風が吹く。風が吹く。冷たい風が吹く。その風を遮る物は無い。
一片も残っていなかった。執拗なまでに片付けられたガラス・・・窓枠ごと無くなってはいるが。
風が吹いている。その風は一人の女性の短い髪を揺らし、
一片も残っていなかった。執拗なまでに片付けられたガラス・・・窓枠ごと無くなってはいるが。
風が吹いている。その風は一人の女性の短い髪を揺らし、
「・・・で、どちら様ですかコノヤロウ窓ガラス割りやがってご来客の方はインターホンを押して正面よりお入りください!!」
「ああ、すまない。急いでいたので、つい。前も同じようにして入ったことだしな・・・今日は片付けたぞ?」
「つい、でどーにかできる事かよ!?・・・ってか前に窓割れてたと思ったらアンタの仕業ダッタンディスカーッ!?」
「・・・どこの方言だ?」
オンドゥル星です、と突っ込みそうになったが踏みとどまる上条。
侵入者を確認してみる。
全身黒のスーツ姿、髪型は黒のショート、見事なまでに黒尽くめだ。右手にはよくわからないボウガンのような何かが付いており、
まあそこが特徴的といえば特徴的である。
目の前の黒い人が低めの声で言う。
「まあ落ち着け、少年。とりあえず君に頼みたい事があるんだ」
「却下!人様の家の窓ガラス割っておいて、ワビの一つも無いような礼儀知らずの人に温情をかけるほど、カミジョーさんは甘くありません!」
「うっ・・・・・・そ、それは済まなかった・・・・・・しかし急いでいたのだ・・・」
急に小さくなる黒い人(仮称)。・・・元々がそれなりに大きいのだが。
それを見て何故か脳内で謝ってしまう上条。いや、本気で相手が殺す気で来るとか、油断させる作戦だとかそーゆうのを一切考え無いのが上条当麻の本質であるからして、
(主に女性に対して)それは仕方が無い。
(しかしどっかで見た気がするんだよな・・・・・・)
熟考。
特に右手のボウガンのようなモノ。いや、いくら魔術師の知り合いを持つ上条といえども、そんなものを装備した人間なぞ記憶の中でも一人しか該当しない。
むしろ、他に居たらビックリ仰天である。
改めて侵入者を確認してみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・性別という果てしなく高い壁を乗り越えてみれば、ばっちりヒットする。
「・・・・・・闇咲?」
そう上条が口に出した瞬間、ガバァッ!!と顔を上げて、
「ああ、すまない。急いでいたので、つい。前も同じようにして入ったことだしな・・・今日は片付けたぞ?」
「つい、でどーにかできる事かよ!?・・・ってか前に窓割れてたと思ったらアンタの仕業ダッタンディスカーッ!?」
「・・・どこの方言だ?」
オンドゥル星です、と突っ込みそうになったが踏みとどまる上条。
侵入者を確認してみる。
全身黒のスーツ姿、髪型は黒のショート、見事なまでに黒尽くめだ。右手にはよくわからないボウガンのような何かが付いており、
まあそこが特徴的といえば特徴的である。
目の前の黒い人が低めの声で言う。
「まあ落ち着け、少年。とりあえず君に頼みたい事があるんだ」
「却下!人様の家の窓ガラス割っておいて、ワビの一つも無いような礼儀知らずの人に温情をかけるほど、カミジョーさんは甘くありません!」
「うっ・・・・・・そ、それは済まなかった・・・・・・しかし急いでいたのだ・・・」
急に小さくなる黒い人(仮称)。・・・元々がそれなりに大きいのだが。
それを見て何故か脳内で謝ってしまう上条。いや、本気で相手が殺す気で来るとか、油断させる作戦だとかそーゆうのを一切考え無いのが上条当麻の本質であるからして、
(主に女性に対して)それは仕方が無い。
(しかしどっかで見た気がするんだよな・・・・・・)
熟考。
特に右手のボウガンのようなモノ。いや、いくら魔術師の知り合いを持つ上条といえども、そんなものを装備した人間なぞ記憶の中でも一人しか該当しない。
むしろ、他に居たらビックリ仰天である。
改めて侵入者を確認してみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・性別という果てしなく高い壁を乗り越えてみれば、ばっちりヒットする。
「・・・・・・闇咲?」
そう上条が口に出した瞬間、ガバァッ!!と顔を上げて、
「よ・・・・・・・ようやくわかってくれる人が居た・・・・・・・あ、ありがとう少年!本当に・・・・・・本当に私を闇咲と気付いてくれたのは君がっ・・・・・・うぅ・・・初めてだ・・・・・・」
ぐすぐすと泣きはじめた。
え~と・・・・・・どうすればいいんでせう?
そう考えてる中、闇咲(仮)は上条の両手をガシィッ!!と掴み、
「は、初めは何が起こったのかわからなくて・・・・・・うぅ・・・・・・気付いたらこんな女の体になってしまっていて・・・・・・他の魔術師の攻撃でも食らったのかと思っても、
最後に戦ったのはかなり前だったし・・・・・・・・・・・・ひくっ・・・・・・何かの呪いかと思って文献をあたってみても何一つとして手がかりは見つからないし・・・・・・
どっ、どうしようも無くて・・・・・・君のところへ・・・・・・やって、来たんだ・・・・・・うぅ・・・・・・・・・」
マジ泣きだった。
でも上条はそんな事気にしている場合ではなく、
「ちょっ、わかったわかったわかったから離れて欲しいんですがっ!って聞いてねぇのかよ闇咲、うわ、柔らっ、せ、迫ってくんな――――ッ!!」
必死でした。
え~と・・・・・・どうすればいいんでせう?
そう考えてる中、闇咲(仮)は上条の両手をガシィッ!!と掴み、
「は、初めは何が起こったのかわからなくて・・・・・・うぅ・・・・・・気付いたらこんな女の体になってしまっていて・・・・・・他の魔術師の攻撃でも食らったのかと思っても、
最後に戦ったのはかなり前だったし・・・・・・・・・・・・ひくっ・・・・・・何かの呪いかと思って文献をあたってみても何一つとして手がかりは見つからないし・・・・・・
どっ、どうしようも無くて・・・・・・君のところへ・・・・・・やって、来たんだ・・・・・・うぅ・・・・・・・・・」
マジ泣きだった。
でも上条はそんな事気にしている場合ではなく、
「ちょっ、わかったわかったわかったから離れて欲しいんですがっ!って聞いてねぇのかよ闇咲、うわ、柔らっ、せ、迫ってくんな――――ッ!!」
必死でした。