軍管区

軍管区(ぐんかんく)は、1630年に発布された内府詔によって設置された、地方統括組織である。

概要

1640年に、近衛府の行政統括機能と衛士府の治安維持機能及び軍事指揮機能を保有する地方組織として設置された。管区の最高責任者で行政を総攬する宰相及び副宰相と、管区郡司の最高責任者たる兵部卿が中心的な役割を果たす。
軍管区の主な役割は、管区の下に置かれているを統制し、諸藩同士の武力衝突を防ぐことにある。また、朝廷中心の中央集権国家を成立させるために、諸藩を軍事面及び行政面から押さえつけることが重要な職務であり、徴税権を中央に代わって保有していた。

各軍管区

仙台府 1640年-1875年 奥州道の監視、北鎮守
薩摩府 1640年-1875年 西海道の監視、南鎮守
金沢府 1640年-1875年 北陸道の監視、北越鎮守
水戸府 1640年-1875年 日光道の監視、日光鎮守
名古屋府 1640年-1875年 東海道の監視、伊勢鎮守
紀州府 1700年-1875年 紀州道の監視、東廻船鎮守
出雲府 1700年-1875年 山陰道の監視、西廻船鎮守
松山府 1700年-1875年 山陽道の監視、瀬戸内鎮守
久留米府 1750年-1875年 長崎道の監視、長崎鎮守
東京府 1775年-1875年 中山道の監視、東京鎮守
松前府 1820年-1875年 北海道の監視、蝦夷鎮守
最終更新:2025年09月02日 12:45