とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 8-555

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匿名ユーザー

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上条当麻と謎の魔術師の交戦の2日前
イギリス、聖ジョージ大聖堂に二人の魔術師がいた
「どうでしたか」
聖人、神裂火織は大聖堂の入り口で待っていた。
長い黒髪をポニーテールのように結び、半分裂けたジーンズをはいている。
そのベルトには長い日本刀が収まっていた。
「あぁ、最大主教(アークビショップ)には許可を取ってきたよ。統括理事会長さんとも話したそうだ。」
答えたのは、目の下にバーコード、どくろの指輪にくわえタバコ、明らかに神父とは思えない神父、
ステイル=マグヌスだ。
「にしても、物騒なものを送りますね、テロリストは。」
神裂火織が持っていたのはインクジェット紙だった。
紙にはワープロで文字が書かれている。
その内容は、
『やあ、イギリス清教の魔術師達。僕は上条勢力を狙う、どの宗教にも属さない魔術師だ。
1日後に学園都市に入っておかないと、幻想殺し(イマジンブレイカー)が、もとい禁書目録が僕の手によって殺されるよ。
もし向こうについたら、まず上条当麻に会うんだ。そして科学サイドの人間を2人着いた次の日に会うように仕向けろ。
もちろん君たちも一緒にいてもらわなきゃ困るよ。
重ねて書くが、禁書目録の命がおしければすべて手紙の内容を実行するんだな。』
「クソッ上条当麻はいいが、彼女が狙われているならば・・・」
神裂は何ということをという顔で訂正する。
「そんなことはありません。禁書目録が無事でも上条当麻が死んでしまったら彼女は悲しみます。
また、私は彼には貸しがいくつもあるため、助けるのは当然ですし、
この案件は両サイドのバランスを崩すと思われる上条勢力を殲滅させる目的でしょうが、
魔術師が科学サイドの人を殺してしまうと大変なことにもなります。
どちらにしても、行くしか道はありません。」
「さぁ話していたら時間がない。出発するぞ。」
ステイルは足早に去った。
神裂も続くように去った。

同時間、日本、学園都市
『人間』アレイスターは窓もないビルにいる。
「はぁ、上条勢力ね・・・まぁいいでしょう。今回はアレを使うにはもったいないし早すぎる。見守らしてもらうよ・・・。」



上条当麻は、スーパーのレジ袋を持ち歩きながら、考えていた。
(上条勢力・・・両サイドか。あいつの言い分だと、御坂とかがはいるのか?あいつまで戦いに巻き込むことはできねーな・・・)
考え事をしていたらあっという間に寮に戻ってきた。
考え事をしていると時間も早いものだ。
多分、こんな俺の気持ちも知らないインデックスが待っていると思う。腹の減りと共に。
そして三毛猫のスフィンクスと共に。
襲われるのを覚悟してドアを開ける。
「おー帰ったぞー。」
「あぁっ!とうま遅いんだよ?!いつもと帰宅時間が1時間もオーバーしてる!」
インデックスは三毛猫を抱いて走ってきた。
よく考えたら、御坂・謎の魔術師と交戦してからスーパーに行ったため、かなり時間が遅れている。
「あぁわりぃ、色々あってな。喜べ今日はすき焼きだ。多めに買ってきたから明日もすき焼きだ。
ここんとこもやしだらけだったしな。」
「わーいもやしライフからの脱出だね!!って食べ物でごまかされないんだよっ!
もしかしてまたあの短髪といたの?」
グキッ!
もろばれである。なぜばれたのかは追求せずに無視して台所へ向かう。
「あーっ!!!無視だ、とうま!!もしかして短髪とよからぬことを!!」
「あっ?!してねーしそんなこと!!誰がするかそんなこと!!」
「そのあせりは何?」
インデックスはぐいぐい迫ってくる。
「いやですね、上条さんは、もとい健全なる男子はそのような反応をするものですよ。インデックスサン?」
「分かったよ。なんだか顔が疲れてるし。」
なんでだろうか顔に出ている?
ものすごい思い悩んでいたからか。
気を取り直してすき焼きの準備をする。
「じゃあ作るからテレビでも見て待ってろ。」
「うん。分かった。」
素直にインデックスはリビングへ向かう。
そこに玄関のチャイムが鳴る。
「んっ?誰だ?俺が出るよ。」
とびらを開けると柄の悪そうと言うか悪い神父とエロい格好の聖人が立っていた。
ステイル=マグヌスと神裂火織だ。
「おいっ!何でこんなとこにいるんだ?もしかして、また何か世界の危機を救えとでも?」
ステイル=マグヌスは、タバコの煙を吐きながら、
「ああ。そうさ、救ってもらおう。インデックスを。」
「はぁ?」
神裂が割って話した。
「詳しくは中で説明したいのですが・・・あがっていいでしょうか?」
「あぁ。いいよ。ちょうどすき焼きを作っていたところだ。なんなら食べるか?量も多めにあるし。」
「ふん。流暢に食事などしている場合でないのだよ。」
そのとき、ステイルの腹から音が鳴る。
神裂は呆れ顔で、
「・・・ステイル、腹が減っては戦はできぬ、ですよ。」
「むぐっ・・・」
ステイルはたじろぐ。
そして当麻は、ドキッとした。
「戦っ?!」
「はい。そうです。」



