とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 9-966

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ryuichi

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第二章 とある二人の最悪の再会

学園都市の反乱組織が行動を起こす前に排除せよ。
それが春木の今回の仕事だった。
「たく!どうせ失敗すんだから。意味無いつぅの!」
彼女が向かっているのは、反乱組織の隠れ家だ。彼女は依頼人が用意した車に乗っている。
余裕の表情をしている春木に、運転手は質問した。
「人数は五十人前後と聞いてますが、余裕ですね?何か秘策でも?」
「ん?無いよそんなの。必要なぁいし。」
「ではどうやって?」
「風ってけっこぉ使えるよぉ。くふぅすれば、岩も切れるしぃ。」
「はぁそうですか。あっ着きましたよ。」
着いたのは一見見れば普通のアパートだ。
「んじゃねぇ。」
春木はアパートの横の階段を駆け上がると、一室の前に立つ。
部屋は静かだ。しかし耳を澄ませばカチャカチャと音が聞こえてくる。得物のチェックをしているのだ。
春木はドアをぶっ飛ばし言う
「はぁい。【ウィング】でぇす。あたしが来たからには、一人残らず潰してあげるからぁ。覚悟しろ。」


反乱組織は、ギョッとした顔で春木を見つめた。
そして彼等は思い出す。春木が【ウィング】と名乗った事を。
顔色が変わる。不安と恐怖と疑問が入り混じった顔だ。
彼等は逃げようとする。しかし春木は許さない。
ビュンと、風が吹き彼等を部屋の中に連れ戻す。
「なぁにぃ?女の子一人に逃げ出すのぉ?」
彼等は春木に銃口を向ける。リーダー格っぽい男が叫ぶ
「あいつは一方通行じゃねえ!!銃で撃たれれば死ぬんだ!!撃て!!!」
「んーんー。いぃよぉ。じゃんじゃんこぉい。」
余裕の顔の春木を不気味に思うが、彼等はとりあえず撃った。後は銃弾が勝手に蜂の巣にしてくれる。
が、春木の体は変わらない。蜂の巣にならない。
春木の起こした風で銃弾の軌道がそれ、彼等に向かってた。
「ッ!?」
のたうちまわる彼等を見て笑っていた。
うっすらと。


「排除成功♪」
春木は笑っていた。見下すように。
と、声をかけられた。
「なにやってんだよ・・・・。」
路地裏であった少年。上条当麻だ。
(どうする殺す?ダメだ。まだ誤魔化せる。)
慌てて恐怖の顔に変える
「・・・・じゅっ銃声が・・・聞こえて・・・きたら・・・犯人が逃げて・・・。
あっあっ警備員呼ばないと・・・あたしの電源切れてて。」
「そうか・・・あっ俺のもクソッどっかに公衆電話は―――」
ドタドタドターと階段を下りていった。
居なくなったのを確認し電話をかける。
「終わったよ。回収早くね。見つかったから。」
『えっどうい―――』
春木は返事を待たずに電話を切った。
(早く離れないと。)
窓から下に下りた。急いで離れる。
知られる訳にはいかないのだ。
彼を闇に堕とさないように。

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