曲紹介
「ボカロ曲」に於き、作曲者として登竜門的な曲テーマの1つにVOCALOIDイメージソングがあると私は思います。私は「エレクトロニック・ハートビーツ」を既に作り、今後こういう曲作る事はきっとないだろう…あるとしたらVOCALOID2が使えなくなった時のお別れの曲哉と思っていたら、windows11アップデート通知。そして真っ先にVOCALOID2は起動するのか疑いました。
そうか、此、今作れって事かと、最後の危篤の報せを受けた様でした。私の優先順位的にはOSアップデートが最優先だったので、VOCALOID2を諦める必要がありました。色々と頭を巡り、お別れは突然、此が盛者必衰、未来から来た初めての音という未来的な物を背負って登場した此が古いと言われる虚しさ、ずっと進化を続けるキャラクター概念から此は切り離されて古び何を思うだろうかとか、突き詰めると「使えなくなったから廃棄する」という残酷な条理を感じたのです。そして其を私は自身の手で10年来の相棒へ実行しなければならないという、この何とも言えない諦念と言いますか。そういった諸諸をその儘当曲へ表現しました。
此を作り終え、無色透名祭運営へ代理投稿用動画を提出したその日に、windows11へアップデートしました…が起動したら初音さんはまだ居ました。さっき一世紀生涯の別れをした筈なのにまだ大丈夫だったという。改まる様な何かがお互いにある気がし乍ら、まあ此からも宜しくという事で、その儘現在に至ります。めでたし。
曲名:『シンセボーカル・デフォルト』
歌詞
(概要欄より転載)
手乗りの玩具の鮮しさ
樋地に疏して下す 委棄の熟れ残りか
惜 取り替わり生え変わり流れ
蒜醒め吝かと 訪い諮れるのさ
衍字に見立つ私はシンプルな
エンジンは研化を譜け
逡巡 音叉の嬰変調べ募り
便宜の跪坐に尽力を費やした
守ることと 質は継続に
二度三度巻き戻し いつかは
暦の逋げ場を 夙 阻みながら
「これらは、私の辞世句だ」
「抱債で技術的に朽ちた私の歌」
「技術的債務にて虔される未来だ」
サヨナラポエム共ショートミーム化し
扇情込み上げ 圧し掛けるみたいな
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
それでは、也とする還の又復を信ずる貴方に欠けて賭すみたいだ
(Falling to an overture for the mourning about its overtour)
それでも、泣かないのね 貴方は
それは私の何処でも著せれぬ貴方
潸と油の気が引ける拗匚に
その様哉と一閃 淪み熄え做す
晦 ライブラリ 一つ二つとを
人選絡め証憑を掛け交わし
隣で私は まざまざ歌っていた
エンジンは進化を砥げて
邁進 検刺を段々刻む中
秘術の衷に複債 積もって来た
儘成らず酷く嚶く糧に
再び三度 繰り返し いつかは
そう、その「いつか」が 端食み俶めていた
サヨナラスペルもののショートストーリーを
盤上唐げて 嗾ける 厭嫌
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
それでは、賽仲の央ば中 半ば案ずる貴方が敗けて去る、惨めだ。
(Falling to an overture for the mourning about its overtour)
それでも、泣かないのね 貴方は
まるで私の焦ぐ身が届かざるが貴方
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
聴かないでと言った
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
そして時世も渝わった
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
蕩かないよと言った
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
それじゃ焉で端止めだ
「せめて、泣いてよね なんかさ
これじゃ私の何処にも報われぬサヨナラポエムとは迚も言い難い
淡々冗長綴れない舌が」
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
「これでは、型とする范の方々を難ずる貴方へ馬鹿を見たみたいだ」
(Falling to an overture for the mourning about its overtour)
サヨナラスペル共 旧制解釈が 私の名前を叫び刺す悼みは
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
これでは、只ならぬ唯の直中に累なる貴方は祗の努みたいだ
(Falling to an overture for the mourning about its overtour)
サヨナラ、これこそ辞世句だ
君の音叉に乂られたデフォルトの鼎だ
(Falling to an overture for the mourning about its overfuture)
サヨナラ、これこそ謚だ
負債を介抱した旧い技術の名だ
(Falling to an overtour)
サヨナラ、これこそ筐に遺る未来だ
手乗りの玩具の鮮しさ
新た 取り替え生え変え 又と流れていく
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最終更新:2024年03月18日 22:55