業務用天カセエアコンのクリーニング 手順や注意点のメモ
2013年8月25日。業務用の天カセエアコンを掃除した。
風量が減っており、音も大きい。カタカタ妙な音も鳴り出した。効きも悪い。電気代高い。中はどんな状態になっているのかかなり怖い気がする。エアコン洗浄スプレーを何本か、かけたがほとんど意味なし。どうやって掃除するのか?と思って調べていたら下のページにたどり着いた。
清掃のアスター ポータルサイト
http://www.i-astar.jp/index.php?FrontPage
ダイキン天カセエアコンの清掃説明ページ
http://www.i-astar.jp/index.php?daikin1
エアコンの掃除をする業者さんのページなんだが、なんと、驚くほどわかりやすく説明してくださっている。こんなにネタバラシしていいの?と思ってしまうが、ここまで徹底してやっているということでしょうか。いずれにせよ、DIY好きの僕としては願ってもない情報。これならできると思ったので挑戦してみた。1日がかりだったけど、この説明のおかげでちゃんとできた。そして効果は絶大だった。ものすごかった。
カメラの調子が悪いのか腕が悪いのか、暗い所の写真はピントが遠方に合っていて肝心の部分がピンボケになっているものが多いです。悪しからず。
1.先ず、必ず!
動力の天カセエアコンのブレーカーを落とし、リモコンの非表示を確認。
必須だ。これしなかったら200Vに感電して、下手すると死亡する。
2.これがエアコン。ダイキン2001年製。
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天井裏むき出しの所に吊り下げてある。メンテはやりやすい。
3.エアフィルターを開けてはずす。
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エアフィルターはマメに掃除してましたけどね。このごろはいくらきれいにしても風が弱い。
ファンの隙間からエアコン洗浄スプレー吹いたりしたけど、ほとんど意味無かったね。
実際これまで、これ以上分解したことはなかった。いよいよ未知の世界へ。
4.四隅のカバーをはずす。
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カバーは手で掴んで内側からパカッとはずす。多少力は要る。こんなとこでも埃だらけだね。中はどんなだろう。4方向のルーバーはモーターで動くのだが、その駆動電源の線のコネクターを見つけてはずす。
5.ルーバーユニットをはずす。
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四隅のカバーをはずしたところにあるネジを緩めるとルーバーの引っ掛け金具が伸びて緩んでくる。ある程度ゆるめてブラブラするようになったら引っ掛け金具をはずしてルーバーユニットをはずす。
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引っ掛け金具をはずし、ルーバーユニットはずした。左上の角の辺にコネクタらしきものがある。
6.基板金属カバーをはずす。
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ルーバーを取り去って、南側から見たところ。白く見えている右奥のカバーと左奥のカバーをはずす。
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右奥のカバー。ネジはコップに入れてカバーと一緒に置いておく。
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左奥のカバー。
7.カバーをはずした状態。次に取るのはプラスティックのファンのカバー
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黒いファンカバーをはずすが、奥やや右に温度センサー(業界用語でサーモ)のサーミスタがテープで貼り付けてあるのでそれをはがし、
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止めてあるネジをはずしてプラスティックのファンのカバーを取った。
8.基板をはずしにかかる。
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基板にコネクタでつながっている線を全部はずしていくが、どれがどこにつながっているか不明にならないようにコネクタ部分に番号をつけた。他人の機械なら、テープなどに番号を書いて貼ればよいが自分のなのでマジックで直接書いた。もれなく写真を撮ったがブレブレかピンボケか見るに耐えないのでマシなやつだけUPしている。こんなことならスマホで撮った方がましだったなあ。
①白いコネクタをはずす。
②ミドリのコネクタをはずす。(上の写真)
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③リモコンから来ている白の線とPの端子、青の線とNの端子をはずす。(上の写真)
④黒いコネクタをはずす。
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⑤モーターのコネクタ、モーターの進相コンデンサをはずす。(上の写真)
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⑥電源の端子をはずす。(上の写真)
⑦配管カバーと熱交換器の銅管をつなぐアースラインをはずす。
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基板をはずせた。青いネジはトランスの片足にはまっていた。
9.ドレンパンをはずす。
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いきなりはずしたところだが、これは発泡スチロール製。たっぷりとエゲツナく汚い水がたまっている。はずす時は傾けないように注意し、水平を保ちながら下ろしていく。でないと汚水を頭からかぶることになる。それにしても汚いな。
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錆やらカビやら煙草のヤニの混じったような汚水がたまっておる。さらに放置すればドレンポンプがつまって汚水があふれたりする。
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この角の丸いくぼみのように見えるところにドレンポンプが浸かっていた。末期的な状態まであと少しだったな。
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何ですか、この錆は。熱交換器の下の部分はドレンパンの汚水に常に浸かっている状態。店は禁煙じゃないから煙草のヤニとかが溶け込んで酸性になっているからだろうか、フィンを支える鉄製の金具は完全に錆びてボロボロの状態。銅パイプやアルミのフィンは何とか大丈夫。
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この、フィンを吊り下げて支えているブリキみたいな金具。4~5本あるんだけど、汚水に浸かっている所がボロボロでフィンがいつ落下しても不思議じゃないような状態だ。
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こっちの金具もね。左の方見ると、フィンの間に埃かヤニか大量に堆積していて、もはや風も通らないと思しき状態。
10.ファンをはずす。
