エアコンの新設や既設
エアコンのガスチャージに必要な道具とその費用をまとめてみました。
実際に僕がそろえた備品と消耗品です。結局、
備品 ¥52203 消耗品 ¥30677 計 ¥82880
でした。安いのか、高いのかは、これから何台のエアコンの工事をするかにかかっています。
5~6台のエアコンをうまく取り付けたり、ガスチャージすることができれば、元は取れる感じです。
冷媒はR-22とR-410Aの2種類を想定しています。
なお、室内機を壁に取り付けるためのドリルや貫通穴を開けるコアカッターなども必要かと思われますが、それらの工具の用途はエアコン工事に限定されていないのでここでは除外しています。
純粋にエアコンのサービス用に購入しなければならないものだけをあげています。
PS.1
2015年2月3日 価格が変わっていたりリンク切れがあるので調べて書き直すことにしました。
改めて調べたところ、モノタロウは大幅に値上がりしているものが多くヤフーショッピングやアマゾンや楽天の検索結果を吟味して書き直していこうと思います。
2012年の末に、このページを書いてから約2年間まったく拙い経験ですが、新設5台、ガスチャージ1回やった経験を踏まえて、自分でまた一からそろえるとしたら何を買うかということを基準に考えます。必要十分な性能があって、現時点で最安のショップのページを1行目に書いておきます。在庫が少ないものなどもあり、買えなくなってしまうこともあるかも知れないので、検索結果のリンクも書いていこうと思います。市場は日々変化しているので、そのリンクの最安値が1行目のショップではないかも知れません。後で合計額を計算する便宜上1行目のショップを書いています。
どんな道具をそろえればよいか、何が要るのか要らないのか、をゆっくり考えることで、新旧冷媒のサービスバルブのフレアの違いや締め付けトルクの単位やいろんな細かいことを思い出したり理解を深めたりできるので良い機会だと思いました。そういえば、このページを書いた時にいろんな道具の値段や規格を比較しているうちに例えば、真空到達度の単位のミクロンとPaやTorrの換算とか、メーターの2個付いたボールバルブ式ゲージマニホールドなんて必要ないとか、クローフットレンチのトルク換算などいろんなことがわかったことを思い出しました。
1.真空ポンプ ノーブランド ¥17,172(モノタロウ)
注.2016年1月現在、このポンプはモノタロウの個人向けサイトにはありません。
事業者向けサイトにはあると思います。なんだかなあ。
しかし、ヤフオク!で見ると、同じようなものがもっと安く出ています。
ツーステージ 真空ポンプ【ヤフオク!(安い順)】
参考までに、主な仕様を書いておきます。
- 排気速度(50/60Hz)(L/min): 25/30
- モーター出力(W): 180
- 到達真空度: 25ミクロン(3.3Pa)(0.025Torr)
- モーター回転数(min-1[r.p.m]): 1440(50Hz)、1720(60Hz)
- オイル量(mL): (封入)220
- 付属品: 変換アダプター2個、補充オイル200mL
- 接続口径: 1/4フレア(変換アダプター5/16、M10-1.5P)
シングルステージとツーステージなら、迷わずツーステージにすべし。
値段はそれほど変わらないのに真空到達度の桁が違う。
だからどうだと言うこともないが…。だいたい、松下のサービス用品の真空ポンプは見たとこ空気入れの弁を逆さにしたようなやつじゃないのか?にもかかわらず、やたらと高い。
10分の1の値段ならあれでもいいと思うけどね。どーなんですかね。
最終的にはTASCOのTA150SB-2(オークション最安で2万円ほど)とモノタロウのノーブランドポンプで相当迷ったが結局モノタロウにした。
これはR22時代の1/4フレアのポンプだと思うが、TASCO TA150SB-2よりしっかりしてそう。
なにしろ、8.2kgもあるし、熱も持ちにくいだろう。タスコは4.3kg。
重さで決めるわけではないにしろ、壊れにくそう。
真空到達度も良い。排出速度は遅い。それはいい。どうせ、プロじゃないし時間をあせる仕事はしない。
無論変換アダプターで、R-410Aエアコンのサービスバルブにつなぐことができる。
★2012年当時モノタロウの個人向けサイトは、事業者向けサイトと全く同じ品物があり、安かったが今ではかなり値上がりした。モノタロウ個人向けサイトで買うことは残念ながらあまりお勧めできなくなってしまった。
しかし、他の各ショッピングサイトを見れば、性能的には似たようなものが似たような値段でまだある。
「シングルステージとツーステージなら、迷わずツーステージにすべし。」
「値段はそれほど変わらないのに真空到達度の桁が違う。」
2.R410A用チャージホース(黄)92cm ¥1,456(KanamonoYaSan KYS)
3.R22・R12・R502用チャージホース(青)92cm¥1,377(CRK販売 )
4.R410A用チャージバルブ¥1,979(創工館)
5.R22・R12・R502用チャージバルブ¥1,866(創工館)
