==前文 ==

我々は、一橋大学大学院生寮寮生として本学の使命とする社会科学の専攻分野を究め、高い学識と研究能力を養うことにより、広く文化の向上発展に寄与することを決意し、寮生各自の積極的自治参加によって、我々の研究生活の一端としての寮生活を意義あるものとして確保するためにこの寮則を寮の自治活動及び寮の運営の最高規範として制定する。

そもそも本学における院生寮要求の運動は過去十数年にわたって自治会を主体として強力に推進されて来た。特に1966年秋、この運動は急速に具体的な進展を示し、これに伴って学内の事情も我々に有利に展開し、ここに本寮が大学院院生寮として誕生した。このことは、貧弱な文教政策の下で、全国的にも劣悪な研究条件及び生活条件を余儀なくされている大学院生にとって、部分的ではあるが、その切実なる要求を実現し得たという意味において、大きな意義をもつものである。また本寮設置は、全国で2番目という画期的壮挙というべきものであって、他大学の同様な境遇にある院生にとって限りない激励を与えるものであると固く信じるものである。しかしながら、本寮は制度上の点において、地理的条件において、また院生数の増加に見合っていない等の点において、「暫定寮」の域を出るものでは決してない。

したがって我々は、少なくとも前記の3点を満たす新寮設置実現運動を本学院生のみではなく、全国院生と積極的に連帯し、我々全体の基本的要求としてこれを強力に推進することを誓うものである。

第1章 総則

第2章 寮生の権利及び義務

第3章 機関

第4章 小委員会

第5章 会計

第6章 入退寮

第7章 寮則改正


最終更新:2011年02月17日 23:24