【名前】友佐叶依(ゆさ かなえ)
【性別】女
【所属】科学
【能力】蠱惑囁声(ウィスパーチャーム) レベル3
【能力説明】
自身の囁き声を媒介に対象人物を操る能力。分類は音響系ではなく精神系。
相手の耳元で「お願い」を囁く事で発動する。当然能力の有効射程は囁き声の届く範囲なので、通常は耳元に限定される。
例によって高位の精神系には干渉力が減衰する。ただし同じ「お願い」を何度も繰り返す事で、多少精神防壁を崩す事は出来る。
一人の対象に対して一度に可能な「お願い」は一つのみ。同じ人物に別の事をお願いする場合は六時間以上間を置く必要がある。
感覚的なレベルの話になるが、同姓よりも異性に対して発動する場合に効果的であるようだ。
様々な制約があるものの、「お願い」の干渉力は非常に強力でありレベル3の評価を受けている。
【概要】
明知中等教育学院三年生二部クラスの女子生徒。同学院の風紀委員に所属している。
「明知のヴァルゴ」
斗修星羅とは学生寮でのルームメイトで、彼女の最大の理解者を自負するなど公私に渡るパートナー、であった。しかし「伝説の卒業式」事件で失脚し塞ぎ込んでしまった親友を見て、そもそも彼女が「女帝」と呼ばれるまでに増長してしまったのは、頷くだけで諌める事をしなかった自身にも責任があるのではないかと思い至る。
以来、斗修との交流は一見変わりなく続いているようで、しかしどこか一歩退いた「踏み込み過ぎない」スタンスで接するようになる。ただ励ますだけではこれまでと変わらない、自分自身と向き合ってもう一度立ち上がってくれると信じて。
その思いが通じたのか、斗修は次第に自分の居場所を見詰め直していくのだが、
その切っ掛けとなった少女には感謝はしているものの親友を取られたようで何処か釈然としないようである。
自身も卒業式の一件で浅くはない傷を負い、度々学院の保健室を訪れている内に新任の女性養護教諭と懇意になり、時間があれば顔を出すほどになった。偶にベッドで勝手に寝ている
獅子神と鉢合わせる事もあるが、「ガールズトーク」を理由に御退場願ったりしている。
風紀委員の肩書きは今でも持っているものの、斗修の休学以来支部には殆ど顔を出していない。支部長の
貴道には学内で会う度にその事をぼやかれているが、「充電中」「せーらが復活したら本気出す」と言ってのらりくらりと注意をかわしている。真面目に仕事をしていた頃でも担当は能力を使っての取り調べが主だったので荒事には不慣れ、というか運動音痴。
自称「明知のおっぱいマイスター」として日夜女子生徒の背後に這い寄っている。大きさよりも形の美しさに喜びを見出すタイプの様だが、「明知は発育の良い娘がいっぱいでおいしいです」との事。フェイバリットは無論斗修の母性だが、最近は新任の女性養護教諭の「あれは着痩せするタイプで脱いだら凄い」的なまだ見ぬ秘境を目指す探検家のようなロマンに駆られている。
周囲には明かしていないが、実は同学院の学院長・
蕩魅召餌の養子である「
仔」と呼ばれる少年達の一人。友佐の姓は以前使っていたもので、現在の本名は蕩魅叶依。
養父からとある「密命」を帯びており、当初は意図的に仕組まれたルームメイトとして「観察対象」に近づいた。
しかし相手の信用を得る為に交流を続けていく内に、次第にその人柄に共感するようになり、どこまでが演技でどこからが素の自分なのか、使命と友情の間で板挟みになり、前後不覚に陥るほどであった。
見兼ねた養父に観察手段を一任されてからは多少心にゆとりを抱いたが、今でも葛藤は続いている(尤も、蕩魅が彼女を斗修の監視役に選んだのは彼女の優しさと責任感を見抜いての事であり、こうなる事は最初から織り込み済みであった)。
「仔」の中の一人である二年生の「
弟」に慕われており、彼女もまた危険な使命を帯びた「弟」を気にかけている。
【特徴】
身長163cm、体重50kg。色素の薄い茶髪のセミロングで、その日の気分でおさげだったりポニーテールだったり凸出しだったりする。横に斗修が並ばなければ十分美人と評される程度には美人。母性の象徴は並み。
春に赴任した女性養護教諭の影響で制服の上に白衣を羽織っている。学生鞄の中には今でも一応風紀委員の腕章が突っ込まれてある。私服はSeventh mistで揃えてあり、中々のセンスらしい。スカートよりもホットパンツ派。
【台詞】
人称は私、あなた、彼女等。斗修の事は「せーら」と呼ぶ。どこにでもいる快活な少女そのものといった喋り方(おっぱい絡みだと若干親父臭い)。一方で、一般生徒がいない場で「仔」として振舞う際は声のトーンが低くなり落ち着いた調子で淡々と話す。その時の蕩魅への呼び掛けは「お父様」。
「せーらが元気になってくれたのはすっごく嬉しいんだけどさ、素直に喜べないっていうか……。彼女を変えたのは私じゃなくて、あの白雪って子なんだよねー。むぅ、なんだかNTRれた気分だぜ。どこでルート分岐したのかな……?」
「せーんせッ! っとおー、今日もしっかりガードしなすったか。だが私は諦めない! その白衣の下に押し込められた母性の象徴を、この手で確かめるまではッ!! ……あ、獅子神いたんだ。寝起きの所悪いけどさっさと出て行って、こっから先は男子禁制よ」
「はい、それでは本日の定時報告を始めさせて頂きます。観察対象『ヴァルゴ』の経過は良好。現状、特段懸念するべきエラーは検出されておりません。……はい。承知しております、
綺鵺姉さま。それではこれにて、本日の定時報告を終わらせて頂きます。―――“我らの頭上に、星の導きがあらん事を”」
「もう! 暫く連絡がなかったから、本当に心配してたんだよ!? どんな使命を帯びて動いてるのか、私には言えないんだよね。分かってる、けど、さ……。心配だよ、心配するよ、だってそれが『家族』でしょう!? 本物とか偽物とか関係ない、『私達』の『繋がり』は、『絆』は、仮初の幻なんかじゃない。だから忘れないで。離れていても、『家族』はずっと傍にいるから。どんなに辛い世界でも、もう『私達』は一人きりなんかじゃないんだから」
【SS使用条件】特になし
最終更新:2015年11月26日 01:46