「んで、戦ってのは?」
当麻はため息混じりに聞いた。
この事件はインデックスも関係があるらしい。
いっしょにすき焼きをバクバク食べている。
「えっと、先日謎の魔術師から手紙が届いたんです。」
そういうと神裂はポケットからインクジェット紙を取り出した。
すべてを読む間、ステイルたちはすき焼きを食べていた。
割と美味しいな、とかほのぼのしたことを言っている。
が、手紙はそんな内容でなかった。
「なんだよっ!これ!普通に脅迫状じゃねーか。」
「あぁそうだよ?じゃなきゃ来ないさ、こんな時期に。」
「でもよく動いたな。これがいたずらだったりしたら、どうすんだよ。」
当麻は紙をテーブルに投げつつ言う。
インデックスが見ようと、持ったがステイルが没収した。
内容が内容だからか、と思う。
「ううっ見せてくれてもいいじゃん!卑怯者!
あっそうそう、その紙はものすっごい魔力が染み付いてる。多分送り主が相当脅したかったんだね。
これだけの力だと、かなりの魔術師と思うよ。」
「彼女に先を越されましたね。そうです。魔力が尋常でないので行動しているんです。」
神裂はすき焼きを食べながら言う。
食べてる風景の割りに、なんとも重苦しい話題だ。
「と言うわけで、明日は科学サイドの人を、2名ほど君の目の届くところにおいて行動してほしいんだ。」
「何が目的なんだ?魔術師は・・・?まて、今日昼変な魔術師と会ったぞ?そいつは上条勢力をつぶす為に着ただの言ってたな、
明日は両サイドの人間が一緒に動くことだろうとか言ってたが・・・」
ステイルと神裂の箸が止まる。
「何ですって?そいつですっ!きっと。どのような魔術師でしたか?」
「なんだか、科学サイドの技術を使いながら、魔術師の格好をしていたな。よくいるRPGの敵キャラ的な?」
「?最後の一言は分かりかねますが、科学技術を駆使していたと・・・」
「ああ、あいつの言い分だとな。機械の演算で生み出した魔法陣だの言ってたりもしてたぞ。」
「科学と魔術を駆使する魔術師か・・・おそらく、もう一人協力者がいるはずだ。」
ステイルは考え込んだ顔で言う。



そこに黙々と食べていたインデックスが話し出す。
「多分、科学者だと思うよ。その魔術師は科学を知っていても、結局は誰かそれに携わる人と関わったはず。
というか、とうま。なんでそんな大事なこと黙ってたの?もう分かったでしょ?わたしは、10万3千冊の魔道書を記憶しているからこそ
強制詠唱(スペルインターセプト)や魔滅の声()があるんだし、戦闘もできるんだよ?」
ご飯粒を口につけて言いながら迫ってくる。説得力ゼロだ。
「だけど魔滅の声()とかは、今回の敵は無宗教なんだし効果ねーんじゃねーか?」
「うぅ・・・」
インデックスは黙り込んだ。
「さて、そこで明日正午過ぎにどこかで待ち合わせでもして、科学サイドの友人を2名連れてきてくれないか?」
「あぁ、そうだ科学サイドの人間だけど、土御門はどうなるんだ?」
むっという顔をして神裂は答えた
「彼には、別行動をしてもらうつもりです。残念ながら無理です。」
(ならば、御坂とかか・・・ほかにいたっけな?青髪ピアス・・・だめだ)
このとき自分の人脈の乏しさに改めて気づく上条であった。
「うーん。いるっちゃいるんだが、いいのか?こんな暗部を見せても。」
ステイルはニヤッと笑う
「あぁ、記憶を修正さしてもらう。この案件がすんだ後。」
「はぁ?記憶喪失とかなったらどうすんだよ?」
「大丈夫だ、見ろ。」
そういってステイルは、護符を取り出す。
「これは最大主教様じきじきに作っていただいた、なんなく設定した期間の記憶を修正して通常の記憶にする護符だ。」
「はぁ?そんな危なっかしーじゃねーか!信用できねーよ」
「ではこのまま、科学サイドの友人を見殺しにしても言いと・・・」
「うっ分かった。」
そのとき神裂はお辞儀をしながら
「ありがとうございます。できれば呼ぶのは、能力者がいいかと・・・
戦闘になる可能性も高いため、ある程度の人物が好ましいかと。」
「大丈夫だ、今決めた、どちらもレベル5とレベル4だ。心配すんな。」
(そうだ、御坂はいざとなれば超電磁砲(レールガン)をもっている。
その友達、白井黒子でも呼べば風紀委員(ジャッジメント)だし空間移動能力者(テレポーター)だ。申し分ない。)
「では、私達は失礼します。泊まる場所は確保してあるので。」
そういいながら、神裂は立ち上がる。
「あぁそうか。」
「そうだ。心配するな。インデックス、君も参加してもらうぞ。もちろん僕もとい彼が守ってくれることだろう。」
そういってステイルが立ちながら当麻を指差した。
「うん。分かった、とうまが守ってくれるって信じてるよ?」
「うん?あぁ・・・」
当麻は少し照れくさくなった。
「では明日正午にまた伺いますので。」
神裂はそう言うと、ステイルと足早に部屋から出て行った。
「ふう。めんどくさいことになったな・・・御坂と白井を呼ばなきゃな・・・
そういや、電話番号知ってたっけ?」
上条当麻。今まで御坂美琴とかなりの頻度で会っていたものの、
ビリビリされていた為、電話番号なんか聞く暇がない。
「仕方ねえな。明日10時にでも神裂たちが来る前に、寮に直接向おう。」
「うん?明日朝からあの短髪に会うつもりなの?とうまのそういう女好きなところ好きじゃないかも。」
「いいや!インデックス違うから、女好きじゃねーし!」
「嘘だぁーーー!!!」
そんなこんなで騒ぎながら晩飯を終え、したくをして床に就いた。




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