某野良家族の越冬準備
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作者:MLnRZmvm0
402 名前:某野良家族の越冬準備[sage saga] 投稿日:2012/11/07(水) 06:15:26.55 ID:MLnRZmvm0
1
我々はほむ種を所管する国の機関に属しており、定期的に市街地のほむ種の観察を行っている。
観察は2週間程度にわたり、その間、市のほむ種駆除は中止されている。
今回の話では、都市部におけるほむほむとまどまどの越冬準備に焦点を当ててみたい。
ほむ種の台詞は当局で解釈したものである。
調査場所は見滝原市都心部。都心部の市民の憩いの場として造成された都市緑化区域。
近未来的な都市であるが、冬は寒い。
緑化地域の人目につかないところには、何代にも渡り、人間の生活圏から離れた群やコロニーに暮らす野生のほむまどや、
市街地の苛酷な環境から逃げ出し、人間の生活圏に触れつつも半野生化したほむまどが生息している.
これらのほむまどは、木の実やキュウべえを食べて皮下脂肪を蓄え、
ほむほむ クチャクチャ
仔まど パクパク
仔ほむ ウマウマ
まどまど「マドマギッ!」シッカリタベルノヨ!
仔ほむ「ホミューホ」キノミカタイ
まどまど「マドッマドマドッ」ガマンヨ
仔めが「ホミュー ホミヤー」オカシホシイ
まどまど「マドマッ マドマドー」アレハモシモノトキノモノ
土の中や木の根っこ等に巣を作り、
ほむほむ1「ホムッ ホムホ ホホ」キノエダアツメルヨ
ほむほむ2「ホムッホ ホムホ-」ツチヲハコブゾ
まどまど1「マドマドマー」テツダウヨ
仔ほむ1「ホミューホム!」ワタチモテツダウ!
仔ほむ2「ホムホホミュ」ワタシモワタシモ
まどまど「マドン マドマド」キノミヲアツメテクルヨ
または、餌を持って同属たちと交渉し、居候させてもらうなどして、何とかして冬を越そうと必死に活動している。
宿無しほむ「ホムホム ホムッホーム ホムッホム」ナントカスマワセテクダサイ
コロニー主りぼほむ「ホムホホ ホムーホム」タイカハナニカナ
宿無しほむ「ホムッ」つチョコレートハヘン
コロニー主りぼほむ「ホム ホムホ マドカァ」ドウスルシロマド?
コロニー主白まど「サイコウノトモダチィ!」ワタシノ”ゲボク”ニナルナラ
宿無しほむ「ホムホ ホホ」ナンデモシマス ペコペコ
コロニー主白まど(イザトナレバ…)
コロニー主りぼほむ(エサニスレバイイカ)
コロニー主白まど「ホムラチャン サイコウノトモダチ♪」ホムホム キョウカラ ナカマヨ♪
新入りほむ「マドカー ホムホホーィ」アリガトウゴザイマス!
