(1.水曜日17:00)
その日も上条当麻は不幸であった。
放課後に居残り補習をさせられたため
朝から練っていたスーパー特売はしご大作戦の出鼻を見事にくじかれてしまった。
現在の上条家の食料事情は
家に棲みついた暴食シスターによってレッドゾーンに達しており、
起死回生の作戦として打ち出された本作戦において大戦果をあげない限り
破滅を迎えるのはもはや時間の問題であった。
事ここに至っては敵前逃亡も許されず早急に攻略ルートを練り直す必要に迫られていた。
そんな訳で、思考をフル回転させながら急ぐ上条が
「ちょっとアンタ!」とか「無視すんじゃないわよ!」といった呼びかけを
雑踏(ノイズ)として処理してしまったのも仕方がないことかもしれない。
もっとも、上条の事情を知らない呼びかけた当人が
デフォで自分を無視した(ように見えた)黒いツンツン頭に
つい10億ボルトの雷撃の槍を見舞ったのも仕方がないことかもしれない。
その後、命がけ(上条にとってだけだが)の鬼ごっこを
体力の限界まで堪能した上条が手に入れた戦利品(特売品)は僅かであった。
これだけの食材では次の特売日まで生き延びることは不可能である。
もちろん死因は餓死ではなく、腹ぺこシスターに噛み殺されるためではあるが
自分の死に様を想像してしまった上条は大きなため息をついた。
視線は定まらず、力無く両腕をぶら下げ、足を引きずるように歩く
その姿はどこからみても敗残兵であった。
その後、レジ袋に入った特売鳥肉を狙った野良犬にしつこく追いかけられ、
本当に、身も心も服までもボロボロになって帰宅した。
その日も上条当麻は不幸であった。
放課後に居残り補習をさせられたため
朝から練っていたスーパー特売はしご大作戦の出鼻を見事にくじかれてしまった。
現在の上条家の食料事情は
家に棲みついた暴食シスターによってレッドゾーンに達しており、
起死回生の作戦として打ち出された本作戦において大戦果をあげない限り
破滅を迎えるのはもはや時間の問題であった。
事ここに至っては敵前逃亡も許されず早急に攻略ルートを練り直す必要に迫られていた。
そんな訳で、思考をフル回転させながら急ぐ上条が
「ちょっとアンタ!」とか「無視すんじゃないわよ!」といった呼びかけを
雑踏(ノイズ)として処理してしまったのも仕方がないことかもしれない。
もっとも、上条の事情を知らない呼びかけた当人が
デフォで自分を無視した(ように見えた)黒いツンツン頭に
つい10億ボルトの雷撃の槍を見舞ったのも仕方がないことかもしれない。
その後、命がけ(上条にとってだけだが)の鬼ごっこを
体力の限界まで堪能した上条が手に入れた戦利品(特売品)は僅かであった。
これだけの食材では次の特売日まで生き延びることは不可能である。
もちろん死因は餓死ではなく、腹ぺこシスターに噛み殺されるためではあるが
自分の死に様を想像してしまった上条は大きなため息をついた。
視線は定まらず、力無く両腕をぶら下げ、足を引きずるように歩く
その姿はどこからみても敗残兵であった。
その後、レジ袋に入った特売鳥肉を狙った野良犬にしつこく追いかけられ、
本当に、身も心も服までもボロボロになって帰宅した。
(2.水曜日18:15)
帰宅した上条の姿を見たインデックスの第一声は、
「なに?とうま。そのズタボロの格好は?
