「今日はありがとう。」
春木はそうきりだした。当麻と春木は、とあるアクセサリーショップの前にいた。
「はいこれ、上条にあげる。」
「ん?何だこれ?ストラップ?どうしたんだこれ。」
当麻が貰ったのは、太陽の形のストラップだった。
「買ったの。さっき。付き合ってくれたお礼。」
すると春木は、ポケットから何かを取り出した。それは当麻が貰った物と同じ、ストラップだった。
「おそろい。ね。」
春木はそう言うと、少し間をあけた。
「上条をイメージしたの。温かくて、明るい。そんな感じがするから。」
「そうなのか?ありがとうな。大事にするよ。」
すると春木は顔を赤くした。やがて意を決したような顔をし
「当麻。聞いて。私、上条のこと―――――。」
プルルッと、不意に春木の携帯が鳴った。
携帯に表示されてるのはルームメイトの番号だ。
『春木さん!!』
出た瞬間、ルームメイトが叫んだ。
『何ですか、あの人たち!!春木さんの知り合いなんですか!!』
「どっどうしたの!?何が―――。」
パパンと、銃声の音がした。
「渚、今どこにいるの!?」
『第三学区のどこかの倉庫。風紀委員の仕事で、きゃあぁぁああ―――――。』
と、電話が切れた。春木はおもわず携帯を落とした。
「風波?どうした?」
当麻が聞いても春木は答えない。
「当麻ごめん。用事できた。」
春木は走り出した、当麻が何かを言っていたが、春木は聞いていない。
完全下校時刻は過ぎた。乗り物は使えない。ならば走るしか手段はないのだ。
「どこ。どこなの渚!返事してー!なーぎーさー!!」
たくさんある内の倉庫の一つに、潰したはずの組織の生き残りがいた。
「あんたら・・・・・?待ちなさい。渚は?無事なんでしょうね?」
春木は辺りを見渡すがそれらしき影は無い。そんな春木を見て、男が笑う。
「まだ分かんねぇのか?ほら、これだよ。」
何かが男の手から落ちた。それは音声変換機だった。それを見た春木は、
「・・・・・バカ?何で教えたの?あんたら、ばらすとこ間違えてない?」
春木をボコボコにしてからばらした方が、ダメージはでかいはずだ。
だが、生き残りはそれをしなかった。思い浮かぶ理由は一つだけだ。
「よほど自信があるようね。Lv5も舐められたもんだわ。」
「いや、お前がここにいる時点で俺らの勝ちなんだよ。」
春木は首を傾げた。その時、
キィィィィンと、かん高い音が流れた。
「ぐあっ!!きゃっキャパシティダウン!?なんであんたらが!?」
「能力者の町だぞ。持ってない方が不思議だろ。」
「ふざけ・・んな・・!!こんな物で私の能力、抑えられるとおもうなぁぁぁ!!」
しかし、威力も命中率も下がった能力では、とてもじゃないが太刀打ち出来ない。
苦しむ春木に、非情な言葉が投げ掛けられた。
「あんなに酷い事されたからな。一撃で殺しては足りない。」
その言葉が示すのは暴力。いくらLv5といえど、春木は普通の女の子だ。
男に殴られて、痛くないはずが無い。しかし、春木は表情を崩さない。痛くも痒くも無いとでも言ってるかのように。
「つまんねえなー。もういいわ。誰か来る前にかたずけとこ。」
取り出したのは銃。一撃で仕留められるように春木を狙っている。
パァンという音と共に、銃弾が放たれた。
春木の服が血で赤く染まる。
ただし、
春木はそうきりだした。当麻と春木は、とあるアクセサリーショップの前にいた。
「はいこれ、上条にあげる。」
「ん?何だこれ?ストラップ?どうしたんだこれ。」
当麻が貰ったのは、太陽の形のストラップだった。
「買ったの。さっき。付き合ってくれたお礼。」
すると春木は、ポケットから何かを取り出した。それは当麻が貰った物と同じ、ストラップだった。
「おそろい。ね。」
春木はそう言うと、少し間をあけた。
「上条をイメージしたの。温かくて、明るい。そんな感じがするから。」
「そうなのか?ありがとうな。大事にするよ。」
すると春木は顔を赤くした。やがて意を決したような顔をし
「当麻。聞いて。私、上条のこと―――――。」
