とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 3-919

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匿名ユーザー

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「お帰りなさいとうま(当麻)」

そこに二人のエプロン姿の美少女がいた。
上条当麻がとった行動は一つ。カバンをズリ落とした。それはもうドコかの漫画みたいに。





午後7時32分
バードウェイと共に見慣れない自分のアパートに戻ってきた。第七学区にある高級住宅地で14階建の高級マンション。セキュリティの優秀性は知らないが、仄かな彩られる和風庭園を一望できる玄関があるだけでもその高級感は理解できるだろう。管理人のお姉さんも気立てがいい人で上条とバードウェイを見るなり「あららー?当麻ちゃんったらー『また』?」などと話しかけてきた。その直後にバードウェイが上条の足を踏みつけた。学生寮であれば男女揃って部屋に入ろうとしようものなら即刻先生たちに捕まり両親に知らせがいく。
しかし、上条は気にすることは無いだろうと思った。管理人はだいぶ酔っている。監視カメラを見過ごすあたりが上条らしいが。
そんなことを考えながらエレベーターに乗り最上階へと昇った。財布にあった二枚の黒色のカードキーを見る。一枚は玄関口を開けるカードキー。二枚目は「1402号」と書かれたカードキー。上条の家である。
そして彼は見た。
 エプロン姿の銀髪碧眼少女と茶髪茶眼少女が笑顔で上条を出迎えるのを。

上条の後ろに立っていたバードウェイを見るなり二人の笑顔が凍り付いたのは言うまでもないだろう。

そして今に至る。
四人用にしては比較的大きいテーブルに男1人と女3人が座り夕食を取っていた。
ハヤシライスがメインディッシュでサラダにチーズフォンデュ。加えてインデックスには蒲焼の缶詰が2パックある。
「ちょっとアンタ、食べすぎ」
「これくらい普通だよ。ね?とうま」
「あ、ああ、今日は少ない方じゃないかな」
「え!?」
「禁書目録よ。それは太るぞ」
「太らないもん!」
そんなやり取りをしながら夕食は進んでいた。上条の箸もすすんでいた。ハヤシライスもチーズフォンデュも舌をうならせる絶品だからだ。上条は3杯目に突入し、インデックスに至ってはルーを5回もつぎ足している。ハヤシライスはインデックス。チーズフォンデュとサラダは美琴が作ったらしい。しかもこのチーズ。一口食べただけでも分かるが、そこらのスーパーで売っているようなチーズは使っていない。おそらくそれに加えて美琴の腕もあるのだろう。とても美味しい。
「どうどう?とうま。美味しいでしょ、私が作ったハヤシライス!」
「ああ、美味え。インデックスが作ったとは思えないくらい…」
「ふっふ~ん。そうでしょそうでしょ。とうま、おかわりいる?」
「ああ、頼む」
得意げに話すインデックスは上機嫌で上条の食器を手に取った。
ご飯をつぎにキッチンに向かうインデックスを薄目で見ていると御坂美琴から脇腹を横から肘で小突かれた。
割と強い力で。
「いてっ、どうした?」
「…何か言うことはないの?」
インデックスとは反対に不機嫌そうな御坂美琴。
流石の上条も察することが出来た。自分の料理の評価が聞きたいのだ。
「ああ、美味いぜ。これ、チーズと牛乳の割合と加熱加減が難しいんだよな。いや、これはワインか。チーズも良いもん使ってるし、今度レクチャーしてくれよ。俺も作りてぇ。こんな美味いやつは初めてだからな」
上条の絶賛の言葉を聞いて面食らう美琴。それから少し間をおいてワザとらしく、コホンと咳をはいて、
「…フ、フン。いくら褒めたってもうお替わりは無いわよ」
「そうか。そりゃ残念だ」
なっ、と口を噤んだ美琴は顔を赤めると腕を組んでプイッと顔を背けた。
何だコイツ?と上条は美琴の挙動不審に首をかしげた。まあ、美琴がおかしいのいつものことだと考えてその疑問を放棄する。
「このチーズ、グリュイデール・アルバージュとみた」
「っ!!貴女、結構通ね…」
「もしかして100グラム800円もするあの!?」
「ああ、スイス産の安物だ」
美琴の予想以上の料理に対する入れ込みとバードウェイとの金銭感覚の違いに唖然とする上条はギギギ、と首を回して美琴の顔を見た。
赤い顔をしたまま美琴は上条の方をチラチラ見て、何かに気づいたような表情をした。
「あ、口についてるわよ」
美琴はナプキンで優しく上条の口を拭った。彼女の思わぬ行動にドキッとする上条だったが、そういう彼女の顔にも人に言えないものがある。
「…お前もついてるじゃねーか」
上条は仕返しのつもりで美琴の口元に付いている米粒を取った。
ごく自然に、それを口に含んだ。
そして気づく。

