「と、とうこ! とうこ!」
「ん? どうしたんだインデックス」
赤い文字の目立つ家計簿を付け終え、今月はどうしよう、と学生らしからぬ計算を頭の中でしながら歯を磨き終え、
いつものように風呂場へ眠りに行こうとした上条は焦り気味のインデックスに呼び止められた。
「え、えっと……その、あの~」
「?」
「え、えっとね……と、とうこは恐くないの?」
恐い……? 何が? 特に思い当たる物がない。
ああ、そういえば家計簿を付けているときにインデックスが何か見ていたなぁと、上条は朧気な記憶を引き寄せる。
なんだかやけに悲鳴の聞こえる番組だったが、この時期に流行る怪談話の特番だろうか?
しかし、彼は魔力を持たぬとは言えイギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』に所属する神父だ。
上条からしてみれば、魔術師なんて物を相手にし、膨大な量の魔導書を記憶している彼が日本の怪談ごときを恐がるなんて想像しがたい事である。
「あ、もしかして怪談が恐かったのか?」
「ま、まさか、そそんなことあるわけ……ない」
そのまさかだったようだ。
思いっきり狼狽している。正直、見ていて面白いぐらいに狼狽している。
「よしよし。インデックスはまだ子供だもんな。怪談が恐くてもしかたないよな」
悪いとは思いながらも心の中で笑ってしまう。
「べ、別に恐くなんてないんだからな! とうこが恐いから一緒に寝て欲しいんじゃないかって思っただけなんだから!」
「はいはい、そう言うことにしておいてあげるから」
「ん? どうしたんだインデックス」
赤い文字の目立つ家計簿を付け終え、今月はどうしよう、と学生らしからぬ計算を頭の中でしながら歯を磨き終え、
いつものように風呂場へ眠りに行こうとした上条は焦り気味のインデックスに呼び止められた。
「え、えっと……その、あの~」
「?」
「え、えっとね……と、とうこは恐くないの?」
恐い……? 何が? 特に思い当たる物がない。
ああ、そういえば家計簿を付けているときにインデックスが何か見ていたなぁと、上条は朧気な記憶を引き寄せる。
なんだかやけに悲鳴の聞こえる番組だったが、この時期に流行る怪談話の特番だろうか?
しかし、彼は魔力を持たぬとは言えイギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』に所属する神父だ。
上条からしてみれば、魔術師なんて物を相手にし、膨大な量の魔導書を記憶している彼が日本の怪談ごときを恐がるなんて想像しがたい事である。
「あ、もしかして怪談が恐かったのか?」
「ま、まさか、そそんなことあるわけ……ない」
そのまさかだったようだ。
思いっきり狼狽している。正直、見ていて面白いぐらいに狼狽している。
「よしよし。インデックスはまだ子供だもんな。怪談が恐くてもしかたないよな」
悪いとは思いながらも心の中で笑ってしまう。
「べ、別に恐くなんてないんだからな! とうこが恐いから一緒に寝て欲しいんじゃないかって思っただけなんだから!」
「はいはい、そう言うことにしておいてあげるから」
→自分が恐いと言うことにして一緒に寝てあげる。
→無視して風呂場で眠る。
→無視して風呂場で眠る。