トヨタ パッソセッテに後付でバックカメラとモニターを取り付け
2012年1月22日(日)バックモニターの取り付けを始める。
車はパッソセッテ。新車で買ってまだ半年ぐらい。1500ccなのに7人乗り。しかも安い。オプションも何もつけてない。ラジオでさえも。だって、純正のやつ高い!腹立つほど。値打ちない。窓の上につけるプラスティックの雨よけでさえ2万円以上する。そんな値打ち無い。
落札から2日後、送られてきました。わくわくしますね。いったいどんな代物が入っているのか、興味津々。それだけでも楽しめる。しかし、この荷物。あて先である僕の名前に「様」が書いてない。「呼び捨てかよ。」まあいい。しかしよく見ると、送り主である会社か店の名前に「様」が書いてあるんだけど。?「はあ?どう考えても逆だろって。」まあ、安いし中身さえまともならいいか。しかし、大丈夫かよ。
中身は無地の怪しげな箱。何も書いてない。メーカーも規格も宣伝文句も一切無し。
箱の中身は?ありました。カメラとモニター。このモニターちっさいなー。スマホよりちっさいかな。対角10cmほどかな。しかし、説明書はおろか、文字がどこにも見当たらない。こうなれば想像でつなぐしかない。とりあえず、屋根裏部屋で実験だ。
しかし、机に直流12Vの端子が最初からあるあたりがマニアックやなあ。自画自賛。
常識で考えて、赤が+12V、黒が-。モニターの黄色のコードにカメラの出力をつなぐ。
「おーー!映った。映った。」なにやら怪しげなおっさんがうつっとるやないか。自分やろ!
「おもろーー!5千円でちゃんと映るやないか。おもろーー!」
これは、いけるぞ。車に付けようぜ。モチベーション上がってきたぞ。
しかし、オークションの商品説明では、広角170度とか書いてあったように思うが、机の上で実験したところでは上下方向、左右方向とも90度か、せいぜい100度ぐらいだな。まあいいさ。贅沢はいわねえ。
上下反転とかできないのでカメラにどっちが上かしるしを書いておく。
車はこれ。パッソセッテ。まだ買って間もないけど、やったれ。
リヤのハッチの取っ手の左、リヤガーニッシュって言うんでしょうか、それを下からのぞくと、ナンバー灯の左に、明らかにオプションで純正のカメラが付く穴が黒いプラスティックで蓋されてるぜ。ここん中に付けるべし!
そのためにはガーニッシュをはずす。
ハッチを開けて下から見たところ。
リヤワイパーのモーターカバーをはずし、内張りをはずせば何とかなりそう。
こういう、内張りはずし用の樹脂でできたへらみたいなのが売ってるんですな。
エーモン工業 内張りはがし

これは必需品です。500円ぐらいかと思う。ちょっと高いけどマイナスドライバーでやったりすると絶対傷付けるので、買わないと駄目かな。
これで少しずつこじって隙間をのぞいて、クリップが見えたらそのクリップをはさむようにしてこじ開けるのだ。
このカバー、4本のクリップで固定されてました。ゆっくりあせらずやれば損傷無くはずせる。車も新しいしね。これが古い車だと、クリップやその周辺が特に冬場は硬くなっているので割れることもありますね。何度かそんなことやった覚えがある。
内張りの板のクリップはこれ。これは最もちょろい。非常に簡単。プッシュリベットとか、プッシュピンとか、プッシュクリップとか言うらしい。
お箸とか何でもいいけど真ん中を押すとプチッと鳴ってロックが外れて、後は普通に手で取れるよ。
こういう3つの状態がある。中央の面一の状態がロックされた状態。右のように真ん中のピンを押すとロックが外れる。またセットする時は、左のように真ん中のピンを抜いてロックをはずした状態ではめてからプチッと押してやればロックする。正しくやれば何度でも使える。とても使いやすい。