プルルッと、不意に春木の携帯が鳴った。
携帯に表示されてるのはルームメイトの番号だ。
『春木さん!!』
出た瞬間、ルームメイトが叫んだ。
『何ですか、あの人たち!!春木さんの知り合いなんですか!!』
「どっどうしたの!?何が―――。」
パパンと、銃声の音がした。
「渚、今どこにいるの!?」
『第三学区のどこかの倉庫。風紀委員の仕事で、きゃあぁぁああ―――――。』
と、電話が切れた。春木はおもわず携帯を落とした。
「風波?どうした?」
当麻が聞いても春木は答えない。
「当麻ごめん。用事できた。」
春木は走り出した、当麻が何かを言っていたが、春木は聞いていない。
完全下校時刻は過ぎた。乗り物は使えない。ならば走るしか手段はないのだ。
「どこ。どこなの渚!返事してー!なーぎーさー!!」
たくさんある内の倉庫の一つに、潰したはずの組織の生き残りがいた。
「あんたら・・・・・?待ちなさい。渚は?無事なんでしょうね?」
春木は辺りを見渡すがそれらしき影は無い。そんな春木を見て、男が笑う。
「まだ分かんねぇのか?ほら、これだよ。」
何かが男の手から落ちた。それは音声変換機だった。それを見た春木は、
「・・・・・バカ?何で教えたの?あんたら、ばらすとこ間違えてない?」
春木をボコボコにしてからばらした方が、ダメージはでかいはずだ。
だが、生き残りはそれをしなかった。思い浮かぶ理由は一つだけだ。
「よほど自信があるようね。Lv5も舐められたもんだわ。」
「いや、お前がここにいる時点で俺らの勝ちなんだよ。」
春木は首を傾げた。その時、
キィィィィンと、かん高い音が流れた。
「ぐあっ!!きゃっキャパシティダウン!?なんであんたらが!?」
「能力者の町だぞ。持ってない方が不思議だろ。」
「ふざけ・・んな・・!!こんな物で私の能力、抑えられるとおもうなぁぁぁ!!」
しかし、威力も命中率も下がった能力では、とてもじゃないが太刀打ち出来ない。
苦しむ春木に、非情な言葉が投げ掛けられた。
「あんなに酷い事されたからな。一撃で殺しては足りない。」
その言葉が示すのは暴力。いくらLv5といえど、春木は普通の女の子だ。
男に殴られて、痛くないはずが無い。しかし、春木は表情を崩さない。痛くも痒くも無いとでも言ってるかのように。
「つまんねえなー。もういいわ。誰か来る前にかたずけとこ。」
取り出したのは銃。一撃で仕留められるように春木を狙っている。
パァンという音と共に、銃弾が放たれた。
春木の服が血で赤く染まる。
ただし、
それは春木の血ではなかった。
「・・・・・上条?・・・」
当麻の体が地面に倒れた。震える口で何かを言っている。
「・・・・心配・・だったから・・・・さ・・・。」
近くにいる春木には聞こえてるはずだが、春木は聞いてなかった。
春木は小刻みに震えている。自分の負の感情が湧き出してくるのを、春木は確かに感じていた。
指し示すは、一つの暴走。
「うう。うっうっうわあああああああああああああああああああ!!!!」
もはや、風というよりも、嵐と竜巻としか言いようが無い物に周りの者が巻きこまれていった。
倉庫の壁が剥がされ、板が飛び、刺さっていた釘が飛びまどう。
その暴走は、騒ぎを聞きつけた警備員が来るまでの30分間、止むことは無かった。
当麻の体が地面に倒れた。震える口で何かを言っている。
「・・・・心配・・だったから・・・・さ・・・。」
近くにいる春木には聞こえてるはずだが、春木は聞いてなかった。
春木は小刻みに震えている。自分の負の感情が湧き出してくるのを、春木は確かに感じていた。
指し示すは、一つの暴走。
「うう。うっうっうわあああああああああああああああああああ!!!!」
もはや、風というよりも、嵐と竜巻としか言いようが無い物に周りの者が巻きこまれていった。
倉庫の壁が剥がされ、板が飛び、刺さっていた釘が飛びまどう。
その暴走は、騒ぎを聞きつけた警備員が来るまでの30分間、止むことは無かった。