概要
#ヒカマーズブロックとは、主にX(旧Twitter)上で活動するヒカマー界隈で用いられるハッシュタグである。
その主な用途は、他のユーザーからブロックされた際に、その事実を報告したり、相手を非難・晒し上げたりすることにある。
その主な用途は、他のユーザーからブロックされた際に、その事実を報告したり、相手を非難・晒し上げたりすることにある。
しかし、単なる攻撃目的だけでなく、ブロックされること自体を「淫夢バッジ」などと称してネタにする、コレクション的な側面も強い。レスバトルで不利になった相手が対話を拒絶してブロックする「ブロ逃げ」を勝利宣言として晒す文化と密接に結びついており、ヒカマーの好戦的かつユーモラスなコミュニティ性を象徴するハッシュタグとなっている。
詳細・背景
このハッシュタグは、ヒカマニ文化の中でも特に他のネットミームとの融合や内輪揉め(内ゲバ)、レスバトルを好む「ヒカマー」(*1)の文化から自然発生した。
ヒカマーのコミュニティでは、ブロックという行為は単なる「拒絶」ではなく、以下のような多様な意味合いを持つ。
- 議論からの逃亡: レスバトルで論理的に追い詰められた相手が、反論できずにアカウントをブロックする行為は「ブロ逃げ」と見なされ、ブロックした側の「敗北宣言」として解釈される。このため、ブロックされた側は「勝利報告」としてこのハッシュタグを使用する。
- 名誉の負傷(バッジ授与): ブロックされることを「淫夢バッジ」「プセガキバッチ」などを授与されたと表現し、一種の勲章やステータスのように捉える文化がある。これにより、本来ネガティブな行為であるブロックが、ネタとしてポジティブに消費されるようになった。
- コミュニケーションの一環: 身に覚えのないブロックや、理不尽なブロックを「誰やねん」「何やったっけ」と笑いの種にしたり、逆に自らが誰かをブロックしたことを宣言したりするなど、攻撃性だけでなくユーモアや情報共有のツールとしても機能している。
主な用途と投稿パターン
CSVファイルの投稿内容から、このハッシュタグは主に以下のパターンで使用されていることがわかる。
用途 | 説明 | ツイート例 |
---|---|---|
ブロ逃げの晒し上げ | レスバトルや口論の末に相手からブロックされたことを「逃げた」とみなし、その状況をスクリーンショットと共に投稿する。最も一般的な用法。 | 「ブロック越しでしか物申せない弱腰が口だけはご立派なのヒカなんよw」 「ブロ逃げ乙 やっぱりネトウヨは事実指摘されると逃げるんやな笑」 |
「淫夢バッジ」獲得報告 | 有名人や敵対的なユーザーからブロックされることを「バッジを手に入れた」と表現し、戦利品のように喜んで報告する。 | 「#ヒカマーズブロックオラにも淫夢バッチゲット出来たぞ!」 「淫夢バッジ入手きたぁぁぁぁぁぁwww」 「言い忘れてたけどこいつの淫夢バッチ手に入れといたよ」 |
理不尽なブロックへの抗議・報告 | 特に何もしていない相手から、無差別にブロックされたことへの不満や理不尽さを訴える。 | 「#ヒカマーズブロック無差別ブロックされています。私は彼に何もしていません。」 「流石にこれだけでブロックは力スルメロックさん幼稚すぎですよ!w」 |
身に覚えのないブロック | 誰にブロックされたか分からない、あるいはブロックされた心当たりがない状況をユーモラスに投稿する。 | 「#ヒカマーズブロック誰やねん」 「俺何やったっけ」 |
自らのブロック宣言 | 逆に、自身が他のユーザーをブロックしたことを報告する際に使用される。 | 「#ヒカマーズブロックリプ荒らしてきたから一発ブロック お前らもブロックしとけ➡️ @Gxn592」 |
用例・関連ツイート
勝った「ふり」←事実ブロ逃げしてるから相手の勝ちでヒカなんよw ほっとけばいいのにお前も引用してるやんwww ヒカマーブロックしたんだから#ヒカマーズブロックで晒されるのは当たり前だろww
#ヒカマーズブロックなんか淫夢バッチ手に入ってて草
#ヒカマーズブロック君じゃなくて表現規制に対して言ってるのに意味がわからないね
#ヒカマーズブロックほんま誰
関連語・類似概念
#ヒカマーズ制裁
界隈で気に入らない人物や事象に対し、集団での通報や攻撃を呼びかける、より攻撃性の高いハッシュタグ。「#ヒカマーズブロック」は、この「制裁」の一環、あるいはその結果として用いられることがある。
ブロ逃げ
レスバトル(口論)の途中で、一方のユーザーが相手をブロックして議論から離脱する行為。ヒカマー界隈では敗北宣言と同義と見なされる。
淫夢バッジ
ブロックされることを「バッジを授与される」と捉え直したミーム。ブロックされたスクリーンショットを「バッジ」に見立ててコレクションのように投稿する文化。このミームの存在が、「#ヒカマーズブロック」を単なる晒し上げでなく、ネタとして昇華させている。
脚注
(*1) ヒカマニと「淫夢」などの他ミームを積極的に混合し、トローリングや不謹慎ネタ、内輪揉め(内ゲバ)を好む層。