ズボンなんてお尻が裂けてパンツが丸見えだよ。
そんな姿で帰ってきたの?ちょっと恥ずかしいかも。」
家事はできないくせに宿主の数倍の食費を消費し、
スーパーの特売をはしごせざるをえない状況に追い込んだ
元凶(インデックス)にそんなことを言われ、ついカチンときてしまった。
「おまえの格好(アイアンメイデン)だって十分恥ずかしいだろうが」
言ってしまってから、「歩く教会」を破壊したのが「上条当麻」だったらしい
という知識(こと)を思い出し、上条は胸の奥がチクリと痛んだ。
同時に、いつもなら「これはとうまのせいなんだよ」といって
噛みついてくるはずなのに、その気配がないことに気がついた。
しかも、あろうことか
「天にまします我らが父よ。自分の行いを棚に上げ
暴言を吐くこの愚かな家主をお許し下さい。」と
まるで本物のシスターさんのように祈りを捧げる声が聞こえたりする。
いつもとかけ離れたインデックスの振る舞いに
「なんですか?インデックスさん。
その全てを許します的な慈愛に満ちたシスターぶりは?
いつもなら、問答無用で上条さんを噛み砕きにくるのでは?」
「フッフーン。それはね、とうま
明日になったら新しい「歩く教会」が届くって連絡があったんだよ。
とうまに「針のむしろ」にされたあの日から、耐え難きを耐えていたけど
明日になればインデックスは「パンクなシスターちゃん」から
「清楚なシスターさん」にクラスチェンジするんだよ。
だからね、今日だけはとうまを許してあげる。」
予想外の反応にとまどうものの頭を噛み砕かれる危機を脱した上条は
小さな幸運をくれたどこかの神様に感謝した。
とはいえ、腹ぺこシスターの機嫌を損ねてしまえば元も子もないので
夕食の準備に取りかかるべく台所に向かった。
しかし上条当麻に本当の幸運など訪れるわけもなく、
「それはそうとして、とうま、今朝約束していたゴージャスプリンは?
おなか空いたから、今食べさせてもらうとうれしいかも。」
やはり腹ぺこシスターが駄々をこね始めた。
夕食前にデザートを食べさせるのは不本意だが、ここは仕方なく、
「ああ。それならちゃんと買ってこの中に...」
といってレジ袋に手を入れたとたん、上条の顔から一気に血の気が引いた。
(ない、確かに袋に入れたハズなのに、ない。
野良犬に追い回されたときに袋から落っこちたのか?)
袋の中をいくらかき回しても現実は変わらないことは頭が理解しているのに
これから始まるであろう惨劇を回避したい体がいうことをきいてくれない。
袋の中から視線をあげることができないでいると
「忘れたんだね。今朝あれだけ約束してたのに、とうまは忘れたんだね」
と怒りにふるえるインデックスの声が鼓膜をゆすった。
(きっと今、インデックスの目は三日月のようにつり上がり、
開いた口から覗く犬歯はキラリと光っているんだろうな)と、
頭は他人事のように考えようとするものの、
体は流れ始めたイヤな汗を止めることができない。
「あの、これは不可抗力というやつで
というか、先ほどの慈愛に満ちたシスターさんはいったいどこに行かれたのでしょう?
「それとこれとは話が違うんだよ。言い訳なんて聞きたくないんだよ」
その夜、
どこかの学生寮の7階付近では「不幸だーっ!」という絶叫がこだましたという。
帰宅した上条の姿を見たインデックスの第一声は、
「なに?とうま。そのズタボロの格好は?
ズボンなんてお尻が裂けてパンツが丸見えだよ。
そんな姿で帰ってきたの?ちょっと恥ずかしいかも。」
家事はできないくせに宿主の数倍の食費を消費し、
スーパーの特売をはしごせざるをえない状況に追い込んだ
元凶(インデックス)にそんなことを言われ、ついカチンときてしまった。
「おまえの格好(アイアンメイデン)だって十分恥ずかしいだろうが」
言ってしまってから、「歩く教会」を破壊したのが「上条当麻」だったらしい
という知識(こと)を思い出し、上条は胸の奥がチクリと痛んだ。
同時に、いつもなら「これはとうまのせいなんだよ」といって
噛みついてくるはずなのに、その気配がないことに気がついた。
しかも、あろうことか
「天にまします我らが父よ。自分の行いを棚に上げ
暴言を吐くこの愚かな家主をお許し下さい。」と
まるで本物のシスターさんのように祈りを捧げる声が聞こえたりする。
いつもとかけ離れたインデックスの振る舞いに
「なんですか?インデックスさん。
その全てを許します的な慈愛に満ちたシスターぶりは?