リヤハッチの内張りはずした。だめだ。ガーニッシュの固定ボルトがワイパーのモーターで回せない。ワイパーモーターをはずすべし。
無論そのためにはワイパーをはずす。
ナットをはずしたら、まっすぐに引き抜く。新車ならたいてい簡単。しかし、年数がたっているとこれがなかなか取れない。その場合はCRCをちょこっとかけた後、抜く方向にまあまあの力(思い切りではなく、持続的にかけ得るまあまあ大きい力)を加えながら、振動させるのだ。肩もみ用のバイブレーターとかがいいんじゃないかと思うが、そんなもの無いだろうし、木槌か木片でねじになっているシャフトの頭を軽く小刻みにコンコンコンコン…とたたく。やけっぱちにならず、外れると信じて根気よくたたいていると突然ぽこっと外れる。金槌や金属でたたくとねじが変形するのでNG。
コネクタはずして、ワイパーのモーターはずした。。新品同様。
これで、ガーニッシュをとめているナットやボルトを4本はずした。後はクリップだけなので、例によってクリップはがしで少しずつ恐る恐るはがす。
とれました。割ったら大変だからね。
やっぱし、ガーニッシュが無いとマヌケ。ドアを開けるレバーをはずしたので、ドアを開けるのに苦労する。タオルでもかまして、ドアが閉まらんようにすべし。
ここに、純正のカメラが付く。まるわかり。わかるように色まで変えてある。付けたるワイ。純正やないけど。
蓋はアホみたいに簡単に取れる。
丁度その位置にカメラを取り付けるとこうなる。配線の穴もちゃんと空けてあるから問題なし。
タッピングビス1本で仮止め。付属のタッピングビスはショボ過ぎてねじが効かなかったので、手持ちの3mmのタッピングビスで止める。
配線は、ここのジャバラのところまで持ってこないといけないがハッチのピラーみたいなところを通さないといけない。
これ突っ込んでぐりぐり回すと、狭いところでも何とか進む。
出てきたばねの先にビニールテープで配線コードを付けて引っ張れば見事に開通。
電源コードや映像のコードの接続部分はブチルゴムテープで防水。
映像のコードをジャバラに通すか。悩んだ。思い起こせばここがこの取り付けの最大の難所だった。コネクタ部分をちょん切って通した後、またコネクタをつければいいだけのことなんだ。それはわかっていたが何か焦る気持ちがあった。それが通ったところで、今度はまたトランクルームの壁の内張りをはがしていかないとだめだろうし、そんな時間かけるのもうっとうしいし、「エーイッ!切っちまえ!」でジャバラにメスを入れた。これで作業時間は大幅短縮だが、仕上がりはど素人丸出しとなる。「ええわい。わしゃど素人じゃ!」
電源はバックランプのプラスとマイナスから分岐することにしよ。
金属押さえて蓋閉めるだけでできるから便利だけど、
まあ、こういうもんだが、
結局もう一組要るんだよ。それはめくって、
半田付け。そんなことならもう一組買っておくべきだったか。
ジャバラ周辺はえらいことになったな。しかし、コードはゴムの下をくぐって室内の天井付近を一気に前へ!あとは速い。
天井と内張りの間の隙間はこんなコードぐらいならクリップをはずすまでもなく、非常に簡単に突っ込んでいける。
後席ピラーを越して窓の上もスイスイ。
センターピラーを越して前席へ。ところでこの赤いコードはバックランプのプラス。前のヒューズボックス周辺から取ろうとも思ったがデフォッガやワイパーだったかと共通のヒューズだったので線を見つけるのも大変だったので結局後ろから前まで持って来た。本来なら、モニタの電源はアクセサリーか、前にあるバックランプのコードから取るべきであろう。しかし、線を1本通すも3本通すも手間は同じなのでこういうことになりました。
Aピラーにしたってはずすまでも無く線ぐらい突っ込める。
さて、とりあえず繋いで映してみた。いいね。
モニターはこの位置に固定。ちっちゃいからじゃまにならない。
