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ステイル=マグヌス - (2018/05/08 (火) 00:52:10) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
人名

【元ネタ】
13世紀のドイツに実在した神学者、アルベルトゥス・マグヌスからその名がとられているのかもしれない。
ドミニコ会という修道会に所属する修道士で、トマス・アクイナスの師としても有名。
さらに補足すると錬金術師ではないが錬金術にも通じており、
高度な魔術師とも噂されていたりと実に多才な人物でもある。
また、北欧文化を研究したスウェーデン出身の大司教、オラウス・マグヌスの可能性もある。

【初出】
一巻

【CV】
谷山紀章

【解説】
イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会』所属の魔術師
対外交渉のエージェントとしても活動し、
学園都市の統括理事長アレイスター=クロウリーとも窓のないビルで顔を何度かあわせている。
魔法名は『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』。

2mを超える長身の14才。小萌先生曰く、顔立ちは未成年っぽい。
性格もかなり大人びてはいるが、時折思春期を思わせる年相応の反応を見せることも。
アニメ版では未成年の喫煙という壁があるため、年齢を言及しない形に表現が変更されている。
十字教神父としての立場を持つが、派手なアクセサリーに赤色の長い髪を持ち、
香水の匂いを漂わせ、右目の下にはバーコードの刺青というトンデモ神父。
ちなみに地毛は金髪だが、自ら赤く染めている。
また、相当な数の煙草を持ち歩く重度のヘビースモーカーで、
「ニコチンとタールがない世界は地獄」と断言するほど。
尊敬する女性はエリザベス一世で、好みのタイプは聖女マルタ。
愛と慈悲の祈りのみで悪竜を退治した逸話が痺れるらしい。マニアックな性癖はない。
ちなみに、彼にとってグラビア雑誌は「しかるべき場所に隠しておくのがたしなみ」ということらしい。

旧約2巻における三沢塾戦では、ローマ正教騎士に対し、一人の神父として見送った。
その際、彼となんらかの会話を英語で行っていたようだが、内容は不明。
見送られた騎士は満ち足りたように、息を引き取った。

14歳にして現存するルーン24文字の完全な解析に加え新たに文字を6つも生み出した、
ルーンを極めた天才魔術師。
優秀なその実力を持って数多の魔術結社に単身乗り込み、悉く灰燼へ還した実績を持つ。
ルーン魔術の中でも炎の魔術に特化しており、
十字教の要素も併せた摂氏三千度の炎を使った『炎剣』や、
教皇級の威力を持つ『魔女狩りの王』などの強力な攻撃魔術を振るう。
それら炎の魔術の応用か、火傷治癒の術や、
温度変化を利用し「蜃気楼」を発生させる目晦ましの術なども習得している。
他にもルーンの組み合わせによって様々な効果を生み出す事ができ、
人払い神隠し
「精神を変調させる」意味を持つ煙草とあわせて特定の人間を精神的に拘束したり、
また逆に精神のロックを解除することもできる。
だが、それは生まれ持っての才ではなく、インデックスを守るために様々な代償を払って得た力である。
(例えば『魔女狩りの王』などの強力な魔術には大量の魔力が必要となるため、体力・接近戦能力が犠牲になっている)
立場上は十字教徒に属するものの、力を得ることに関しては貪欲であり
北欧系の術式も好んで使い、土御門の陰陽道の魔術もわずかながら取り込んだ。
性格・魔術面から集団戦には向いておらず、使うルーン魔術も設置型の魔術であるため、
その特性上、拠点防衛・攻略を得意とする反面、野戦や追跡戦は苦手とする。
準備は怠らないが、それでも特化型魔術師であるため切り札を破られると脆い側面を持つ。
ちなみにこれら炎の術式は本来、『10年間 月明かりを溜めた銀狼の牙で……』とかいう代物であり、
予めカードに刻むとはいえ、即時発動させられるというあたりが天才たる所以か。
初期の上条との戦闘で「スプリンクラーの放水でルーンをお釈迦にされて『魔女狩りの王』が消滅」という、理に適いつつも地味な敗北を喫しており、
以降は使用する全てのルーンに防水加工を施すなど、敗北から素直に弱点を学び対策を講じる勉強熱心な一面もある。

二年前にインデックスと出会い、
彼女に抱いた淡い想いから必死で記憶消去を食い止めようとする。
記憶消去は食い止める事が出来なかったが、記憶が消される寸前に誓った、
「安心して眠ると良い、たとえ君は全てを忘れてしまうとしても、僕は何一つ忘れずに君のために生きて死ぬ」
という理念を絶対の行動指針としている。
彼がイギリス清教に所属しているのも、魔術師として戦う力を手にしているのも、誰かの命令を聞いているのも、
全てが「インデックスのため」である。インデックスのためになるならどんな事でも行い、あるいは組織に反旗を翻す事も厭わない。

以後は『敵』として少しでも記憶消去の際に悲しみを減らすよう行動してきたが、
上条当麻により彼女の記憶が消されることが無くなった現在は同僚程度の間柄になっているようだ。
かつて自分がいた位置に上条当麻がおり、二度と自分がその位置に戻ることはないと理解しつつも、
自らが立てた誓いに従い、インデックスのことを自分の命以上に最優先して行動している。

上条にとってはインデックスを巡って交戦した最初の魔術師。
首輪』破壊後は上条当麻の知り合いという立場を利用されて、
たびたび学園都市などで対魔術師の対応にあたっている。上条とは犬猿の仲に近い。
とは言え、同じくイギリス清教所属のインデックスや土御門が根っからの上条勢力であることもあり、
必要となれば協力関係を築く場面も見受けられるため、純粋な敵と言うよりは喧嘩友達のような立ち位置になっている。
インデックスに似た女性に対しての警戒心が薄くなっており、大覇星祭では小萌先生とフラグを立てた。
ロリコン野郎扱いされがちであるが、彼は一応14歳なので(見かけ)同年代の女性と恋愛するのは自然なことらしい。
それに小萌先生も年齢的にはいい大人であり、年齢14歳の彼からすれば年上なのでそういった意味でも無問題…のはずである。
(仮にフラグが成立した場合、どちらかと言うと小萌にショタコン疑惑をかけるほうが正しいのでは無いだろうか)
イギリス清教の最大主教とは直談判したり、直接指令を受けたりする立場であるが、
『首輪』の件もあって彼女を大いに警戒している。
しかしながら報告書片手に風呂場に乱入し、あまつさえ炎剣を容赦なくブチ込んだりと、微妙な間柄である。

電撃文庫MAGAZINEにて連載されたSSでは主人公を務めており、
その隠れ気味だった魔術戦の実力、とくにルーン魔術の応用力を遺憾なく発揮している。
SS最終話では第二三学区の免税店で販売されていた、
表現力豊かな高性能カラープリンタによる新しいルーンのカード構築、それによるルーン魔術強化を思案。
遠距離攻撃を習得する日も遠くないのかもしれない。
また、さりげなくコミックのとある科学の超電磁砲の第八話に姿が確認できる。