『大東京ビンボー生活マニュアル ぬーぼ』
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第66話 『大東京ビンボー生活マニュアル ぬーぼ』
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………
……
…
「おっ」
懸垂を終えての帰り道、オレはふとオシャレな車が目に入った。
「……………」
白くて四角いフォルム。屋根の上には赤いライトのよーなものが乗っている。
妙にケーキっぽい色合いと、玩具めいた造形。おしゃれで軽薄なモノには、たいていどこか毒がある。
だが、そーゆーものに限って、オレは何故だが惹かれてしまうのだ。
きょろ、きょろ…
「………」
見渡すかぎり、通りには誰の姿もいない。
渋谷とは名ばかりの、ただの静けさのカタマリ──そんな朝だった。
しんとしたその中で、車だけがぽつんと、まるで拾われるのを待つ子犬のように佇んでいたのである。
オレは再度首を左右にめぐらせ、人の気配を探したが──やはり、誰もいなかった。
がちゃっ
「……」
オレはゆっくりと車へ近づき、そっとドアに手をかけた。
鍵は、すでに挿さっている。これはもう「乗ってくれ」と言っているものだろう。
ばたんっ
「…はぁ〜〜〜」
座席に腰を下ろすと、クッションは硬くもなく柔らかくもなく、ちょうど良い。
灰皿も汚れていないし、メーターの並びも美しかった。
見慣れない記号と針が儀式の祭壇のように整然と並び、まるでスティーヴンソンの筆先で描かれた幻想機関のよーだった。
ハンドルは意外なほど手に馴染み、まるで昔からここに座っていたかのよーな錯覚さえあった。
がちっ
ぶぶぶぶ……
キーをひねる。
車体が震え音が低く唸る。その瞬間、街が少しだけ動いたよーに見えた。
なにかを借りて、知らぬ世界を走る。どこへ行くあてもないが、それがいい。
貧乏人にとって「所有」とは縁遠い概念だ。
だからこそ、こうして「他人のもの」に触れることは、一つのぜいたくなのである。
かの正岡子規は『病牀六尺』の中で、狭き畳の上に宇宙を見たというが、ならばオレもまた、このハンドルの中に、ちいさな銀河を見よーではないか。
ぜつみょーなスリルを感じつつ、オレは下駄履きの足でアクセルペダルを踏み込んだ。
「よし、行くか」
ぶろろろろ…
「……」
渋谷の街をオレは走る。
正確には、オレの意志で動くよーになったこの白い車が、眠りこけた街の中を静かに滑っていた。
信号が何やら赤くチカチカしていたが、特に気に留める必要はないだろう。
交通法には生憎疎いオレであるが、世の中『気にしたら負け』という事柄もあるのだ。
ぶろろろろ………
「速いなぁ」
…速いと言ってみたものだが、スピードは出していない。いや出せなかった。
なにしろこの車の操作はまだ未知の祭事であり、アクセルの踏み具合ひとつにも慎重を要する。
ただ、この前へと進む感覚はたしかにオレを別の世界に運んでいた気がした。
「……………面白いなぁ!」
流れる景色が非常に美しい。
コンビニの看板は、まだ光だけを放って誰のためとも知れぬ営業を続けている。
時折、路肩に並ぶ自転車が、オレの通過に合わせて小さく揺れる。その様子は、まるで「よぉ」と声をかけてくる旧友のよーにも感じた。
横断歩道のゼブラ柄も、誰にも踏まれずに整然とそこにあり、それを見たとき、オレはふと自分がアフリカのライオンになった感覚に襲われた。
誰に咎められることもなく、ただひたすらに風を切って走る──オレはまさに広大なサバンナをかけ走ってるのである。
風景は灰色と白と、ほんのり色づく朝焼けで彩られていて、それがまるで、時代をすべて洗い流した後の世界のよーにも見える。
いったいこの車がどこへ向かっているのか、オレにも正直よくわからない。
だが、目に映るものすべてが清々しく、また少しだけ物悲しく、そして懐かしかった。
