渓流の宝石 ──カワセミ──
最終更新:
homuhomu_tabetai
-
view
作者:lW05xFB7o
306 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2012/04/24(火) 23:28:20.75 ID:lW05xFB7o
運が悪かったな。
水場で休憩している親子を見て、俺はそう思った。
とても可愛らしい、ほむほむの親子だった。
親子の後ろには『渓流の宝石』がいる。
美しい色彩と、残酷な習性を併せ持った水場の狩人。
……カワセミだ……
餌食になったのは、やはり仔ほむだった。
両親が気づいた時には、すでに仔ほむは少し離れた対岸の岩の上まで拐われていた。
ホミュッ! ホミュホミュー!!! ホビャァァー!!! マドォォーッ!!!
お母さん! 子供! とでも言い合っているのだろうか?
親子は激しく声をあげていた。
両親はすでに、対岸の仔ほむに近づく術すら持っていなかった。
仮に持っていたとしても、相手は、ほむほむが勝てる敵でもないのだが。
しかし、このカワセミも意地が悪い。
いや。野性動物に本当の意味での悪意が無い事は、百も承知なのだが……
せめてもう少し遠くまで飛んでいってやれば、
これから始まる虐殺ショーを、この子の両親が目撃する事も無かっただろうに。
両親はもう、仔ほむが死んでいくのを見守る事しか出来ないのだ。
……カワセミの大きなクチバシで、小さな足をくわえられた子供が……
……何度も何度も振り回され、足場の岩に叩きつけられ泣き叫ぶ声を聞き……
……血塗れになり、全身の骨を砕かれ、ボロボロになった後で……
……無惨に頭から丸飲みされる場面を、ただ見ている事しか出来ないのだ……
終
- だな、感動するかもしれない
- こういうの動物番組で見たいな