曲紹介
曲名:『雨夜談抄』(あまよだんしょう)
- illust&movie / アカシア
- 引用参考:源氏物語 古今和歌集
歌詞
(配布ファイルより転載)
誰そ彼に身を委ねては
寄る辺なきまま 咲く花を守る
白を染む 怨み 妬みも
この身にはきっと相応しいでせう
翻々と崩れゆく前に
皓々と光添えたる夕顔
―― 我が声は
打ち延へ降る 時雨音に消ゆ
墨染の前髪は雨簾 翳ろふ
まこも刈る 淀の沢水 雨降れば
常よりことに まさる我が恋 散りぬるを
知りもせず 最期の逢瀬
無情にも 斜陽の影に落つる
物の怪が 光を塞ぎ
掌をすり抜けし紅き花
潸々と身を知る雨に
昏々と行く方のなき心や
―― 恋ひわたる 身はそれなれど 浅き夢みじ
斯くながら 如何でかはな上がりそ 陽炎
為む方無し 夢のうちにも花ぞ散りける
忘るまじ 来む世の深き契りよ
―― 来む世など 頼みがたし 浅き夢みじ
なればこそ 雨となりて光を守らん
許されば 廻り夕露に紐解かばや
なればこそ 花となりて添ひ居らん
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最終更新:2023年12月12日 20:11