その風情を前にしたら、道先を気にすることなどきっと野暮に等しい物だ。
それに、ここは大東京であり、同時に誰の大東京でもない。
ならばオレはこの広大な一人舞台を、風のごとく走りきるまでだ。
ぶろろろろ………
「……」
「……。──」
なんとなくハンドルを切ってみると、車体が大きく右へ曲がる。
「──おっ」
その角を抜けた先に、ちいさな牛丼屋がぽつんと佇んでいた。
「吉」の字が、白い照明にぼんやり浮かび、店内からは蛍光灯の光と、温かい湯気が漏れる。そんな牛丼屋だった。
…ごくりっ。
──もはや、生唾の時点で旨かった。
裸の大将といえばオニギリとゆーように、牛丼が何よりも好物なオレである。
一杯三百五十円で腹いっぱい満たせるソイツは、ビンボー人であるオレには少々手の届かない存在なのだが、それでも食欲には勝てずついつい店に寄ってしまうここ最近だ。
アツアツの牛肉に、じゅわっ…と湯気を発するご飯…。
最初は出されたままの味を堪能し、クライマックスに差し掛かった時には生卵をかけガツガツ飲み込む……。
数十秒後の未来にて、牛丼をハフハフ頬張っている自分を想像すると、もう運転なんて集中できそーにもない。
「…………」
この松屋という牛丼店はまさしく『虚』。
道なりで走った先に現れた、牛丼という運命に、オレは虚を突かれた思いだった──。
────ガシャアアアアンッッ
「………………あ、」
…ただ、どうやら突いたのは虚だけではないようだ。
ついた、といっても一応店内には着けたものだが。
──ブレーキペダルを踏み忘れたオレは、あろうことか牛丼屋に車を突っ込んでしまった。
「………参ったな…」
ガラスが砕け、アルミの扉がひしゃげる音。
朝焼けの中に軽く煙が舞う。
ハンドルにしがみついたまま、オレはこのとき状況を呑み込めずにいた。
やってしまった、という感覚は薄い。あまりにも現実味のない光景だったからだ。
しばらく経って、額に冷たい汗が浮かび、指先がじんと痺れてきた──つまりはようやく頭が現実を直視してきたという、そのとき。
視界の端に、誰かの影が映った。
「あっ」
──コツ、コツ、コツ
「………………………………」
足音。
ゆっくりと、それでいて迷いのない歩み。
ふり向いた瞬間、オレは思わず息を飲んだ。
紫のワンピース。膝下までの黒いタイツ。恐らく客の一人だろう。
一見にしてお嬢様とゆー印象を抱く、少女が、無表情のまま歩いてきた。
ただ、無表情といってもその無表情の奥には、熱を孕んだ怒気のよーなものがある。
……オレは運転席で居心地の悪さを感じながら、このメチャクチャになった店内風景をどう考えたらいいのか自問し──…、
「………………………………ッ!!」
ブゥンッ──────
バンッ──────
………やれやれ、困った困った。
そのお嬢様娘に矢継ぎばや殴り飛ばされ、オレは一瞬にして意識は闇の中。
──虚を突かれ、車を突っ込み、最後は小突かれるという。今日は随分と疲れる一日となりそーだ。
「え?! お、大野ちゃんっ!!!」
………
……
…
◆
♡
🍴第66話 『大東京ビンボー生活マニュアル ぬーぼ』
♡
エルサ・ベスコフの絵本に、『もりのこびとたち』という作品があります。
森に暮らすこびと一家が、自然の中で季節をめぐりながら、静かにたのし〜く暮らす──といったお話です。
“冬は白く、春はやわらかく、夏はきらめいて、秋は少しさみしくて──。”
私はその一文が好きで、この絵本を何度も読み直しているのですが、その度に思うのです。
世界は、ほんの少しの優しさと、静けさで回っているのだと……──ってね☆
……だから。
…だからですよっ…!!
なんの前触れもなく目の前の男性に昇龍拳をふるった…………──、
──そんな大野ちゃんに………、
「𝓒𝓪𝓻𝓪𝓶𝓫𝓪っ!! なんて酷いことをしてるの大野ちゃん!!! ちょっとそこ座って!!!」
「………………………………!?」
………私は到底黙っていられることができなかったのです……っ!!!
