地方統一選挙(ちほうとういつせんきょ)は、地方自治法地方統一選挙条例により定められた地方選挙である。
概説
地方統一選挙は、戦前から戦後にかけて一貫して行われてきた全国統一選挙である。
1890年の
選挙法成立に伴って開始される。当初は、予算的問題及び法律上詳しい人物が多くなかったことで日程をばらけさせる事ができなかったため行われた。1892年の12月に地方統一選挙が投開票を迎える。時期の決定は、衆議院の第1回通常国会において第7号決議案として行われた。第1回の該当選挙は、全国67の中核市長選挙、全国55の中核市議会議員選挙、東京府知事選挙であった。当時の道府県
知事は、内務庁が公選により選任する方式であり、
都道府県議会議員選挙に関しても
衆議院の議席割合に基づき、
公党と
私党が2大政党的に配置されることが
都道府県議会法により定められていた。1946年、
地方自治法統一地方選挙条例により定められ、1946年12月の
第14回衆議院総選挙に合わせて、全国の
都道府県知事を選任する目的で
第1回地方統一選挙を行った。これ以降、選挙は12月初週の日曜日に行うことが慣例的に定められた。
歴代地方統一選挙
該当選挙
その他
- 地方統一選挙は、全国画一的に民選知事を選任する目的で開始された。
- 1946年以降、12月初週に全国ほぼすべての自治体が選挙の投開票日を合わせるようになった。
- 2年ごとに知事・首長と議会を改選することが多いため、都道府県議会議員選挙が多く行われる逆の4年を「裏統一選」などと呼称するメディアが多い。
- 東京23区や沖縄の基礎自治体では、地方統一選とはかぶらせない形での、統一選挙が行われている。
- 公的には回数を決定していないが、1946年を初回とする自治体においては、全国的に選挙日程を合わせる傾向がある。任期が4年であることから、毎年日程がずれないために、メディア等が「第〇回地方統一選挙」を呼称することがある。(例…1946年12月第1回地方統一選挙、1982年12月第10回地方統一選挙)
最終更新:2024年12月22日 11:29