バックに入れると一呼吸置いて映る。
小さくてわけがわからんというほどではない。
こんなふうにガイドラインが映ってますが実際にこのラインはどの位置を映しているのかというと、
ビールの缶を置いてみた。
こんな近いところだよ。
なんだよこれ。
さっきの位置の缶が画面ではこのように表示される。赤いラインは30cmほど。いちばん遠いラインで1mほど。何?こんなの役に立つかよ!車がどの方向に進もうとしているか、このままハンドルが真っ直ぐならどのラインをたどるかというのがガイドラインでしょ?これでは駄目だろう。
広い、すいた駐車場でバックカメラを使って車庫入れやらいろいろやりながらカメラの位置を決めて完全に固定した。
リヤガーニッシュも取り付けて、完成。
カメラ部分アップ。
これで、後ろに上等のバイクがあっても当てたりしません。この場合なら1mほどあいてます。
ところで、画面の最下部の両端は実際にはどこか調べてみると、ほぼ車幅でバンバから30cmぐらいのところにスプレー缶とワックス缶を置く。
いちばん手前で映る限界がこの辺だ。
モニターの下両端にスプレー缶とワックス缶が見える。
こんなふうに映ってるけど、これは赤い線越えてモニターの下端近くまで車が近づいてますが、
実際にはこんな感じです。普通、ここまで近づくことはしませんよね。
確かに後方の死角は減ったし寸止めみたいなこともできる。しかーし、バックカメラの真価は車を真っ直ぐに車庫入れできること。それが簡単にできないことには満足できない。ガイドラインの描かれ方がNG。これじゃ真っ直ぐかどうかわからん。5千円じゃ無理?そうだけど、まだもう少しねばってみよう。車の後退進行方向の延長線にロープを置く。
前後車輪の外側のラインを後方に5mほど延長してロープを置く。
それをモニターで見るとこんな具合だ。ガイドラインというのはこのラインだよね!広角だから少しカーブを描いている。車庫の白線などをこのラインと平行になるようにバックすればいいんだよ。このラインが表示されれば、車は真っ直ぐに停められるんだ!
というわけで、どうせこのモニター、バックカメラしか映さないので画面の上に細く切ったラベルを貼りました。ガハハ!しかし、0.5mmぐらいに切ったラベル貼るのは自分の手先の不器用さと老眼の進行に愕然としましたな。なかなかうまく貼れんかった。何とか貼ったぜ!
当然のことながら、電源切ってもガイドラインは残ってるぜ。かっこ悪い?これで、5千円のバックカメラが見事に使い物になるんだからいいじゃないか。車庫入れも縦列駐車も、寸止めも完璧じゃ!やったぜ。車のグレードからすればこれでいいさ。高級車じゃあるまいし。ド素人DIYバンザイだ。
しかし、最大の欠点。
夜、暗いところだとバックランプの明るさでは映らんね。真っ暗。感度悪い。バックランプの球替えて明るくしてもカメラ代と同じくらいかかるしな。現在検討中。あきらめてはいない。
それで、バックランプをLEDの明るいのにしようと思って、ポチったのがこれ。CREEの5Wだとかいう話だがやたらと安く、送料入れても¥1810で2個手に入った。しかし、ほんとに明るい?
因みにCREEのバックランプ、現在どんなのが出品されているか、よかったら下のリンクでのぞいてみてください。2015年1月に久々に見たら、50Wなんていうのがあった。技術の進歩というか、ホントかね。
ヤフオク!CREEのバックランプ検索結果はコチラ
例によって実験。もちろん直視できないけど、これが5Wか?
明るめの懐中電灯といったところか。1分ほど点けていて、人肌より少し熱くなる程度。寒いのもあるけど、大して発熱しない。
これは標準のバックランプ。
右側だけLEDにしてみた。広がりが少ないので比較しづらいが、明るさとしてはそんなに変わらないかな。
両方換えた。ウーーン!?