「私だって本当は怒りたくなんかないよ?! でも…………これはもうあんまりだよ…。…どうして……どうして大野ちゃんはすぐ暴力に走るのさ!! 酷すぎるよっ!!!」
「!??? ………………………………~~!!」
「えっ、“だって襲撃者だし…”って?……そんなの理由になりませんっ! というかどう見ても事故でしょ!! 事故!!!」
「………………………………っ!!!」
「“今殺し合い中ですが…”って!? …………いい? 大野ちゃん。もうやってしまった事に関しては私も責めるつもりはないよ。でもっ!! 言い訳をして自分を正当化することは看過できないからねっ!!!!」
「………………………………〜っ!?!?」
「うーん、もう言い訳禁止!! お天道様は見てますから!!! ほんの少しでいいから、自分がやったことの重さを考えてね!!! いい?」
「………………………………〜」
……まったくもう!!
………いや、ちょっと待て〜?
大野ちゃんも大野ちゃんですが、私も私で少し怒りすぎました…かね?
……うーん。自分のイライラっぷらに少し反省が必要かもしれません………。トホホ…。
「……あ、大野ちゃん…。あんまり落ち込まなくても…いいですからね?? …私も少し怒り過ぎましたから〜……」
「………………………………(………」
……この時の大野ちゃんの顔は、なんとも言えない複雑そうな面持ちでした……。
これは…私と大野ちゃん。二人揃って心のモヤモヤを共有してる〜…って、そんな感じなのでしょうね……。
…はい………。
私もイライラしていたと言いますか……、ちょっと事情があって、今、心の天気は晴れ模様じゃなかったんですよ〜〜……。
というのもついさっきの事です…。
その時私たちは、『野咲閣下(?)ちゃん』という女の子を保護して、三人一緒に歩いていました。
……あ、歩いてはいませんね、野咲ちゃんは。…気絶した野咲ちゃんを背負って私達は歩を進めていた感じになります。
…それでその野咲ちゃんなのですが……。彼女の口から事情は聞けてないので憶測ですけど、どうやら【襲撃者】にならざるを得ないバックボーンがあったようで、私たちが彼女に出会ったのもそれが『理由』でした。
──あー、あと野咲ちゃんが気絶しているのも大野ちゃんによる力が理由となっています…。
恐らく大野ちゃんと同い年くらいで、襲撃者とはいえまだまだ子どもな野咲ちゃん……。
幼いながら殺人者の道を選んだ彼女を、どうにか諭さなくちゃならない……。絶対見捨てちゃだめだ……って、私は思いましてね。
大野ちゃんからは反対の声が激しかったものの、私はその時野咲ちゃんを背負い続けていたのですが……。
ボウガンを構える小太りの少年に、あろうことか彼女を掻っ攫われてしまったのです……………。
………野咲ちゃんへの心配と、
武器に臆した自分の情けなさ、
そして…、
ぐぅ〜〜…
「……あ、そういえば牛丼まだ食べてなかったですね〜……。大野ちゃん、腹の虫が失礼失礼〜〜…」
……空腹で。
私はもやもやに包まれながら、吉野屋に馳せ参じた現在に至ります。
「はぁ〜〜〜……」
野咲ちゃん、…大丈夫かな………。
あの少年、ちゃんと野咲ちゃんの面倒を見てくれているのかな…。ヘンなコトはしてない…よね………?
そして、何より私自身も、…大野ちゃんとどう接するのが正解なのかな………。
……分かりやすくほっぺを膨らます大野ちゃんを横に、私は自問自答の波に飲み込まれ続けていました…。
と、そのときです。
「……ん?」
「……………………………!!」
何かが視界の端でゴソッと動いた気がしたのです。
…え? なんだろう〜〜…?? って、私はちらっとをカウンター席を見ました。
店内には私と大野ちゃん、そして気絶中のうっかり事故さんの三人しか現状いない筈。
車が突っ込んで以降、人の気配はなかったので、「なんだろ…??」と疑問符で一杯だったのですが………、
視界に入る彼を認識した途端、ありゃビックリ!!
がつがつ……
「…………」
大野ちゃんに殴られてグッタリだった筈の男の人が…いつのまにやら。
なんと、何事もなかったかのように牛丼を食べていたのです…!!!
「……………………………!」
「ええっ!? 食べてる!!? だ、大丈夫なんですか?!!」
「あ、ども(がつがつ、ごくごく。ぷはぁ~~…」
もう、ビックリおったまげですよ!!!
