レイベル - 崩壊学園wiki

キャラの基本情報

• 誕生日　7月13日
• 身長　163cm
• 体重　47kg
• 3サイズ　82/54/86
• 趣味　生活

雷のようなドラム演奏でバビロン学園を震撼させ、一躍有名になったドラマー。アイドル、歌姫、ギタリスト、ベーシスト…それに今回はドラマーまでやって来た。バビロンでようやくバンドが組めるかもしれない。
全ての神格、特にアレースはこのことをとても楽しみにしていた。しかし、そう簡単にはいかなかった。
ドラマーのレイベル、彼女の演奏は何か秘密があるようだ。

絆ストーリー

優雅な連声

「星座の旅人」が上映された後、バビロンの映画館では様々な映画が上映されるようになった。話題の作品が上映される時、映画館は人で賑わうようになった。
例えば、今日がその話題の作品が上映される日であった。観客は購入したポップコーンを抱えて座席に着いた。この時、誰も奇妙な神格が黙ってこの未知なる世界を観察していたことに気づかなかった。
その後、映画が一時間半ほど進んだ時、

「どういうこと？映画館のスピーカーが壊れたの？」
「どうする？重要なシーンで音が消えちゃうなんて！」
「もう一回観てもいいけど……せっかくの初鑑賞が……」

落胆、不満など様々な感情がシアターを包み込んだ。
観客全員が不快な思いをしているのだろうか？
不敵な表情を浮かべた神格は周りを見渡し、すぐに状況を理解した。
そして、彼女が指を鳴らすと、ドラムセットが彼女の傍に出現した。
リズミカルで情熱的な演奏が始まった。それだけではなく、演奏は映画の内容と完璧にマッチしていた。まるでこの映画が始めからサイレント映画で、映画の為に準備されていたかのように彼女の演奏は完璧だった。
映画が終わり、シアターが明るくなると彼女は観客の前で軽くドラムの淵を叩き、演奏が終了したことを知らせた。

「誰？誰？あの人、本当に凄い！」

人々が彼女に向かって集まろうとした瞬間、彼女は指を鳴らした。すると眩しい雷光が駆け巡り、強烈な光の中で彼女は姿を消した。

ナンパの意欲

「謎に包まれたドラマーが映画の初上映を救う」
「劇場で突然流れるドラム演奏には心温まる真実」
「彼女は誰？バビロンの音楽家の分析で真相を紐解く」
一夜で映画の初上映を救った謎のドラマーはみんなの話題になっていた。神格たちの好奇心とバビロンの豊富な識者の力により、ドラマーの正体はすぐに明かされた。
彼女の名前はレイベル。パンクドラマーである。彼女は常に自分に合う舞台を探し求め、自由な音楽を演奏していた。

「ふ〜ん、探している人は私で間違いないよ！」

戦神の異名を持つベーシストは楽器を操り、その音楽のセンスでどの神格よりも早くレイベルを探し出した。

「ドラマーよ。私はあなたのベーシスト、アレースよ。一緒にバンドを組まない？」
「あのわざと負けて、デスメタルしか演奏しない戦争の神？」
「そう、私。」
「だったら、あなたの話は聞けないな。さようなら」

そして、彼女は指を鳴らし、雷光の中へと消えた。
残されたアレースはしばらく呆けていた。

「もしかして……嫌われてる？」

観客たちは頭を抱えていたが、アレースはしばらく考えた後に大声で笑い出した。
「あはは！わかったわ、彼女は私に言葉じゃなくて、音で意思を伝えて欲しいのね！」

一対三

一週間後、新曲を携えたアレースは郊外の山の頂上でぼーっとしていたドラマーを見つけた。彼女は自信満々にベースを取り出し、大音量のロックがバビロン全体に響き渡った。演奏が終わると、ベーシストは再びドラマーをバンドに誘った。
しかし、ドラマーは微動だにしなかった。

「どうして……」

さすがのアレースもこれには落ち込んだ。

「落ち込まないで。私とサイディーンのギターでも彼女の心を動かすことはできなかった」
「星綺？サイディーン？」

星綺の話を聞いたアレースは考えずにはいられなかった。

「一体レイベルはどんな音楽が好きなんだろ？」

バビロン中の音楽関係者が集まる中で、ドラマーは静かに切り出した。

「私はあなた達のことが嫌いなわけじゃない。あえて言うなら。最後に逃げる音楽には賞賛できない。それに、崇拝を表現したり賞賛するような音楽にも賛成できない」
「やっと、返事してくれた。そこまで私たちを否定するのなら教えて！あなたが追求するステージの音楽はどんなもの？」

アレースは不満げに言った。

「今、聴衆はどこにいるの？」
「演出時の雷に生徒が打たれないように生徒会が山を封鎖したの。私たちはこっそり抜けてきたわ！」

星綺はそう言った。
「じゃあ、見てて、音楽はこう使うのよ！」

そういうとレイベルは楽器を取り出して山のふもとの聴衆を見据えながら、スティックを突き上げた。そして雷鳴が鳴り響いて、山の封鎖網が壊され、山頂に続く道が強引に開かれた。

音楽の勝利

昔、レイベルの同じ見た目をした人形は他人の自由を奪う武器として使われていた。雷電の力で人々を麻痺させ、痛みと恐怖を与えた。それでも従おうとしない人たちは、生きる自由さえ奪われた。
レイベルが現れるまで残酷な行為は続いた。
彼女は髪を染め、可愛い髪飾りを着け、武器をドラムセットに改造した。ドラムは元々これ以上の殺戮を繰り返したくない兵士たちによって創られたという一説もある。
傲慢なマスターは激怒したが、それでも彼女はスティックを振り上げた。
彼女の演奏を聞いた人形たちは踵を返し、自分たちのマスターに矛先を向けた。これこそ彼女が最も大事にしている音楽の意味であった。音楽はもう一つの言語であり、反逆のツールであり、未来を選択する自由を与えてくれるものである。
しかし、目標を達成した彼女は胸の内にずっと秘めていた情熱が消えていくのを感じた。不自由な人がいない世界で、解放者はどのように生きていけばいいのだろうか。

「他にも望んでないルールを強要されている人はきっと他にもいるでしょう？」

レイベルは自分に言い聞かせた。

「だったら私はその人たちにロックを届けよう」

稲光と共に彼女の姿はその場から消えた。

悠然独身

「ここには反逆すべき抑圧者がいないようだから、演奏を続ける必要はもうない」

演奏を終わらせ、レイベルは楽器を解除して氷のような冷たい表情で三人の奏者を見つめた。
「次のステージを探しに行かないといけない。この楽園であなた達と知り合えて光栄よ」

そういうと彼女は姿を消した。

「さようなら」

アレースは言った。

「楽器を武器にして戦い続けてるの？凄い……」

星綺も続けて発言した。

「でも……ずっと戦って、絶えず幸福を追い求めてるのに、幸せを手にした瞬間それを捨ててしまうなんて……こんなことって……」
「疲れた時は帰って休んでよぉぉぉぉぉぉ！」

星綺は立ち上がって空に向かって叫んだ。
果たして解放されたいと願う人々の気持ちは解放者に届いているのだろうか。
レイベルがいなくなり、人々は以前の生活に戻り、時折彼女は今でもどこかで演奏しているのだろうかと考えるだけになった。彼女に新しい仲間はできたのだろうか、それとも……。

「いつまでも孤独のままだろうか」
「そうだよ。私は孤独が好きなの」
「うわ！レレレイベル……」
「戻って来たけど、三十分後にはバビロン南東方面の探索に出る」

どうやら、アイドルの魂の叫びはドラマーに届いていたようだ。