都市緑化地区域の中でも、人間との接触率が高い散策路や、憩いの広場、そして周辺の建物群では、野良ほむまどが野生以上に必死に越冬の準備をしている。
野良には、人間に捨てられたり、飼い主の元から逃げ出したりしたものもいれば、
奇跡的に子孫を残して代々ここに住んでいるが、野生化を拒んでいる(要は人間の食い物以外は食わない)ものもいる。
人間への警戒心が強い野生や半野生とは違い、野良は基本、人間への警戒心は薄い。
なぜなら彼らの人間観は、「大多数の人間は自分たちを愛してくれる存在であり、ごく一部の人間によって運悪く虐待されるのである」というものだからだ。
もちろん、虐待する人間の存在も知っているので一応の警戒はするが、人間を恐れていては、人間の餌をもらい、人間世界の構造物に寄生する形で巣を構築することはできないのだ。
冬眠ができなくても、人間の残したゴミと構造物(特に室外機の近くがベスト)を使えば、土を掘り木や草を運ぶといった労働をわざわざせずとも巣は作れるし、餌は、人間が残したものや恵んでくれたもので量も質も十分である、と野良ほむまどたちは計算している。
野良に言わせれば、「なぜ人間の生活のよさを知りながら、わざわざ木の実やキュウべえを食べ、土の中に住むという生活をしないといけないのか、馬鹿じゃないのか」ということだろう。
もっともそれはほむまどの希望的観測と妄想に基づくものであるが。
2
さて、ここである野良ほむまど家族を発見した。
ほむほむとまどまどの番と赤ほむ、仔めが、仔まどの5体で構成される家族。
服や髪の毛は汚れているが、それなりに綺麗である。捨てられたばかりか、池や水溜りで体や服を洗う習慣を覚えた連中だろう。
この緑化地域には水場(本来は鳥とかのため)もあるので、冬以外は、水はそれなりに調達できる。
, ―‐-‐‐、 マドマドォ! l^v'´| , 、v'´| _ ,イ!_X__|jレハ/ハ,r´= ヽ ホミュ! .,r´===ヽ ホミィ~ ノ,ノ, Nl |ハ ハ!l|人ハリ)! !l|从ハノリ!| ´ル/ハ| |、'' ヮ'ノ|リ、゚ワ゚ノl ||[ ゚]ワ ゚人 ヾM/ /{|l }l)つcゝU介U○ 〈y)/i l i}`y〉 //ヽ~\ (v(__)AWAvノ_) 〈y)く_0JJつy〉 | | ヽ__/ , --‐--- , マドカァ//ホムホムァー♪ / i l ノノ 从. l フリフリ i>'´ ⌒´`i<! ミャロロッ♪ | ノ ヽ .| ∩ノリ从从从ゝ (( と|ノノノノハヾ从゙つ )) ヽ リ ゚ヮ゚*ノリリ フリフリ ノノ/ハ 央 从ヽ .ヽ }li:⊂ ヽ (( ))ハく_/_l_j_,>ハ)) )) ⊂人人)ゝ (,,,/(,,,/ ゙U
ほむほむ「マドカァ//ホムホムァー♪」マドマド コレデフユモラクショウ♪
まどまど「マドマドォ!」ソウダネ!
ほむほむと仔まどは人間に媚を売るときに行う不思議な踊りを舞い、それをほかの3体は楽しそうに見ている。
家族の傍らに小さな袋がある。よく観察するとなにやら色々お菓子の破片が入っているではないか。
なるほど、ちょっとした収穫祭といったところか。もっともあれくらいで冬が越せるわけはないが。
そもそもこいつら冬をどう過ごすのであろうか。
冬眠して過ごすのなら、こんなところで無駄な時間を使わずに、土を掘り巣をつくり、餌をたらふく食べておかないといけない(自分の体と同じ分ぐらいの餌は確保したい)。
冬もある程度活動するつもりなら、早急に、市街地のしかるべきところに巣を作らなければいけない。
公園で夏と同じ感覚で生活していたら間違いなく凍死する。ほむ種、特にほむほむは冬に弱い。
クリスマスや大晦日、正月といったイベントで生ゴミは豊富だが、当然人間はそれを清掃するし、他の動物というライバルもいるので、ほむ種にとって冬を越すというのは大変である…
ほむ種に救いがあるとすれば、寿命から自然死を迎えたとしても、冬は1~2回しか体験出来ないことだろう。
野生のように、冬を過ごす技術が親から子へとコロニー内で伝承されていればいいが、野良であるこの一家はそんな技術はないだろうし、そもそもこの暢気さから考えれば、近いうちに人間に餌を要求して潰される可能性が高い。
