曲紹介
曲名:『ただ一度とないあの夏へ』(ただいちどとないあのなつへ)
- 絵を鷲屋氏、動画をろーまじん氏、ギターをきっと、ずっと、ぼっち。氏が手掛ける。
- 可不の調声が非常に特徴的な曲となっている。
歌詞
君は覚えているのだろうか、
滴る山に灼くる青の空、
あの重たそうに大きな雲を、
二人で掴みに行こうって、
君は笑って手を取って、
文字いっぱいの模造紙を持って。
自由研究の「自由」の部分は、
君のためにあるみたいだった。
あの山を越えて、
青時雨を見るのは、
いつも君が一等賞。
その背を追って、
私も蝉時雨に飛び込んだ。
雲の向こう、送電線、
限りなく青、青い情景。
陽炎に霞む廃線の上を、
ふと横切る涼風の匂い。
「ここを僕らのさ、秘密基地にしよう」
そう言って思い出を詰め込んだ、
はずなのに、今はもう、
君の声と顔すら思い出せないんだ。
君の影が消えたあの日から、
鬱陶しく灼くる青の空も、
あの重たそうに大きな雲も、
全部、全部嫌いだ。
嗚呼。
時間だけが重なって、
私を思い出から押し出して。
後に残った「意識」の部分は、
深い悲しみの累積だ。
あの山を越えて、この場所に来るのも、
もう何度目なのだろうか。
その度に記憶が、
薄れていくこと知る生活だ。
あの山を越えて、
青時雨を見るのは、
いつも君が一等賞。
その背はもうないが、
もう一度思い出させてくれ!
雲の向こう、送電線、
限りなく青、青い情景。
陽炎に霞む廃線の上を、
ふと横切る涼風の匂い。
「ここを僕らのさ、秘密基地にしよう」
そう言ったあの日の約束を、もう一度、
もう一度、
この場所で君と忘れない様に、このさ、
8月某日の特別な日にきみと結ばせて!
コメント
最終更新:2023年12月12日 19:59