「「あ」」

事実を確認するや否や二人はみるみる顔が赤くなり、すごい勢いで顔をそらした。
恥ずかしすぎる!二人は心情まで一致した。
しかし、そんなやりとりは向かい側からは丸見えだ。

「何だそのツンデレ娘は?貴様の下僕か?」

ガチャン!とテーブルに頭をぶつける美琴。食器に直撃しなかったのは幸いだ。
そう言うバードウェイは退屈そうな顔をしていた。
「ななななな何言ってるのよアンタは!」
「図星か」
「ンなワケないでしょ!私は当麻のこ、恋人なの!」
「なら愛人の間違いだ。上条の正妻は禁書目録だろう?」
「「はぁ!?」」
ハモる上条と美琴。
「同棲しているではないか」
「ど、同棲!?」
『居候』の間違いだと上条は言いたかったが、若い男女が一緒に暮らしていること自体そのように受け取られていても不思議では無い。むしろ居候という方が異常だ。だがそんな事はお構いなしに口論はますますヒートアップしていく。
「インデックスはそっち側にとって危険なものなんでしょ?当麻はお人よしだから匿ってるだけよ!」
「何を言っている。禁書目録はイギリス清教の人間だ。上条は『枷』としての役割はあるが、安全性としては協会にいるほうがずっと高い。実際は禁書目録の意思が反映されているだけで、ここにいなければならないという適切な理由はない。そうだろう?」
少し驚いたようにインデックスは肩を震わせた。手元にあったハヤシライスを落としそうになる。上条はそれをキャッチした。
「…そうなの?アンタ」
「う、うん。それはそうだけど…私はここにいたいもん!」
「なっ!前にアンタの居候の理由を聞いた時は半信半疑で仕方無いことだと思ったけど、ここにいる理由はそれだけ!?」
「短髪には関係ないじゃん!」
「大アリよ!私は当麻の恋人なのよ!他所の女が恋人の家に住んでるなんてそんなの認められるかぁ!」
「心は私のものだ、などという勘違いは愛人にはよくあることだ」

ピタリ、と美琴の動きが止まる。
「…バードウェイだったけ?よっぽど死にたいらしいわね。アンタ」
「貴様こそ誰に向かって口を聞いてるつもりだ」
頭からピリピリと静電気を放つ美琴に平然と答えるバードウェイ。何故か口ごもるインデックス。

非常にまずい。
今、ここにいる御恩方を紹介しよう。
10万3000冊の魔道書を保有する禁書目録―Index-Librorum-Prohibitorum。
魔術結社『明け色の陽射し』の首領であり他の魔術師を圧倒する強大な魔術師、バードウェイ。
学園都市「超能力者(レベル5)」の第一位。『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ御坂美琴。
学園都市最強の「絶対能力者(レベル6)」第一位。世界の英雄。上条当麻。

