とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 9-666

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ryuichi

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2日目 16時 路地裏

「では、これより風紀委員狩りに対する一斉パトロールを行う!」
「1組2人で行動せよ。繰り返す、1組2人で行動せよ!」

白井黒子のパートナーは四葉だ。
彼女は精神感応を持っているので、いざというときに応援を呼びやすい。
白井黒子だけでも結構な戦闘能力はあるから四葉には広報援助に専念してもらうとのことだ。
「(以前みたいに油断さえしなければ、何とかなりますわ・・・)」
「がんばろう!白井さん」
パトロールが始まった。

2日目 17時30分 路地裏

パトロールが終了した。
「・・・なんか味気ないですわね。」
「パトロールなんてそれぐらいがちょうどいいんですよ。」
初春飾利が話しかけてきた。てっきり支部のほうでPCを使っているかと思っていたら
どうやパトロールに来ていたようだ。
「・・・・・・」
「白井さんどうしたんですか?黙りこくって。」
「ん?ああ。いえ、なんでもないですの。」
彼女の頭に残っているのは、あの少年のことだった。
「ところであの殺人犯の目処は付きましたの?」
「それはまだわからないみたいですね。」
「・・・・・・・・・・・」
「白井さん、やっぱりおかしいですよ。少し疲れているんじゃないんですか?」
「そうですわね。今日は早めに寝るとしますわ。」
『パトロール終了。解散せよ。』
風紀委員たちはみな寮に戻った。

To be continued


 3日目 16時 溜り場

『パトロール開始!』

白井黒子たちは、まずスキルアウト達の行動を偵察した。
「(別にたいした子とありませんわね・・・)」
彼女の視界にあるのは、馬鹿騒ぎをしているスキルアウトの連中だけだった。
すると、彼女の後ろから話し声が聞こえてきた。
「つーかよー、何でボスはこんなもん持たせたんだ?」
「しらねぇよ、なんだったかそれ。・・・確か『キャパシティーダウン』だったか?能力者には結構くるらしいぜ。」
「(キャパシティーダウン?!)」
ありえない。なぜあんなものが出回っているのか彼女にはわからなかった。
「キャッ!!」
「おい、何だこいつ?」
「(あれは、四葉さん?)」
どうやら見つかってしまったらしい。しかし彼女の精神感応ですぐに仲間を呼ぶことは出来るはずだ。
「(後は出来るだけみんなが早く来ることを待つだ――――ッ!!」
『キャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』
「(こ、この音はもしかして・・・『キャパシティーダウン?!』)」
「ん?もう一人いるのか?」
「(しまった。見つかった!)」
「風紀委員がこんなところで何してんだ?おい!」
男は白井黒子を捕まえ、地面にたたきつけた。
「ッグ!」
「おい、こいつらどうする?」
「最近は風紀委員殺したら、賞金が出るからな。殺すか。」
男たちがおもむろに取り出したのは、ナイフだった。
「ヤバイ!とにかく、四葉さん!逃げますわよ!」
白井黒子たちは全力疾走で逃げ惑い、何とか集合場所までたどり着いた。
「・・・ハァ・・・ハァ・・・どうやら一定以上の距離をとると効果はないみたいですわね。」
しかし、彼女たちは満身創痍の状態だった。

3日目 20時 溜り場

スキルアウトたちは、今日の勝利について盛り上がっていた。
「キャパシティーダウン」の効果もわかり、1人の不良が風紀委員狩りについての意気込みなんかを
宣言している。
「われわれは、スポーツマンシップにのっとり、正々堂々憎き風紀委員を倒すとここに誓います!!」
彼の発言にスキルアウトたちは大喜びだ。
そこに、一人の少年がやってきた。
「…ハハハ!!・・・ン?おい!こいつ誰だ?」
スキルアウト全員がその方向に振り返った。
そこには、見た目身長160センチ強の季節はずれの手袋をつけた少年がたっていた。
「あ?てめぇだれだよ?」
「・・・・・・・・・別に、ただ単にお前らがうるさくて眠れないだけだ。そのことについて文句を言いにきた。」
「ギャハハハハ!お前おもしれぇな!いいぜ可愛がってやるよ!!!!!」
不良の一人が少年にパンチをかましてきた。
「・・・・・・」
当たるわけがなかった。
少年はテレポーターなのか、チョコチョコ動き回りあたるどころか、かすりもしなかった。
「何だ、こいつ能力者か。じゃあこれの出番だよな?」
不良たちは一斉に「キャパシティイダウン」のスイッチをオンにした。
少年は倒れた。いや不良たちの中では倒れるはずだった。
なのに少年は涼しい顔で、不良たちの首の骨を折っていく。手袋をつけているのはそのためだったようだ。

きずいたら、不良は最後の一人になっていた。
「ゆ、許してくれ。少し調子に乗っていただけなんだ!どうか命だけはどうか・・・」
「・・・・・・・・・・」
少年は、不良に背を向けた。
「(チャ~ンス)」
不良は少年に飛び掛り、少年の後頭部を刺した。
ところが、まっていた結末は、自分で自分の額にナイフを刺している自分だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
不良の息はもう無かった。
「キャパシティーダウンか、大した物じゃないな・・・」
少年は、死体を片づけて、溜り場を出た。

To be continued

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