在外公館

在外公館(ざいがいこうかん)は、国家が海外に設置する外交・領事の拠点のことである。

概要

日本政府が国外に保有する公的な敷地及び立地施設を指す。単に大使館や領事館等の外交関係施設を指すことが多い。在外公館に関する不可侵性は、1874年に批准した「ワシントン協定」(1885年日本政府批准)に由来。

在外公館の役割

外交活動:条約交渉、政治情報の収集・分析、国際会議への参加
経済活動:企業進出支援、通商問題の解決、投資促進
文化交流:映画祭、日本語教育、学術交流
領事業務:旅券・査証、在留邦人の保護、災害・事件時の対応
広報  :現地における日本の紹介、SNS・メディア対応

在外公館の種類

政府代表部

大使館

相手国の首都に置かれる。二国間外交の中心、政府間交渉、在留邦人の総合的支援を担当。

領事館

首都以外の主要都市や在留邦人が多い都市、通商上重要な都市に設置される。領事業務(旅券、ビザ、在留邦人保護)を中心に、経済や文化交流の拠点にもなる。

そのほかの特殊機関

在外事務所、文化センター、経済協力室などを指す。大使館に付属することがほとんど。
最終更新:2025年09月20日 19:51