一見、女性関係のもつれによる口喧嘩だが、実際は国際問題に発展しかねない火ぶたがお茶の間のテーブルの上で切って落とされようとしている。原因は上条の女性関係という些細なものだが、古代文明の戦争なども案外似たようなものが契機かもしれない――――――――
などと現実逃避している上条当麻だった。

「インデックス。アンタ、覚悟しなさい」
「それはこっちのセリフだ、愛人。貴様こそ立場をわきまえてモノを言ったらどうだ」
「アンタは関係無いでしょ。部外者は黙ってなさい」
「禁書目録には借りがあるのでな。貴様が彼女に危害を加えようとするなら容赦はせんぞ。愛人」
「っ!愛人愛人って違うっつってんでしょ!」
ビリビリバチィ!と御坂美琴の頭から高電圧が放たれた。同時に電子レンジと液晶テレビから黒い煙が出る。
上条当麻以外は席を立ってお互いにらみ合っている。明るいムードから一転、いつの間にか一発触発の緊急事態に陥っていた。
どうしよう、と上条は考えていた。
事の発端はバードウェイの下僕発言でありそこからインデックスの居候の理由に矛先が向き美琴が上条の彼女であってインデックスの居候を快く思わないからでありバードウェイの愛人発言が美琴の神経を逆なでして今にも食ってかかりそうな勢いになってインデックスをかばうようにバードウェイが立ちはだかっており何でこんなことになったかというと上条当麻が御坂美琴という彼女がいながら年頃の美少女ことインデックスを家に置いているからであり、

結局、事の発端は「上条当麻」に帰結するのだ。

しかし、ここで上条が謝ったとしてもインデックスか御坂美琴の意見を聞くかで大きく事態が変わってしまう。しかし、上条はこの食事を楽しみたかった。だから何気なく呟いたのだ。

「お前ら、いいかげんにしろよ」


「っ!!!」
上条の言葉に三人の表情が凍り付いた。
あれ?
と首をかしげる上条。
三人は渋々と席に着きながら、
「…そうね、ちょっとどうかしてたわ私」
「…フン、まあこれはお主の問題だ。客人の私が口を出すのはおこがましいな」
「…私はここにいたいもん」
皆、恐縮している。

一番恐縮しているのは上条当麻本人だ。
(あれー!?何で皆さんそんなにビビってんのー!?『うるさい!っていうかそもそもアンタが悪いんでしょうがあああ!』っていう展開を予想していたんですが!?)
「ごめんさない。インデックスがここにいる理由、前にも話し合ったもんね」
「気にしてないよ、美琴ちゃん。とうまの彼女なんだから、私のこと気にしないほうがどうかしてるもん」
「…中々、複雑な恋愛事情だな」

「……………………………………………………………この空気は一体何なんでせうか?」

「そ、そういえば、当麻。当麻は何で私の作った料理が区別できたの?」
いきなりの話題転換。この暗い雰囲気を打破するために美琴があわてて上条に話題を振った。バードウェイもインデックスも苦笑している。
しかし、この期待を見事に裏切ってくれるのも他ならぬ上条当麻だ。


「んー…美琴の味がしたから、かな」


皆、絶句した。
硬直から5秒後。最初に口を開いたのはインデックスだ。
「とうま、それは一体どういう意味かな?」
「えっ!!!?い、いやそのっ!別に深いイミなんて無くってですね!?言葉のアヤというかなんというか!」
「そんなに挙動不審なのはどうしてなの!?ちゃんと説明してほしいかも!!」
こ、怖い。向かい側の席でインデックスがとても怒ってらっしゃる。整った顔立ちをしているのでかなり迫力がある。美琴は、というと上条の隣で耳まで赤くして俯いている。
バードウェイに目を見やると、これまた退屈そうに頬づえをついた。
「禁書目録よ。言わずもながら分かるだろう?」
「!!!な、何を!?」
「…つまり、そういうことだ。なあ?御坂美琴嬢?」


