し出して

録音「あなたのそばに来たかったみたいですよ(サラッと)」

刹那(うおおおおおおおお)

ハロ「マリナ ハナ ニアウ マリナ ハナ ニアウ(サラッと)」

刹那(うがあああああああ)




ソーマ「マリナさん、帰ってくる。じゃ、もういいか」

匙「って刹那は?」

アレルヤ「ロックオンと話してるよ」


録音「悪かったな、邪魔しちまって
   15分くらい様子見てたんだけどさ」

刹那「気にするな」

録音「(おっ今日は友好的)いいムードだったぜ
   あともう一押しっていったところだな」

刹那「そうだな」

録音「せっかく花見てたんだから
   君みたいだとか、色々あっただろ」

刹那「花…マリナがか…地面に儚く散る花が…マリナ…」

録音「ちょっ…じゃなくて…」

刹那「マリナは生きて幸せになるんだ…そんなマリナが…」

録音「ち、ちがっ、ちょっ、冷静にギャアアアアアアアアアア」


アレルヤ ソーマ「「あっ」」

匙「どうしたの?」

ソーマ「まっいっか」

マリナ「ただいま、遅くなってごめんなさい」




アレルヤ「ご馳走様でした」

ソーマ「マリナさん、おやすみなさい」

マリナ「こちらこそ、お肉をありがとう
    おやすみなさい」


刹那「マリナ、どこへ行くんだ」

マリナ「ごめんなさい。すぐ戻ってくるから」


公園横 桜の木の前

マリナ「木登りなんてしたことないんだけど…大丈夫よね」

ソーマ「無理です」

マリナ「(振り返って)ソーマちゃん!」

ソーマ「かしてください。
    あの花の横に置いてくればいいんですよね」

マリナ「だ、大丈夫よ。なんとか…」

ソーマ「早く戻らないと、刹那が探しに来ますよ」

マリナ「(花を渡して)ごめんなさい。ありがとう」

ソーマ「いえいえ、一緒にいたいんですよね
    ご馳走様です」

マリナ「(真っ赤になって)ソーマちゃん!」

ソーマ「なるべく近くに置いてきますから」

スルスルと木を登るソーマを見ながら

マリナ(一緒にいましょうね 今まで離れていた分も ずっと)




眼鏡「本日の反省会、議題は『二つの桜が自分たちに似ていると言われたらなんと答えればよかったか』だ」

 ぱちぱちぱちぱち…

刹那「…なんだこれは?というかなんで知っている?そして大きなお世話だ」

眼鏡「君をサポートするための定例会だ。われわれの情報網を甘く見てはいけないな刹那
  さて本題に入ろうか」

匙「せめて桜の花の綺麗さと彼女の綺麗さを褒めてあげるとかできなかったのかな」

刹那「…それは考慮したが言葉が出てこなかった」

ポニテ「桜の儚さが自分たちに似ているとかそういう切なさも入っていたのかもしれないよ」

刹那「確かにマリリンにはどこか儚いような魅力がある…」

ブシドー「季節はずれの花2輪。いわば異国の地にいるストレンジャー。まさに君たちの境遇そのままじゃないか」

他4人「「「「なるほど」」」」

眼鏡「では今後どういう風に刹那はやっていけばいいだろうか」

匙「そうそう、時には自分が主導権握って彼女をリードしていけるようじゃなきゃね」

ブシドー「だがしかし、強引過ぎるのは逆によくない。相手の気持ちを考えられなければな」

ポニテ「そうは言うけど、何年もただ待ってるだけじゃお互いの距離は縮まらない」

刹那「・・・・・・・ものすごくお前たちには言われたくないきがするが」

「「「「きにするな」」」」




刹那 「ティエリア……俺は時々自分の才能が怖くなる」

ティエ「なんだ薮から棒に。頭でも打ったのか?」

刹那 「まあこの文字を見ろ」つ『隙』

ティエ「この文字がどうした?」

刹那 「読み方がわからないと言ってマリリンに聞く」

ティエ「小学生か君は」

刹那 「何とでも言え。今日はいける。今日の俺なら新世界の神にだってなれる」

ティエ「まあ精々頑張るといい」


刹那 「な、ななななあマリリン。ここここの漢字の読みがわからないんだが」

マリナ「あらあら、ちょっと見せて」

刹那 (計 画 通 り !)