まどまど「マドドッ マド」ヨクカンガエルトフアン
ほむほむ「ホムムゥ」ソウダネ
仔まど「ホミューホミィ」オカシタベターイ
ほむほむ「ホムホ ホホム ホムム」ニンゲンサンイナイネ
まどまど「マドマド マトマドー」ソレヨリ"イチバ"ニイキマショ
市場とはゴミ集積所のことである。
夏の間はボス格の希少種が仕切っていて、市公園管理協会もある程度は黙認していた。
しかし、希少種は最近人間に捕獲されたため、いまは(ほむまど的に)無法状態になっている。
今はここで餌を見つけるにしても、同じほむまど同士で殺し合いになるか、ほ食種や他の動物に食われるか、最近の無法状態を鑑みて方針を変更した管理協会に駆除されるか、いずれかだろう。
そして、巣はどうするのかがやはり気になる。
3
「市場」
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ゴミ集積所の観察を終えた我々は、携帯で公園管理協会に連絡し、ゴミの収集を依頼した。
しばらくすればゴミはなくなり、野良が餌を得る手段が一つなくなるわけだ。
あとは市街にでるか、緑地奥深くに入るかしかないが、市街に行けば人間に殺される可能性は飛躍的に増し、緑地奥深くに行けば口に合わない餌と、野生ほむまどとの争いが待っている。
ところで、あの家族は? どこいった。
4
まどまど「マドマド マドドーッ」サテエサヲトロウネ
ほむほむ「ホムホム ホホムホツ」タクサントレルトイイネ
仔まど「ホミィー ホミホミ」オカシタベターイ
まどまど「マドマドマド」ミンナドウシタンダロ
ほむほむ「ホムホ ホホム ホムゥ」ナンカフンイキワルイネ
例の一家は日差しを受けながらのんびりと散歩をしてゴミ集積所にたどり着いた。
先ほどまでの騒ぎも落ち着き、ゆっくりと餌集めをしようとしたら、2体のほ食種にその姿を発見された。
あんあん「マミィー? ホムラーァ! マドカーァ! クーカィ? 」マドマドト ホムホムダセ ゙ヤルカ?
まみまみ「マミ マミィ サクラサン ティロ チロチロ」イイワネ アンアン ヤサシク ヤリナサイヨ
結局、ほむまど一家は偶然通りかかったまみまみとあんあんの師弟コンビに仔ほむを食われ、仔めがと仔まどは喰い散らかさされ
ほむまど番は師弟の食後の運動の道具とされた後、家畜としてさらわれてしまった。
___ ___ ,r ‐`y'´フ= 、 ノ´|/ ̄ ´ ̄ ^ヾ、アンアン ホムラー!!! | / ! /レ/ハ〉レリ゙ | |(| | ┰ ┰| | , --‐―‐ 、 パンパンパン!! | ハヽゝ ゙ワ ノノ ./ 「ニニニiヽ ノリ | /「 承{\ .l i| |ノ/ノハノ))! ア…マ…ドガ… コドモ… _ ノリノ ≧ソつ ! .ly⌒| (| |(;;;) T || .r ===.;.; ドコドコ!! ((( .{廴_..(´^ | ハ.N、;.Д;ノリ ガクガクガク |ノリハ从.;.;. (((( |__jと λ ノノつ|_{.介}λう ||[ ゚]p;:;:;:; _ ___ 〈y):.. '央"';":;.;'":;. ';;'つ' _ヲ,7____|、 " 彡☆j i 、 ヽ ティーロ♪ティロティロ♪ ' |´`/ // ヽレ)ノ , ―‐-‐‐、 i>i<!´`⌒ヾ<i Z_z(| | ┃ ┃ |!z l^v'´| , 、v'´| ウェヒヒヒヒヒ! サイコウノトモダチ! ((( ノノリ从从ゝ Zニハゝ''' ヮ''ノz_Z,イ!_X__|jレハ/ハヽ〉|ヾ、 ゞ(リ;p;ノリ く(人 乙´/,}|{}.王{}{つ.y´⌒N .l |(¨)(¨)||ハヾ、 ゙`゙;〈_/;`゙;~゚; カクカク く_A___A(.^ |ハ| |、'' ∀'ノリvV` (__j__と λ ノノ つ|l 丗 lλつ
都心部といえども自然の「弱肉強食」の掟は健在である。
(終 わ り)
- キュゥべえを餌にって時点から恐らく駄作かと思えば
独自設定を使い挙句ほ食種オチって… - つまんね
ほ食種オチほどつまらんもんはないな