「う、うん」


小さな声で、顔を真っ赤にした美琴はコクリと頷いた。

…短い人生だったな。

「とうまあああああ!いつ、どこで短髪に手を出したのおおおおおおっ!今日という今日はとうま殺す!かみコロス!私の腹の中で消化してやるうううう!」
「では私がチョコ味にしてやろう」
「そんな魔術があんの!?っていうか皆で食事の続きをしましょうよ!結局こういうオチになるわけ!?やっぱ不幸ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」

「ちょっとー!!私の当麻に何すんのよー!!!」

午後11時03分
『学舎の園』内にある常盤台中学の女子寮。消灯時間は11時であるが申請書を提出すれば12時までの延長は認められている。といってもそれは紙面上の訓令であり、11時を過ぎた今でも部屋の光は明々と点いている。電気を消している部屋が少数派なくらいである。御坂美琴は能力で監視カメラや赤外線センサーを操作し、さらには衛星モニターを意識して意図的に林や温度の高い動力路を通り、その隙を掻い潜り非常階段を上って自分の部屋に戻った。
そこに待っていたのはルームメイトである常盤台中学二年生。
御坂が部屋に入ってくるなり、ベッドで俯いていた白井は『空間移動(テレポート)』で瞬時に御坂美琴の眼前に現れ、抱きついた。
「お、お、お姉様ぁ―――!!」
「どわっ!?い、一体どうしたのよ黒子!!」
「逃げてくださいまし!お姉様!あ、ああ、あの腐れ類人猿がついに本性を現しましたの!お、おね、お姉様と付き合いだしたことをいいことに、法の壁を越えて、お、おねっ、お姉様の貞操を虎視眈眈と狙っているのですよ!」
「は、はぁ?」
「バニー、チャイナドレス、スクール水着、ビキニ、宇宙服、婦警、女王様、レオタード、巫女服、客室乗務員服、修道服、喪服、ミニスカメイド服、体操服、軍服、ウエディングドレス、浴衣、チマチョゴリ、エプロン、迷彩服、着物、さらには『カナミン』のコスプレ衣装をお姉様に着せて、おお、おおおおお姉様を毒牙にいいいィ!!」
そう言って見上げた白井の顔はグシャグシャになっていた。髪は乱れ、顔は涙と鼻水で濡れており、他人には見せられないほど酷い顔になっている。
「…バニー、チャイナドレス、スクール水着?って何よそれ。それが何で当麻と関係あるわけ?」
「今日、あの類人猿が友人と名乗る方から受け取っていましたの!23着、しかもお姉様にピッタリのサイズの服ばかり!これが冷静でいられますか!!むしろあの場で殺さなかった私の方がどうかしてましたわ!」
「…当麻を殺せるわけないじゃない。あんな怪物を」
「何でお姉様は冷静にツッコミますの!?はっ!もしや、そのようなあの殿方の嗜好を受け入れられる広い心をお持ちで!?ふっ、あの類人猿があああああああああああああッ!!」

御坂美琴は慌てて怒りで我を忘れている白井を抱きしめて押さえつけた。彼女の気を静めるために取った行動だった。
白井黒子は嗚咽をあげながら、強い力で美琴の腰に手を回す。
「ひぐ…えぐっ………お姉様ぁ……」
美琴の谷間に思い切り顔をうずめる白井だったが、美琴は気に留めなかった。
数分間はそうしていただろう。

