とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 9-911

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ryuichi

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5日目 14時 ビッグスパイダー元根城



「そもそもあんたの目的は何!?金稼ぎとか言っていたけどほんとにそんなことで人を殺したの!?」
 神澤達也はクスリと笑う、倒れている上条当麻たち(なまごみ)を見て、その敗者(なまごみ)を見下ろす自分に酔いしれて。
「そうだな・・・その気になったら教えてやろう」
刹那、神澤達也のすぐそばを御坂美琴のコイン(レールガン)が通った。それは、倉庫の柱を打ち砕き。御坂美琴の怒りは爆発した。
「ふっざけんじゃないわよあんた!!!!!!」
 ガシャーンと『槍(かみなり)』が一直線に落ちてきた。それはコンクリートに穴を開け、そればかりか周りの荷物からこげたにおいがする。
「・・・うるせぇな・・・」
 神澤達也の手に力がこもる、息を大きく吐き集中した。
「じゃあ、当ててみろよwwご自慢のレールガンを!」
「・・・・・・・・ッ!」
御坂美琴がコインをはじく、ローレンツ力を利用した。御坂美琴の得意技。超電磁砲を撃とうとした瞬間。



       ________『 時 よ 止 ま れ 』_________


 まただ。何をねらったかはわからない。挑発の気分で軽口をたたいたら本気にされて怯んだから?
____ありえない、あって10分も経過していないが、これだけはわかる。『あいつは絶対に怯まないし、遠慮もしないし、謝りもしない、逃げることもしない。』

 そう、きっとあいつは『他人のものは奪い取って、堂々と居座るようなやつ』だ。

____じゃあ、どうして?

「名前は、上条当麻であってるな?」
「・・・・・・・・」
「・・・あれ?間違ってたか?・・・・まあいい、それよりもどうして俺の能力を打ち消せるんだ?」
「っな!?何でそのことを!」
「やっぱり図星か・・・。簡単なことだ、もしお前が俺と同じ能力を持っていたら、なぜ使わない?あんなに戦意むき出しならば、もうとっくに使ってるはずだ。
 それでも使わないから、打ち消しているのに違いない。理屈はわからないがな。・・・まあいいか、目的を話そう。」

_______「簡単に言ったら・・・世界の頂点に立ち、支配する。ただそれだけだ。」_____

「考えてみろよ、今の世界情勢を、
 どんなに医学が進んだって未だ癌は治せない。どんなにネットワークが充実したって、未だ世界はつながらない。どんなに食料を作ったって未だ餓死者が出る。
 どんなに平等をうたったって未だ差別がある。
 民衆の上にあぐらをかいて、兵士を送る豚がいる。食料を独り占めして、無駄にする豚がいる。記憶術だのなんだの言いながら無能力者(レベルゼロ)を量産する豚がいる。
 自己満足のために、金だけを集める豚がいる
 実験のためにといって子供を殺す阿保がいる。自分の保身で勝手な嘘ばかりつく阿保がいる。神が救うといって他の勢力は攻撃する阿保がいる。
 目的もわからないのに疑問も抱かず従う阿保がいる。・・・・・・ろくなやつがいない。おまけに、そいつ等を何とかしようと行動するやつもいない。

 ・・・だったら、俺がなるだけだ。『誰も玉座(いす)に座らないから俺が座る』それだけだ。邪魔するやつは・・・この力で証拠も残さず殺せるからな。
 ああ、別にお前を仲間にしようと思っていない。むしろ今この場で殺しとかないと後々面倒だからな。仲間にして裏切られたなんて事があっては屈辱のあまり死にそうになる。」

「・・・だからといって、それが人を殺す理由にはならないし。ためらいも無く人を殺せるやつがトップになったってみんなが笑える世界は存在しない!」



 「いいぜ、神澤達也。テメェが世界の頂点に立つってなら________」



______________________________「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す・・・・・・ッ!!」_____________________________


 静かに、そしてはっきりと、『第二ラウンドのゴングが鳴り響いた。』


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   『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!』

 雄たけびを上げながら、二人の少年は全速力で駆け寄る。周りは止まった時の中、【神澤の領域】で・・・
お互いの射程圏内に入った二人は、殴りあう。一人は馬鹿みたいにでかく、しかも掌握可能の野望のために。もう一人はそれを止めるために、そして犠牲者を増やさないために。


殴り合いの最中、上条当麻の脳裏にひとつの光景が思い出される。
そう、あの学園都市最強『一方通行』との戦いだ。あの時は一方通行があまりにも弱すぎたため、何とか勝てた。
しかし、この神澤達也は勝手が違う。
「(あいつは、この力を使いこなしたのは、5日間だけ、じゃあそれ以前は?少なくともあの7月28日から一度も時は止まっていない。
  じゃあ、こいつは今までは普通に喧嘩してきたってことか。・・・・ん?)」

上条当麻はあることに気がついた・・・神澤達也の構えが不自然だということに。
基本的に右利きが相手を殴るときは、左足を前にして右足を少し浮かせるか両足とも少し浮かせる。
だが、神澤達也の構えはこうだ、左足を前にして右足を左足から90度開き少しも浮かせない。相手の攻撃を防ぎ一発を急所に当てるための構え方。
それを無理やり攻撃だけに使っている。___そしてやはりそこには隙が出る。

つまり、当たればかなり痛いが、冷静に戦えば自ら隙をさらしているようなものなのだ。


神澤達也がパンチを打つたびにそれを受け流し、冷静に殴っていく。



「(そして、きっとこいつは連続で時を止められない。)」



「(今までもそうだ。5日間のうち連続でとめたことは今まで一度も無い。30分止めたときは、また30分後時が止まった。きっとあいつは干渉した時間分能力は使えないッ!)」

この能力を打ち破れる希望を見つけた。


「・・・ッ」

神澤達也がバックステップを取る。形成を立て直すために、かなりの距離を下がった。


____________最強や、それと並ぶぐらいの能力を持つ能力者には、決定的な弱点を持つ羽目になる。

         『ただの喧嘩に勝つためのノウハウが無く、運動神経自体が鈍る』

神澤達也がバックステップの着地を失敗した。




その隙を見逃さず、上条当麻は飛び掛った。右手に力をこめて一撃でしとめるために。

しかし___________『甘かった』。






「・・・・・・・フン・・・阿保がww」



_______________________________『 そ し て 時 は 動 き 出 す 』_______________________



『あ!!!!!!』



上条当麻の体は、見事にレールガンの射線に入っていた。

だが、コンマ1秒レベルの差で、時を止めるのが早かった。ギリギリ、奇跡的に御坂美琴はレールガンの方向をずらすことが出来た。



ガシャン!!!!!!と、またもそれは柱を砕き、




「うぉぉぉぉぉおぉおおおおおおぉぉぉぉぉおぉおおぉおぉおおぉぉおおお!!!!!」


グシャッと上条当麻の右手が、神澤達也の顔面に突き刺さり、きりもみ状態で3メートルほど殴り飛ばされた。



希望が___確信に変わった。








___________フ____フフハハハハハハハハハハハハハハハ___ハハハハハハハハハハ_______最悪だ・・・ッ



「XHHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」


奇声とともに、神澤達也が飛び起きた。今まで見たこと無い、真の激怒というものを上条当麻たちは見た。



「クソッタレが・・・くそったれどもがアアアアアアァアアァアァアァアアアァァァアア!!!!」


_____________________________最終ラウンドだッッ!上条当麻ァ!_________________





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