いつもなら、問答無用で上条さんを噛み砕きにくるのでは?」
「フッフーン。それはね、とうま
明日になったら新しい「歩く教会」が届くって連絡があったんだよ。
とうまに「針のむしろ」にされたあの日から、耐え難きを耐えていたけど
明日になればインデックスは「パンクなシスターちゃん」から
「清楚なシスターさん」にクラスチェンジするんだよ。
だからね、今日だけはとうまを許してあげる。」
予想外の反応にとまどうものの頭を噛み砕かれる危機を脱した上条は
小さな幸運をくれたどこかの神様に感謝した。
とはいえ、腹ぺこシスターの機嫌を損ねてしまえば元も子もないので
夕食の準備に取りかかるべく台所に向かった。
しかし上条当麻に本当の幸運など訪れるわけもなく、
「それはそうとして、とうま、今朝約束していたゴージャスプリンは?
おなか空いたから、今食べさせてもらうとうれしいかも。」
やはり腹ぺこシスターが駄々をこね始めた。
夕食前にデザートを食べさせるのは不本意だが、ここは仕方なく、
「ああ。それならちゃんと買ってこの中に...」
といってレジ袋に手を入れたとたん、上条の顔から一気に血の気が引いた。
(ない、確かに袋に入れたハズなのに、ない。
野良犬に追い回されたときに袋から落っこちたのか?)
袋の中をいくらかき回しても現実は変わらないことは頭が理解しているのに
これから始まるであろう惨劇を回避したい体がいうことをきいてくれない。
袋の中から視線をあげることができないでいると
「忘れたんだね。今朝あれだけ約束してたのに、とうまは忘れたんだね」
と怒りにふるえるインデックスの声が鼓膜をゆすった。
(きっと今、インデックスの目は三日月のようにつり上がり、
開いた口から覗く犬歯はキラリと光っているんだろうな)と、
頭は他人事のように考えようとするものの、
体は流れ始めたイヤな汗を止めることができない。
「あの、これは不可抗力というやつで
というか、先ほどの慈愛に満ちたシスターさんはいったいどこに行かれたのでしょう?
「それとこれとは話が違うんだよ。言い訳なんて聞きたくないんだよ」
その夜、
どこかの学生寮の7階付近では「不幸だーっ!」という絶叫がこだましたという。
(3.木曜日1:23)
深夜、上条当麻が後頭部の噛み傷にうなされながらバスタブの中で眠っている同時刻
とある学生寮で一人の少女が目を覚ました。
一見すれば、その表情は普段と変わらないように見える。
しかし、その額にはうっすらと汗が浮かび、心臓は普段より激しく鼓動している。
その少女「姫神秋沙」は直前まで見ていた夢の中身を思いだす。
舞台は忘れたくても忘れられない10年前の京都の山村であった。
登場人物はみな顔なじみの人達ばかりだった。
あの日の夕方「暗くなったから早く帰りなさい」と言ってくれた八百屋のおじさんがいた。
「ばいばい」と言ってくれたおばさんがいた。
「また明日遊ぼうね」と言ったゆずちゃんがいた。
でも、夢に出てきた人は皆、同じ言葉をかけてきた。
「ごめんね。」
一夜のうちに皆を灰に変えてしまったのは「吸血殺し(ディープブラッド)」だった。
(どうして、こんな「吸血殺し」(ちから)を持っているのだろう。
こんな「吸血殺し」(ちから)さえ無かったら、今もあの村は平和で、
自分もその中で笑いながら生活していたかもしれない。)
そんな、決して起こりえない「もしも」の世界を夢想しても無駄なことは判っている。
理解しているからこそ強く願う。
「魔法使いになりたい。」