アンパンのように腫れ上がった頬は、彼からしたら蚊に刺された程度なのでしょうか…?!
彼はお椀の中の肉だけをつまんで、瓶ビールと一緒に流し込んでいたのです……。
「ちょ、ちょっと…!! …“ども”じゃなくて〜…。だ、大丈夫なんですか?!」
「…………」
男の人はなぜだが返事をしませんでした…。
ただ静かに、驚くほど丁寧な手つきで牛丼の肉だけをつまみ、ビールで流し込む……。
まるで料亭の板前が季節の八寸を扱うように、肉一切れ一切れを慎重に選び、慎重に噛んでいたのです…。
…私は大野ちゃんをチラリと見ました。
とりあえず、大野ちゃんパンチが彼にとって大したダメージじゃなく(…ようには見えませんがともかく…)、そこは安堵すべきなのでしょうが〜…。
彼女も心做しかやや引いた様子で、男の人の動きを見つめていました…。
「………………………………っ」
「………ぷはぁ~~。うん、ウマいなぁ(じゃっじゃっ、がつがつ…」
…えーと。
と、とにかくこの人、いったい何者なのでしょう……。
…彼の予想外すぎる行動に私も大野ちゃんも立ち尽くすしか選択肢が選べません……。
あ。…とりあえず大野ちゃんの非礼を謝るのが先なのでしょうが、…彼の予想外なマイペースに飲まれて動きを封じられた私たちでした……。
…だけど、うーん、なんなんでしょうか………。この気持ち……。
彼の「はふはふ」と心の底から美味しく食べてる様子を見た時、だんだんとなんだか不思議なもので〜…、
あたたかい気持ちというか、癒されるに似た思いで満たされてきたんです…!
ハハハ〜、ヘンなこと言ってますよね〜〜…。私〜…。
えーと、これはつまりですね〜〜…。
「大野ちゃん!」
「………………………………?」
「私、この人と、仲良くなれる気がします!」
「…えっ!?………………………………」
「あ、大野ちゃんが喋った!!」
「………………………………」
そう!!
根拠はありませんが、なんだかこの人とものすごく波長が合うような…。
初対面の人にこんなこと言うのもおかしいですけど、彼の人柄が好きになったのです☆ 私!
というわけで、お食事中失礼〜…ではありますが、早速私は彼に話しかけてみることにしました!
「えっと……その、はじめましてっ!」
「ぐびぐび…。どもす」
「私はマルタといいます! マリア・マルタ・クウネル・グロソ! 周囲からは『食う寝るマルタ』と呼ばれてて〜、あははお恥ずかしい〜〜…!! なんちゃって!」
「……………」
男の人は、じっと私を見ていました。
その目はすこし眠そうで、でもどこかまっすぐな印象でした。
あ、ちょっと目をそらした! 人見知りなのかな…?
「それで……お名前は……?」
「……コースケす。ども」
「おお〜!! コースケさん! 𝓹𝓻𝓪𝔃𝓮𝓻 𝓮𝓶 𝓬𝓸𝓷𝓱𝓮𝓬𝓮̂-𝓵𝓸!!」
私はさっそく手を差し出しました。
コースケさんはそれを見つめただけで、握ってくれませんでしたケドもね………。
……まあ、いいです!! そういう人もいますっ☆
「………………………………」
一方で、大野ちゃんといえば腕をだら~んとさせたまま、じーっと私たちを見ていました。
彼女は何か言いたげな様子でしたが……なんだかイヤな予感がするので触れるのはやめておきます…かね……。
はい、大野ちゃんもまたこういう子です!! 以上☆
「そうだ。車あるよ」
「えっ?」
と、その時その時〜。
コースケさんは、ふと煙が轟々と登る先を指差しました。
ガラスが割れて、煙がうっすら立ちこめたその向こうに――さっき突っ込んできた車が〜…、…良い言い方をすれば、静かに駐車されていました。
「……あれ、コースケさんの……車?」
「いや借りたんだよ」
「誰からですか?!」
「………。ボクの車ではないけど、オシャレだよ」
「え、いや………。そもそもアレ救急車ですけどっ?!」
…お恥ずかしながら、突っ込んできたのが『救急車』であることに、今気づいた次第です〜。
「………」
コースケさんは私の質問に何も答えません。