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モーターのシャフトはM8のネジになっている。逆ネジじゃなく、普通の右ネジ。左に回せば緩む。このナットは大きく見えるがプラスチックで囲んで擬似的に大きな袋ナットのようにしてある。それが悪いことに取り付け業者はこのナットを思いきり締めたのか、割れてひびが入っていた。まあ、使えないことはない。なお、組み付ける時にこれはさほどきつく締めなくてもよい。はじめ結構固くきっちり締めたら、風量が弱の時にカタカタ振動した。錘でファンのバランスを取るのも方法だろうが、ナットとファンの間にゴムのパッキンを自作して挟み、ナットを少しゆるく締めたら音、振動共になくなった。回転止めの金具があるので多少ゆるく締めても問題ない。カバーをつければ万一脱落しても事故に至る心配は全くない。ヤミクモに締めりゃいいってもんじゃないのだ。
11.モーターをはずす。
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このモーター、意外と熱くなってるな。写真右下にドレンポンプが見える。
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これが室内機の心臓。あまり大きくないな。
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ほとんど熱交換器のフィンだけになりました。
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ついでだからドレンポンプも掃除しようと思ってはずした。普通はビニールか何かで養生して洗浄工程に入るらしい。ポンプは分解できそうになかったので、とりあえず水道水を通したり、見える範囲の汚れた所をきれいにした。
12.洗浄と修理
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見るも無残だったドレンパンもカビキラーとかカビハイターを大量につけて必死で洗ったら相当きれいになった。西日で乾かしている所。朝からはじめてもう4時ごろだ。
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これだ。配管カバーのドレンパンに浸かっていた所はボロボロ。
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左下の配管や配線の引き込み部についていたカバーだ。熱交換器を支える役割もある。これをはずしたままにするわけにはいかない。
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結構ダメージあるね。設備屋さんなら、買い換えをすすめるだろう。
「こんな状態ですからもう持ちませんよ。」
ってね。
たしかに。しかし、銅の管は大丈夫そうだ。
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アルミのフィンも汚水に浸かっていたところはかなりのダメージが…。
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まあ、銅の管は何とか問題なさそうなんでまだ使えるさ。
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ボロボロに錆びた所は切断し、怪しい所はアルミのテープで保護。
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切断した所は熱交換器を支える役割があったので、ステンレスの針金で代用。これの方が錆びないから長持ちするんじゃないの?
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その他の支持金具もこんな状態だ。役に立ってない。こういう部品はステンレスで作るべきだと思いますが、そういうことすると長持ちし過ぎて良くないのかな?つまり、日本経済発展のためにはエアコンは10年ほど使えば買換えろということなのか。
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結局全部の支持棒をステンレスの針金に交換。銅管は錆びてないから、多分これで大丈夫だと思う。
12.熱交換器フィンの洗浄
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ブルーシートで三方を囲うようにして養生し、下の方を絞って流れた水をバケツで受けようという考え。フィンにマジックリンの泡を大量にぶっかける。ブラシでフィンをこする。さらにマジックリンをぶっかける。
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水道水をホースで引っ張ってきて、洗車用のジェットノズルで圧のかかった大量の水をぶっかけて洗い流す。電装品は全て取り去ったし、心おきなく水をかける。マジックリンが残っているとこれがまた錆びの原因にもなるからね。
下から出てきた真っ黒な汚水。まるで墨汁。ものすごいもんだね。しかし、床も養生するべきだった。油引きの床なのだが、マジックリンがかかったところが脱色されてまだらになってしまった。
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洗浄した所とまだの所。違い歴然だ。とにかく、洗浄してないところはフィンの向こう側が見えない状態。びっしり埃やヤニが詰まっている。だから風が出なかったのか。そりゃ、妙な音もするだろう。
お客さんがこの記事見たらゾッとするかな。でも、2013年以降は毎年洗浄することにしてますので、ご安心を。
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洗浄終了。朝からやりだして日が暮れた。
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モーターつけた。あとは元通りにするのみだが、疲れたので組み付けはあくる日に回した。丸1日でできなかった。
写真を撮ったり、手順を記録したりしていたのでよけいに時間がかかった。
何のためにこうしたメモを細かく取るのか?
世のため他人のためというような崇高な目的はない。
「自分の再現性のため。」
何も記録していなかったら、1年もすればサル並みに完全に忘れるからまた1から調べなおしてやることになる。また1日がかりだ。そうなるとやるのが億劫になってきて、先延ばしにして、遂には買い換えだ。
しかし、こうやって記録しておけば、記事に目を通せば全部思い出すし、タブレットで見ながら作業したりすれば半日でできるかも知れない。1年や2年なら、前ほどの汚れもないはずだ。
長い時間をかけて記録したりメモを書いたりするのは次回再現時のため。
ユーザー車検体験記にしてもそうだ。今度はまごついたりしない。流れるように完璧にやってやる。だから何回も再現してこそ値打ちが出る。今年もエアコンの洗浄はやるべし。毎年やるべし。
もちろん他人のためになればそれに越したことはないが、あまり真似する人もいないでしょう。
しかし、洗浄の効果には驚いた。このエアコン、新品の時はこんなに静かでこんなにたくさん風が出たんだ。うん、そうだった。確かにこんな感じだった。新品の時と同じだ。洗浄直前は風量最大にしても音ばっかりで大して風が出なかったのに、洗浄してからは弱風で十分。しかも音は無音に近い。ここまで効果があるとは!燃費も良くなっているに違いない!
あまり煙草の悪口は言いたくない…、というのは僕も4年前まで喫煙者だったので…。
しかし、バケツにたまった真っ黒の汚水は強烈なヤニのにおいがした。禁煙じゃない部屋のエアコンは1~2年に一度は洗浄した方がよいと痛切に思いました。
最終更新:2014年05月30日 08:41