< SEASON 1 >
‐INTRODUCTION‐
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かつて存在した―― |
かつて存在した“本物の魔王”によって恐怖と狂気に支配されていた世界。
何者かによって魔王は倒されたが、その死は平穏を意味するものではなかった。
発端は学術都市ナガンの壊滅。
その事件において、異世界の剣豪、“柳の剣のソウジロウ”の出現が初めて公式記録で確認される。
しかし、この世界の最強は彼一人だけではなかった。
時を同じくしてリチア新公国に集う最強を名乗るにふさわしい修羅たち。
リチア新公国はこの戦力をもって、魔王亡き後の覇権を握るため、世界最大の国家である黄都との全面戦争を準備しつつあった。
こうとはリチアの暴走を止めるべく、リチア首脳の暗殺作戦を画策する。
その実行者に選ばれた者もまた別種の最強たち。
最大規模の“個”の戦力が激突する戦いの火蓋が切れれる。
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‐STORY‐
‐旧版‐
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“魔王”が死んだ―― |
“魔王”が死んだ――
地平のすべてを恐怖させた世界の敵が、何者かに倒された。
成し遂げた勇者は未だ、その名も実在も知れぬままである。
そして、恐怖の時代が終息した今、
世界の脅威となり得る“力”だけが残された。
尋常では相対することも叶わぬ、
百鬼魔人の如き“修羅”たちが――
あらゆる“力”の頂点を極めた“修羅”たちは、
その願いのため、尊厳を、矜持を、命を懸けて飛び込んでいく。
誰も見たことのない、誰にも止められない新たな闘争。
最後に残る、ただ一人の “勇者”を決める戦いが今、幕を開ける。
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‐現版‐
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地平の全てを恐怖させた―― |
地平の全てを恐怖させた魔王が打ち倒され、
破滅に怯える必要がなくなった時代。
未来に夢を見ることができるようになった今、
少女は理不尽な暴力の渦中にいた。
素晴らしかった景色はもはやなく、年も、草花も、
全てが燃えている。
生きながら解体されていく親友の苦悶の断末魔を聞きながら、少女は逃げ出した。
親しい誰かが死にゆくとき、自分が無力でいること以上の絶望があるだろうか。
しかし、少女の前にふらりと現れた一人の剣士が、
絶望を、抗うことのできなかった理不尽を、
たった一振りのなまくらで、いともたやすく斬り伏せてしまった。
「――柳生宗二郎。このオレが、地球最後の柳生だ」
この世界には、あらゆる“力”の頂点を極め、
「最強」の名を戴く者たちがいる。
剣士もまた地平に轟く無数の、“修羅”の一人。
魔王亡きこの世界で、なおも闘争を求める、
その一人目に過ぎない。
――そうか、私はこの男が、“強者”が許せないんだ。
幾度も命を救われたにも関わらず、少女に芽生えた見当違いな感情。
しかし、すべてを失った少女には自分自身を支えていく理由が必要だった。
――この男を殺す。この世界には、それができる“強者”がいる。
理不尽な“強者”たちへの憎悪を支えに、
少女は剣士と共に歩き出す。
「最強」を殺す度時は、そうして始まりを告げた。
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最終更新:2025年01月12日 01:28