マリナ「ごめんなさい、ちょっとわからないわね」

刹那 「へ?」

マリナ「ほら、私アザディスタン人だから漢字はあんまり……」

刹那 (……この手のスレでそういう設定は持ち出さないでくれ)

マリナ「でも困ったわね……」

武士道「どうかしたか?」

刹那 「!?」

マリナ「あらブシドーさん。丁度よかった、刹那がこの漢字の読み方がわからないって困ってたの」

刹那 「や、やっぱりいい!大丈夫だ!」

武士道「なんと!ならばこのミスターブシドー、義によって助太刀いたす!
    この漢字の読みは、『スキ』だ!」

刹那 「ああああああああ!」

武士道「どうしたガンダム!もう一度言おう、『スキ』だ!」

刹那 「やめろ、やめてくれええええええ!!」

武士道「聞こえないのか?ガンダムよ、『スキ』だ!『スキ』だと言った!」

刹那 「もう十分だああああああああああ!!!」

エンドレスで数分後

刹那 「…………もう……勘弁……して……く……れ……」ガク

武士道「ふう、よい事をした後は気持ちがいい」

マリナ「ありがとうございました、ブシドーさん」

武士道「なに、礼を言われる程のことではない」


刹那 「ティエ……リア……」

ティエ「やあ、新世界の喪神。どうかしたか?」

刹那 「……よく考えたらブシドーもアメリカ人のはずなんだが」

ティエ「気にするな、それがブシドークオリティ」





お刹那さんのおつかい

刹那「えーと、今日買う物は…ポン酢、食パン、台所の三角コーナー用のネット…
   おっ、冷凍の和風野菜ミックスが安いな。沙慈の筑前煮用に買っとくか。
   あっ、玉露も安い!これはまとめ買いしよう。
   ブシドーが一人で飲みまくるから、すぐ茶葉が無くなるんだよな。
   そうだ、100均でティエリアとビリーの眼鏡拭きも買わないと。
   昨日、醤油こぼしてマジギレされたからなぁ…
   今まで二人で一枚の眼鏡拭きを使っていたから
   お詫びの意味も込めて、二人分の眼鏡拭きを買うか」




ガチャ

フェルト「ただいま、パパ、ママ」

ルイード「お、お帰り、マレーネ早くそれしまえって!」

マレーネ「わ、わかったから、せかすんじゃないよ!」

フェルト「? 二人ともどうかしたの?」

ルイード「いやぁ、何でもないぞ。決して二代目ロックオン君を祟っt『ベキィッ!』おごぉっ!?」

フェルト「パ、パパ!?」

マレーネ(何隠そうとして思いっきりバラしてるんだい、この馬鹿亭主!)

ルイード「ズ、ズビバゼン…フェルト、パパはちょっとママとプロレスごっこしてただけなんだ。…ホントダヨ」

フェルト「そうなんだ…ずっと新婚気分だなんて羨ましいな…」




~喪男sinビデオレンタルショップ~


ブシドー「暴れん坊武士道を借りるべきか、壬生武士伝を借りるべきか・・・むう、究極の選択!!!」

匙「あ、あったあった。劇場版-CHIKUZEN-」

眼鏡「僕はこれを借りる。」

ポニテ「ホラー映画じゃないか。珍しいね、君がアニメ以外を借りるなんて」

眼鏡「あなどってもらっては困る。これは、我々のサポート任務に必要なものだ。」

匙「どういうこと?」

眼鏡「我々は現在、刹那達のダブルベッドの四方をガードし、
   二人の間に邪魔者が入らないよう、完璧なサポート体制を敷いている。
   しかし、それでもなお、今だ進展がないのは・・・」

ポニテ「君が言いたいことはわかるよ。ぶっちゃけ、
    彼に甲斐性がないのが一番問題なんだけど、
    マリナにも積極性が足りないと思うんだよね」

眼鏡「そこでこのホラー映画だ。これを見たマリナは怖さで眠れず、
   隣の刹那にすがるに違いない。」

匙「うわあ、いいねそのプラン。抱きしめちゃえよガンダム」

ポニテ「よし、ぼくがまとめて借りてくるよ」


ブシドー「迷いに迷って結局いつものカンタムを借りてしまった。」



その夜


モゾモゾ

刹那(・・・・・・・。
   ・・・・?後ろから抱きしめられてる?
   ま、まさかマリリンがーーー!!!??)

マリナ「刹那、起きてる?」

刹那(・・・・!!!!どうする?どうするよこれ?
   抱きしめちゃう?がんっだああああああむ!!!)

マリナ「せつな、あのね、・・・」

刹那「(鼻血よ!今だけは出ないでくれ!)
    まりりーーーーん!!!!!!」

   がばっ

刹那「・・・??(なんかでけえ。)」

ポニテ「ももももうちょっとこのまま抱きしめてもらってていいかな?
    あ、言っておくけどね、別に今日見た映画が怖くて眠れない
    訳じゃななななないよ?」ガタブルガタブルガタブr

刹那「!!!!」

ぎゅうっ

眼鏡「エロゲが6つ、エロゲが7つ、エロゲが8つ・・ブツブツブツ」

ぎゅううううっ

匙「サジコが、サジコが・・・・」ガタガタガタガタ

マリナ「刹那、あのね、ベッドが狭いみたいだから私、隣の和室で寝てくるわね。」

すうーーーーーっ


ブシドー「カンタムが面白すぎて10回も見てしまった。
     ふっ、この私が夜更かしをするとはな・・。
     ん?どうした少年。魂が抜けかけているぞ。」



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