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漱石枕流

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houji

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【漱石枕流】(ソウセキチンリュウ)

意味

1.こじつけて言いのがれること。
2.まけおしみの強いこと。

故事

■登場人物
  • 孫楚(ソンソ) :西晋の政治家、武将。
  • 王済(オウサイ):孫楚の同郷の友。

孫楚「私は役人だが、もう俗世間の煩わしさにうんざりしてしまった。
   竹林の七賢のように、俗世間を離れた暮らしがしたいのだ。
   石で口をすすいで、川の流れを枕にするような、自然の暮らしがしたいよ。」

王済「は?もしかして、川の流れで口をすすいで、石を枕にすると言いたいのか?」

孫楚「(ぎくっ)い、いや!間違ってなどいない!
   やはり、歯を磨くには石に限るからな!
   それに、川の流れに枕するのは耳を洗いたいからだ!」

王済「はぁ、そうですか。(負け惜しみだけは流石だな。。。)」

(出典:『晋書』列伝第二十六 孫楚伝)

解説

石に漱(くちすす)ぎ流れに枕(まくら)す。

「流石(さすが)」は、この故事に由来する表記。

夏目漱石のペンネームもこの故事に由来する。

類義語

枕流漱石 (ちんりゅうそうせき)
牽強付会 (けんきょうふかい)

  • 備考
    • H23年度第2回漢検1級(五)四字熟語にて出題


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