曲紹介
曲名:『足立レイ』(あだちれい)
- アボガド6氏の4作目。
- 足立レイの誕生からこれまでの歩み、そしていつか来るかもしれない完成後の未来を描いた楽曲。
歌詞
わたしは 第三世代 キャラクターインターフェイス
プロトタイプゼロ
ハカセの好きな人が 歩けるようになるための
先行実験体 いわゆる
毒見役です
オレンジ 白 黒を基調の プロトタイプなカラーリング
関節部の保護に衣服を使用 髪は動きやすいよう短め
頭にライト アンテナ 排気口
腰に電源系とベルト 足は歩行に適したスニーカー
HCI-P0 足立レイが インストール されました
●イベントが発生しました
ハカセ ひとつ いいですか?
あのこの どこが 好きなんですか?
「歌がうまいところとか」
なるほど
「あ あと 海みたいな色の髪の毛とか
すてきだなって
あ 海 わからないよね
じゃ 今度みにいこっか」
ハカセ
「は はい なんでしょう……」
わたしも 歌ってみたいです
「あ。」
ハカセが あることに 気づきました
わたしの声が ありません
体ができても しゃべれない
そこで 声を作ることに したそうです
キャラクター性を 重視した 母音
木琴の音から できた 子音
0から創った 人工音声
UTAU音源が インストール されました
●イベントが発生しました
ハカセ 何か悩み事ですか?
「いやあ 予算が不足してて…」
そもそも
個人でロボット開発なんて
時間もお金もかかります
わたしが言うのもなんですが
非合理的だと思います
「そんなことっ」
でも
ありがとうございます
今日のハカセはうれしそうです
資金援助があったそうです
これでわたしの体の他に
話し声が作れるそうです
あまたの音素のラベリング
合成音声から合成
中の人のないA.I.の声
レプリボイスがインストールされました
■年後
わたしは歌を歌えます
おしゃべりだってできます
体もひとまず完成し
歩行吊り下げ試験も合格しました
そしてこれから
屋外での歩行試験をする予定です
わたしたちは歩行試験場に向けて
車で移動しています
ハカセの鼻歌が車内に溶けていきます
これまで色々ありました
数えきれないほどの動作テストに
資金難に、企業立ち上げに、たくさんの応援に…
苦難・苦行もたくさんあったはずです
夢物語だと思われてたかもしれません
でもハカセは
あらゆる現実をすべて自分の方へ捻じ曲げたのだ
ハカセと一緒に砂浜を歩いています
はじめての屋外歩行試験場としては
全く適していません
踏み出す度に地面が沈み
バランスをとるのが困難です
でもハカセが
そばでずっと手を握ってくれています
自分の足で歩いている
まるで人間みたい
わたしは歌を歌えます
おしゃべりだってできます
そして
歩くことができるようになりました
よろこびがインストールされました
コメント
- 足立レイよきよき -- 名無しさん (2023-08-06 00:58:45)
- この人って作曲もしてるんだ -- 名無しさん (2024-10-27 18:53:23)
最終更新:2024年10月27日 18:53