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火にはご用心

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homuhomu_tabetai

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作者:uVdx+0nDO

908 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/08/04(土) 15:46:33.66 ID:uVdx+0nDO



ほむほむ「ホムゥ・・・」

ほむほむは困っていた。
越冬の準備は順調だったはずだった。
食料も十ニ分に集まり、ほ食種には見つかりにくい洞穴の巣も作った。
巣の一室には川から水をひいてあり、冬もエンジョイできる割と文化的な生活が出来るはずだった。

しかし、一つだけ問題があった。
川から水を引いてある影響で気温がやや下がりやすいのだ。
つまり、火が必要なのだ。
火があれば、小魚や、肉も美味しく食べられる。
体温も上げられる。
良いこと尽くしだ。

そして、どうにか火を得られないかほむほむは夜の公園を歩いていた。
夜はほ食種も寝ている事が多く、黒い服なら隠れやすい。さらに、この時期の公園にはなぜか猫も現れないから動きやすい。

それに気づいてからのほむほむは夜に行動する事が多くなった。

ほむほむ「ホム?」

ほむほむは何かを見かける。
綺麗な光だ。
あんあんの色さやさやの色ゆまゆまの色まみまみの色、いろんな色に変わる光だ。
よく見るとそれを人間が持っているのが解る。

ほむほむ「!!」ビクッ ササッ

見つかってはいけない。
ほむほむは隠れる。

ほむほむ(こんなに早い時期(夏)から越冬の準備をしていたのに、殺されてそれを無下には出来ない。
     愛しの家族を養わなければいけないんだ。
     それにしてもあれは何だろう。何かの儀式かな?

     って、そんな事より逃げなきゃ・・)

しかし、ほむほむは離れられない。

ほむほむ「ホムゥ・・・」ボンヤリウットリ

美しい光に目を奪われているせいだ。


しばらくすると人間達は謎の儀式をやめた。
そして人間達は逆さ向きのドームみたいな何か「だけ」を持って立ち去った。

ほむほむ「ホムゥ・・・ホムッ!!」

綺麗な光を見れない事は残念だったが、ほむほむは気づいた。
なんとあの人間達はマッチを置いて行ったのだ。

これは放っておけない。
ほむほむは急いでマッチ箱を取りに行く。

ほむほむ「ホムッ・・・!! ホムホムゥゥゥ!」

予想外に箱は重い。
しかし家族のため、自分のためにほむほむは、箱を巣に運ぶ。

巣に帰った頃には朝になってしまっていた。



ほむほむは巣の扉を叩く。

ほむほむ「ホムーホムー」

その声に応じて扉が開く。



ほむほむ「カエッタヨ」

妻ど「オカエリ」

ほむほむ「ミテヨ コレ」

妻ど「マッチジャナイ! スゴイワ!」

ほむほむ「コレデ フユモ ダイジョウブ」

妻ど「シカモ ケッコウアルネ、」
妻ど「コンヤ イッポンダケ ツカワナイ?」

ほむほむ「ンー・・イイヨ!」




そして夜、石の台所に小鳥の肉を置き、下によく燃える薪を置く。
これに火を点けて肉を焼くのだ。
これはマッチを見つけた自分へのご褒美という建前らしい。

火を見たことが無い仔ほむまども、見に来た。
ワクワクで目が輝いている。


さて、では話に戻ろう。
ほむほむは一本のマッチを抜き、火を点けようと擦らせる。
しかし、火は点かない。

そしてやきもきしていた所、まどまどが提案する。

妻ど「ネモトヲ モッタラ?」

何故まどまどがこんな提案をしたか説明すると、
最近のほむまどは自衛のために親からこん棒の扱いを教わる。
そして、親の教えにこんな物があった。

   故・親ほむ「イイカイ ウマク フルコトガ デキナイナラ ネモトヲ モツンダ」

それを思い出したのだ。

ほむほむ「ホム!」

教えに従い、マッチの火薬ギリギリの所を持つ。
そして、マッチを天高く掲げ、振り下ろした!


シュボ!
点火!
ホギャッ!!
引火!


火は見事に薪とほむほむを包んだ。


ほむほむ「ホギャァァァァ!!」ゴロゴロ


ほむほむは燃えながら転がる。
幸いにも床は石なので住宅への引火は無いが、それどころではない。

ほむほむ「マドガァァァ タズゲデェェェ」

妻ど「マド・・・マド・・・」オロオロ

まどまどは対応に困り、

「ホ・・・ホ・・・」「ミャ・・ミャ・・」

仔共は怯える。


そしてまどまどがとった行動は!



妻ど「マドォォォォ」ダッ!!
妻ど「ホムラチャン!!」ピョン! ゲシッ!


ほむほむ「マドカフェッ!!」


ほむほむへの跳び蹴りだった。
そして蹴られた勢いでほむほむは貯水場へ一直線に吹っ飛んだ。

ドボォ!!

こうしてほむほむは、なんとか一命を取り留めたのだった。



ー後日談ー

この後、ほむほむはまどまどの手厚い看病のおかげで、夏の終わりに傷は回復するのだが、
その間は一家はほむほむの看病につきっきりで、食料を集められず、蓄えで生活を繋ぎ留めていたので、
ほむほむが全快する頃にはほむほむの巣に餌はほとんど残っていませんでした。

ですからこの後、ほむほむは必死に食糧を集めたそうです。


ほむほむ「ホヒィ・・ホヒィ・・」


ー完ー





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