暗い。けど、部分的に明るい。光の広がり方の問題で、右奥の光が当たっているところはモニターに映る。もっと全体に光が拡散するタイプの方がいいのかな。LEDの向きがちゃんと合ってない?右ばっかり明るいぞ。
何とも言えないな。もう少し劇的に明るいものかと思っていた。
なんて言われちゃったね。しかし、取り上げられるだけでも光栄というものだ。
確かに使えない人にとっては使えないね。
しかし、それは主観の問題だ。
僕は喜んで使ってるよ。この値段だから全く文句はない。このモニターは2台のカメラが接続できるので、さらに2千円ぐらいでカメラを買い足して、左サイドを映すサイドカメラも取り付けた。停車時の幅寄せに便利。これを見てりゃ歩道の縁石にホイール擦ることもない。普段はサイドカメラ。バックギアに入れたときはバックカメラを映すようにした。「安物買いの何とやら」だけど、これだけ楽しめるんだから僕は満足している。銭を失ったとは思っていない。僕は、実用もさることながら、どれだけ楽しめるか、ということに力点を置いているもんで、これだけ楽しめたら十分値打ちがあるんです。使えないと思う人は決して真似しないでくださいね。これは「安物買いの何とやら」の典型的な例ですからね。
「ネット社会で気にしたら負けやで。」
と言った。それは正解だろう。気にしてもしょうがない。
けど、もし出会ったとしたら、
「あんた、失礼だね。」
と、一言言うよ。まったく。
ネット社会=バーチャル社会ではない。
不特定性や匿名性があるのかもしれないが、キーボードを叩いているのは生身の人間。
善意もあれば悪意もある。リアル社会のほとんど全てがある。
だから挨拶も、礼儀も必要。リアル社会の延長線上だ。
面と向かって言えないような事は言うべきではないだろ。
見なければいいようなもんだが、何かの時に見る度に腹が立つ。
まあいい。気にしたら負けや。
話がそれた。2012年に取り付けたこのバックカメラ、我慢して3年半以上使ってきたが狭い、暗いうえに雨が降ると水が中に入って曇る。そして遂に去年の夏ごろ真っ暗で何も映らなくなった。壊れた。
不満はあったが無くなると、今までいかに頼っていたかがわかる。不便を感じた。
そこでまた性懲りも無く安物のカメラを物色。2000円以下で探した。
そうすると、何と、送料込1000円台であるんですね。
しかも42万画素、170度広角、暗視対応、なんて書いてある。これは買いだ!
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夜間でもバッチリ!防水防塵は世界最高!ほんまかいな。
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前のカメラの配線をそのまま使えばいいと思ってたが互換性は無かった。
赤いコネクタがついているケーブルの中の赤い線が電源。黒はボディーアース。
黄色のRCAコネクタがついているケーブルの中の黄色の線は映像。黒はアース。
コネクタの横から髭のように出ている見慣れない赤い線。これは「バックカメラトリガー」と呼ばれている。
このコネクタの先にモニタがつながるのだが、カーナビのモニタを使う場合バックギアを入れたときにナビ画面からバックモニター画面に切り替える必要がある。その切り替えスイッチを働かせる信号が「バックカメラトリガー」なのだ。大そうな名前がついているが、実はカメラの電源と連動しているだけのこと。完全に導通していたかどうか確認するのを忘れたが(多分、安全のためにちょっとした1kΩとかの抵抗がかましてある?)、ともかくカメラの電源に12Vをかけたら、この赤い線にも12Vが出て来る。カーナビというのはこの12Vを検知して、画面をバックモニターに切り替えるというのが常識となっているらしい。車の前部でバックギアに入ったことがわかる(12Vが出ている)線を見つけ出すのが困難なので、映像信号のケーブルにバックカメラの電源と連動している線もまとめたということだ。バックカメラの電源は車体の後方にあるバックランプからとるのが定石だ。カーナビ画面を切り替えるにはこの線が無ければバックランプからの線を引き回してくるか、前部でバックランプと連動している配線を手間をかけて探す必要がある。まあ、カーナビを意識した仕様だな。しかし、僕の場合、後付モニターなのでこの線無関係だから使わない。先にテープを巻き、絶縁しておくだけ。
汎用バックモニターの結線の仕様もこれ以降はそろそろこの形で落ち着きそうに思う。
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試しに映してみた。
前よりだいぶ視野は広い。自車のバンバと無限遠方が同時に見えるのが良い。それは、最低限の判断基準だと思う。前のカメラは同時に見えなかった。
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前のカメラと同じ位置につけた。本当は中央につけた方が感覚的には見やすいと思うが、リヤハッチのレバーがあるので仕方ないね。
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夜だけど、純正のバックランプの明るさで、昼間と同様に完璧に見える。
ガイドラインも前よりはマシ。
はっきり言って、使える!
最終更新:2016年01月08日 00:23