そして胸のケルト十字を確かめるように握って呟いた。
「大丈夫。なんの問題もない。」
深夜、上条当麻が後頭部の噛み傷にうなされながらバスタブの中で眠っている同時刻
とある学生寮で一人の少女が目を覚ました。
一見すれば、その表情は普段と変わらないように見える。
しかし、その額にはうっすらと汗が浮かび、心臓は普段より激しく鼓動している。
その少女「姫神秋沙」は直前まで見ていた夢の中身を思いだす。
舞台は忘れたくても忘れられない10年前の京都の山村であった。
登場人物はみな顔なじみの人達ばかりだった。
あの日の夕方「暗くなったから早く帰りなさい」と言ってくれた八百屋のおじさんがいた。
「ばいばい」と言ってくれたおばさんがいた。
「また明日遊ぼうね」と言ったゆずちゃんがいた。
でも、夢に出てきた人は皆、同じ言葉をかけてきた。
「ごめんね。」
一夜のうちに皆を灰に変えてしまったのは「吸血殺し(ディープブラッド)」だった。
(どうして、こんな「吸血殺し」(ちから)を持っているのだろう。
こんな「吸血殺し」(ちから)さえ無かったら、今もあの村は平和で、
自分もその中で笑いながら生活していたかもしれない。)
そんな、決して起こりえない「もしも」の世界を夢想しても無駄なことは判っている。
理解しているからこそ強く願う。
「魔法使いになりたい。」
そして胸のケルト十字を確かめるように握って呟いた。
「大丈夫。なんの問題もない。」
(4.木曜日15:10)
放課後、授業の終わった教室には、楽しげなクラスメイト会話で溢れている。
そんな活気のある教室の中で、上条当麻一人だけがうだーっ上体を机に投げ出している。
今日も今日とて、朝から不幸の連続に見舞われた上に、
小萌先生から「上条ちゃんは今日も補習なのです。」と当然のように居残りを命じられ、
放課後というのにテンションは最低レベルまで下がっている。
「夕日をみるとなぜか涙が出るよ。ママン」などと現実逃避をしている間に
教室に残っているクラスメイトは少なくなっていた。
耳に入ってくる会話の方に視線を向けると、
青髪ピアスが姫神に正しい魔法使いについてレクチャーしていた。
どうやら、今は、正しい魔法使いの決めポーズの練習中らしい。
姫神は魔法のステッキ(特殊警棒ともいう。でも新素材。)片手にポーズを取っている。
(正しい魔法使いが超機動少女カナミンっていうのはおかしいだろ。コラッ!)と
青髪の後頭部に思いっきりツッコミを入れてやりたい所だが、
今の上条にそんな気力もなく、どっぷりアンニュイな気分に浸っている。
(誰か青髪の野郎にツッコミを入れてやってください。プリーズ!)
と思った瞬間、その後頭部に拳が叩きつけられた。
もちろん青髪にではなく上条の後頭部に
「貴様、いつまでだらけている。シャキッとなさい!」
後頭部をさすりながら首だけのっそりと振り向くと
そこには左手を腰に当て右の拳を握り締めている吹寄制理がいた。
「なんだそのじいさんのような動きは。疲れている?それはきっと糖分不足だ」
とかいって上条の口に無理矢理アメ玉をねじ込んだ。
「どう、これで少しはシャキッとした?」
アメ玉をなめつつ、ようやく上体を起こした上条が見回すと
教室にはもう、上条、吹寄、姫神、青髪の4人しか残っていなかった。
再起動中の頭を振りながら上条は
「でも、どうして吹寄さんはまだ教室に残っていたりするのでしょう?」
「なっ、なぜって、それは、小萌先生の助手よ。助手。
貴様は、毎回毎回補習をしなきゃならない小萌先生に申し訳ないと思わないの?
