第一回放送 ◆bDQCUcB4p6
ピーンポーンパーンポーン♪
参加者の皆様方おはようございます
定時放送の時間が参りました
只今の脱落者は
以上の44名でございます
それでは、引き続きヒグマとの素敵なサバイバルライフをお楽しみ下さい
ピーンポーンパーンポーン♪
「グォッ!グォ!」
自動音声による定時放送に成功した主催ヒグマは嬉しそうに吠える
先ほどうっかり力の加減を間違えて首輪の遠隔爆破装置を破壊して気落ちしていたので
今回の成功はとても大きな仕事をやり遂げたような満足感を感じる
しかし、困った
世界の
ルールに従って有富を殺したのはいいが、その結果ゲームの進行役が居なくなってしまったので
これは不味いと空気を読んだ下手人の自分が急遽代わりに主催者を努めることになった訳であるが、
主催者とか責任者というのは具体的にこれから何をすればいいのだろう?
そう思い悩みながらちらりと後ろを振り向くと、
いつの間にか自然発生していた数匹のヒグマがスタディの研究員達の死体を貪り喰っているのが見えた
HIGUMA(ヒグマ)
北海道出身のエゾヒグマのクローンをベースに宇宙と同じ速度で成長する範馬一族のDNAと
クッキーババアが確立したクッキー製造技術を組み合わせて造りだされた生物兵器の総称である
デビルや工藤健介などの試作ヒグマの何匹かはスタディが直接培養液から作りだしていたらしいが
完成されたHIGUMAはもはや何も手を加えなくても気が付いたら勝手に増えていくのである
その内研究員を喰い尽くしたヒグマ達は食料に困ることになるだろう
彼らが飢えた穴持たずになる前になにかいい方法を考えなければならない
同族を救うという使命感に燃えた主催ヒグマは四足歩行でのっそり歩きだし、放送室の扉を開け外に出た
ばん。
扉を開けると、そこはザイオンだった
いつの間にか発生した数百匹のヒグマが地下研究所の壁を破壊し再工事を行ったことで
狭い施設が空洞として解放され見事な地下都市へのリニューアルに成功したのである
あちこちにマンションや商店街が立ち並び、何匹かのヒグマが畑で農耕に勤しんでいる
先日地上で入籍した
灰色熊と
グリズリーマザーが仲良く屋台を経営している姿もあった
文明を自力で作りだしたことに感動した主催ヒグマは落ちていた鉄パイプをグニャグニャ
折り曲げて輪っかにして頭にかぶると、こちらに気づいた数匹のヒグマがいつの間にか
用意していた気持ちよさそうな椅子へとゆっくりと歩を進める
(―――偉大なるヒグマ帝国の誕生でございます―――)
そんなことを思いながら、主催ヒグマ改めキングヒグマは玉座に腰掛けた
【キングヒグマ】
状態:健康
装備:なし
道具:なし
基本思考:前主催の代わりに主催として振る舞う。
1:キングとしてヒグマの繁栄を目指す
※北海道の地下にヒグマ帝国が建国されましたが、ロワは問題なく進行します
※キングヒグマが首輪の遠隔爆破装置を破壊したため以下のルールが廃止されました
- 参加者が超過した場合名簿参加者の誰かの首輪がランダムで爆発します
最終更新:2017年01月01日 16:56