口にせずとも、その目は「何か問題が?」とでも言いたげでした。
ふと見ると、大野ちゃんもまた、口は開かずとも……。目だけを細めて、「は?」という顔をしています。
…よくよく考えれば色々ツッコミどころ満載な発言をするコースケさんでしたが…、
「ま、いっか!!」
「………………………………!?」
「行くよ!! 大野ちゃん!! …あとでコースケさんに謝るんだよ? いいね!」
「………………………………!?!???」
……ウフフ☆
この二人の表情が、沈黙のにらめっこみたいで少し面白かったり………と私は思いましたネ。
私は足をパタパタ鳴らしながら、大野ちゃんを引っ張って、救急車のほうへ走り出しました☆
◆
救急車のドアは、思ったよりも軽く開きました。
内部には、消毒液とゴム手袋の匂いがほのかに残っていて〜〜…。
でも、それすらも「ちょっとレアな車内芳香剤♪」みたいに思えてしまいます☆
「わ〜っ、すごい!本物の救急車に乗るのって、初めてです!しかもこうして走れるなんて……なんだか特別感ありますネ!」
「………」
コースケさんは何も言わずに運転席に座り、淡々とハンドルを握りました。
エンジンがゴウン……と低く唸るような音を立てて始動します。
車内のライトがぼんやりと灯り、私の顔を下から照らしました。
「これってちょっと映画みたいだな〜! 異国で出会った三人が、誰も知らない朝の渋谷を走り抜ける〜〜…だな〜んて!──」
「──ね!! 大野ちゃん!!」
しーん…
「…お、大野ちゃんスルーはいけませんよ〜…?!」
「………………………………」
「ウフフ……☆ でも一緒に来てくれるんですね、大野ちゃん♪ そんなブスーっとした顔してても、ちゃんと来てくれるところが優しいですヨ!」
「………………………………(*´-Д-)=3」
ふふっ♡
態度では表さずとも、彼女もまたコースケさんになにか魅力を感じた者の一人なのでしょう☆
ぶろろろろ……
朝焼け前の渋谷。
誰もいない街を、救急車という名の異端な船で駆け抜けます。
わたしたちはまるで、季節の切れ目を旅する“もりのこびとたち”──そのものでした。
このままページをめくるたびに、少しずつ物語が色づいていくワクワク感。
コースケさん、そして私たちも、きっとその途中にいるのでしょう……。
ネっ✩
大野ちゃん♡
「………………………………」
………
……
…
甲高いサイレン音を鳴らしながら、救急車はファイアー通りを駆け抜けていきます………。
◆
“鮮血の結末──【Bad End】は、ここから始まった。”
◆
【1日目/H1/ファイアー通り→救急車車内/AM.05:17】
【コースケ@大東京ビンボー生活マニュアル】
【状態】右頬腫れ(中)、酒気あり
【装備】なし
【道具】割り箸、牛丼弁当並盛持ち帰り
【思考】基本:【静観】
1:救急車を借りて移動を開始。
2:ぐーたらマイペースに過ごす。
※チェンソーメイド(早坂)への警戒は継続中
【マリア・マルタ・クウネル・グロソ@くーねるまるた】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】童話本二冊(腹部に装着)
【思考】基本:【対主催】
1:コースケと大野ちゃんと行動!!
2:この旅がいい思い出になりますように!
3:ちょっと変だけどコースケさん、好きかも?✩
4:野咲ちゃんが心配…。
【大野晶@HI SCORE GIRL】
【状態】疲労(軽)、やや不満顔
【装備】なし
【道具】雑誌二冊(腹部に装着)
【思考】基本:【対主催】
1:マルタ“だけ”を守りたい。
2:………………………………。
※大野は出展作品特権でリュウ@スト2の技が使えます。
♡おまけです!!♡
【牛丼を二倍楽しむ法】
① 牛肉をビールのおともにつまむ。
② 残ったごはんに紅しょうがをのせる。
③ 熱い緑茶(またはだし汁)をかけて、お茶漬けにして食べる。
④ テイクアウトした牛丼は隣人の冷蔵庫に預け、翌日フライパンで焼き飯にして食べる。
最終更新:2025年06月27日 13:19