私はそんな小萌先生のお手伝いがしたくて補習の助手を申し出たのよ。
文句ある?」
そういう吹寄の顔はなぜか赤くなっているのだが
当の上条は(なんで頭に血が登るほど怒ってるんだ。こいつ?)
などと的外れなことを考えていたりする。
「貴様の補習を手伝ってやろうというんだから、感謝しなさい。
そうね、感謝の印として、この補習が終わったら、
黒蜜堂の新作スイーツ「カロリー控えめ能力開発パフェ」を私に奢りなさい。
いいわね。上条当麻。
それじゃ、私は小萌先生の所に行ってくるから
補習までに貴様は不抜けた頭をシャキッとさせなさい。」
と一気にまくしたてると、教室から出て行った。
放課後、授業の終わった教室には、楽しげなクラスメイト会話で溢れている。
そんな活気のある教室の中で、上条当麻一人だけがうだーっ上体を机に投げ出している。
今日も今日とて、朝から不幸の連続に見舞われた上に、
小萌先生から「上条ちゃんは今日も補習なのです。」と当然のように居残りを命じられ、
放課後というのにテンションは最低レベルまで下がっている。
「夕日をみるとなぜか涙が出るよ。ママン」などと現実逃避をしている間に
教室に残っているクラスメイトは少なくなっていた。
耳に入ってくる会話の方に視線を向けると、
青髪ピアスが姫神に正しい魔法使いについてレクチャーしていた。
どうやら、今は、正しい魔法使いの決めポーズの練習中らしい。
姫神は魔法のステッキ(特殊警棒ともいう。でも新素材。)片手にポーズを取っている。
(正しい魔法使いが超機動少女カナミンっていうのはおかしいだろ。コラッ!)と
青髪の後頭部に思いっきりツッコミを入れてやりたい所だが、
今の上条にそんな気力もなく、どっぷりアンニュイな気分に浸っている。
(誰か青髪の野郎にツッコミを入れてやってください。プリーズ!)
と思った瞬間、その後頭部に拳が叩きつけられた。
もちろん青髪にではなく上条の後頭部に
「貴様、いつまでだらけている。シャキッとなさい!」
後頭部をさすりながら首だけのっそりと振り向くと
そこには左手を腰に当て右の拳を握り締めている吹寄制理がいた。
「なんだそのじいさんのような動きは。疲れている?それはきっと糖分不足だ」
とかいって上条の口に無理矢理アメ玉をねじ込んだ。
「どう、これで少しはシャキッとした?」
アメ玉をなめつつ、ようやく上体を起こした上条が見回すと
教室にはもう、上条、吹寄、姫神、青髪の4人しか残っていなかった。
再起動中の頭を振りながら上条は
「でも、どうして吹寄さんはまだ教室に残っていたりするのでしょう?」
「なっ、なぜって、それは、小萌先生の助手よ。助手。
貴様は、毎回毎回補習をしなきゃならない小萌先生に申し訳ないと思わないの?
私はそんな小萌先生のお手伝いがしたくて補習の助手を申し出たのよ。
文句ある?」
そういう吹寄の顔はなぜか赤くなっているのだが
当の上条は(なんで頭に血が登るほど怒ってるんだ。こいつ?)
などと的外れなことを考えていたりする。
「貴様の補習を手伝ってやろうというんだから、感謝しなさい。
そうね、感謝の印として、この補習が終わったら、
黒蜜堂の新作スイーツ「カロリー控えめ能力開発パフェ」を私に奢りなさい。
いいわね。上条当麻。
それじゃ、私は小萌先生の所に行ってくるから
補習までに貴様は不抜けた頭をシャキッとさせなさい。」
と一気にまくしたてると、教室から出て行った。