「…どう、黒子。落ち着いた?」
「…え、ええ、でももう少しこうしていたいんですの」
「もう、しょうがないわね」
「くふふ、今日は朝までずっとお願いしますわ」
「…前言撤回。やっぱ離れろ」
そう言って御坂美琴は白井黒子を引きはがそうとするが中々離れない。
体全体を動かし、このルームメイトから逃れようとして、何かにぶつかり御坂は背中から倒れた。
ぼふっ、と白井のベッドに二人は倒れこむ。
「…ちょっと!何す、きゃっ!」
「むふふふー、おねーさまーんっ」
スリスリと白井は御坂の豊かな胸に顔をうずめた。ここ最近、お姉様の成長速度は目を見張るものがある。白井も負けてはいないのだが、成長期の一年の差は大きい。
「まったく、お姉様も成長しましたわねぇ。あの類人猿がよからぬことを企ててしまう気がわかりますわっ!」
そう言って、両手で御坂の胸を鷲掴みにした。
「きゃっ、コラッ!やめろバカ!」
「うむむっ、お姉様、また大きくなっていませんこと!?」
「そういや最近、ちょっとブラがきついのよね、って!そんなに揉むなぁ!」
「これは負けてはいられませんわ!お姉様が貧乳ツンデレ嬢から巨乳天然お嬢様系にクラスチェンジですの!?それは本来わたくしにある大器晩成型属性だッ!」
「何その電波系発想は!?しかも私天然じゃないし!って、あんっ!」
「さてはあの殿方に大きくしてもらっているとか?フン、まあそんなのは都市伝説で医学的には女性ホルモ…」
と、言いかけて白井はハッと気づいた。御坂美琴の頬が赤く染まっていることに。
「…お、お姉様、何でそこで口ごもりますの?」
「あー、えっと、そのー…」
御坂美琴は頬を掻きながら視線を彷徨わせる。
「…あの、悪いんだけどさ」
「……まさか、ましゃか」


「私、もう食べられちゃったから」


直後、品格ある常盤台女子寮からこの世のものとは思えぬ絶叫が轟いた。

ロンドン、聖ジョージ大聖堂。
教会と呼ぶには少々広いが、大聖堂と呼ぶにはやや手狭な、ある意味で非常に目立たない建築物。
普段、休日ではミサのために開かれる聖堂。聖堂は日に関係なく門は開放されている。
しかし、今日。その門は固く閉ざされていた。
それだけでは無い。中には休日に集まる人間よりも多い人々が集まっていた。
皆、修道服や神父の服を身に纏った魔術師である。
集団の名は『必要悪の教会(ネセサリウス)』。
そして、その異常たる人々の中心に、最大主教(アークビジョップ)ローラ=スチュアートがいた。

「アニェーゼ=サンクティス。以下251名。最大主教(アークビジョップ)の命により、ここに集結しました」
「ご苦労」
三つ編みを多く結った赤毛のシスター。アニェーゼは膝を返し、身を引いた。
彼女の後ろには二百名を超える黒い修道服の女性たちが席に座らず佇んでいる。
「ステイル=マグヌス。報告はどう?」
「はっ」
そう呼ばれた男。派手な装飾品を纏い、目下にバーコードの刺青がある長身の神父はローラの前に出ると、膝を折り、頭を下げた。

「―――――――報告通り、ということであります」

「そう、あれは本当だったということでありけるね」
その言葉に意味することに、ローラは納得がいった。
そして、その事実に周囲の人々は動揺した。
「『最大主教(アークビジョップ)』。あちらにも連絡はいっているのでしょうか。でなけば本作戦は…」
「大丈夫」
「あちら側も一昨日に要請があった。そして今日も同様の連絡が来ているたるよ」
「では…」
その言葉を遮るかの如く、ローラは重い腰を上げる。
空気が静まり返った。

「元時刻をもって、本作戦を決行する」

その言葉に、皆が了承した。400人を超える魔術師たちが動いた。




「作戦名?名付けるとしたらこうね」
ローラ=スチュアートは告げる。


「『並行世界(リアルワールド)』―――――――――――――――と言うのは如何かしら?」


ロンドン塔の時計はゆっくりと3時を指した。
日本とは9時間の時差がある。
日本にある学園都市は今日の幕が引いた。
そして、長い長い一日の幕が開ける。


とある魔術の禁書目録
「並行世界(リアルワールド)」
一日目。

完。

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