6.変換アダプターTA159P-1¥556(KanamonoYaSan KYS)
7.3サイズベンダーEA215W ¥1,642(DAISHIN工具箱 )
8.フレアツールセット FUSO FS-500AS 12,896円(機械工具のラプラス)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/laplace/fs-500as.html
偏心コーン、クラッチ機能付き、新冷媒対応、リーマ、カッター付で1万円程度なら安いらしい。
ガスを買ったところの人が電話でそう言ってた。タスコならフレアツールだけでそれ以上する。
これもピンキリあるし、中古もあるけど、この加工精度で漏れが決まるわけだから中古はダメだろ。
2~3千円のものもあるが、新冷媒(R410A)に対応していない(フレアの幅が狭い)ので、安物買いのナンとやらになりそう。やめたほうがいいと思う。それでやるぐらいなら、ホームセンターで仕入れたフレア加工済みペアコイルをとぐろ巻きにしておいたほうがマシ。最初からできているフレアは見事にきれいだ。それが嫌でフレア加工したいのなら以下の条件を満たしたものが無難。もちろん、プロじゃないし耐久性まで求めない。
- R410A用第2種銅管対応型(新冷媒対応)
- クラッチ機能(締めすぎ防止)。
- 偏心コーン
- 適応サイズ:1/4”・5/16”・3/8”・1/2”・5/8”・3/4”
- リーマー・チューブカッター・ケース付
FOSOのFS-500ASはそれを満たしている日本のメーカーの製品の中で最も安い思われる。
FS-500AS【Yahoo!ショッピング(安い順)】
FS-500AS【楽天市場(安い順)】
あと、台湾メーカー製の
アジアンファースト:フレアツールセット CT-808AL
というのも1万円以下なら買いだと思う。
CT-808AL【Yahoo!ショッピング(安い順)】
CT-808AL【楽天市場(安い順)】
エスコやタスコのものは良いだろうが高いと思う。何千回もフレア加工するならその方がいいでしょうけどね。
いずれにせよ、どんなに上等の道具を使ってもフレア加工は管の切り口のバリ取りとコーンのメンテナンスができていなければ失敗すると思う。5万もする電動式のフレアリングツールを使ったところで、コーンの表面が荒れていたら絶対にきれいなフレアはできない。電動式、手動式の問題ではない。フレア加工が終わったら一回一回丁寧にコーンの表面を点検すること。バリなどから出た銅の粉などの圧着によって表面に凸凹ができたりして荒れていないか、よく調べるべし。大抵荒れている。その場合、きれいに掃除すべし。それがちゃんとできていれば安物でも大丈夫だと思う。もし、もう一度買うとしたら、アジアンファーストのCT-808ALを試してみようと思う。
9.トルクレンチ 2本合わせて¥5000以内(目標予算)
この道具については、話が長くなる。
はっきり言って素人(アマチュア)がエアコン工事をする場合、絶対に必要。
しかし高い。値段が高い。
年間1000台工事するエアコンDIYサポートサービスのプロ氏でさえ使っていた。
熟練による勘が十分すぎるほどあるにもかかわらず、トルクレンチを使っていた。
ましてや経験の少ない素人が勘と度胸で真鍮のナットを締めれば失敗の確率は相当高い。
プロ氏曰く「トルクレンチは締め過ぎないために使う。」
素人が陥りやすいのは締め足りないのでなく、締め過ぎ。
鉄でなく、真鍮のナット。銅管のフレア。特に2分管は締め過ぎになりやすい。
漏れなどで設置後すぐに発覚すればまだまし。たちが悪いのは1年以上運転してからフレアが切れてきたりナットが割れてきたりすることもあるらしい。
とは言っても、そうなるのは規定の倍以上ぐらいの力で締めた時ではないだろうか。
例えば2分管のトルクは16±2N・mと規定されているが、それがどんなもんか素人にはわからない。30N・mぐらいの力で締めてしまうといったことは十分あり得るしそうなれば不具合が起きても不思議ではない。だからどう考えてもトルクレンチは必要。
しかし、高い。
ところで、2分管、20N・mとか、規定の1割増し位の力でナットが壊れるだろうか。多分それはない。規定の値にしても中心値±1割以上の幅がある。
何が言いたいかというと、
「トルクレンチは必要だが、そんなに正確なものでなくてよい。」
と思うのだ。ましてや校正証明書付きの上等なやつなんて、年間数回しか使わない素人には勿体ないと思うのだ。
僕は、絶対値を校正した測定器や器具はその校正値の精度が1桁上がるごとに1桁ずつ値段も上がるという印象を持っている。もちろん、コストをかけても精度を重視しなければならない立場の人(研究者やメーカーの開発者など)にとっては必要だろう。しかし、アマチュアの立場はちがう。 それはアマチュア無線をやっていて身に沁み付いた。アンテナやトランシーバーを自作する場合、いろいろな測定器が必要になる。SWR計、インピーダンス計、パワー計、電界強度計、周波数カウンタ、Lメーター、Cメーター…それらをメーカー製のマトモなもので揃えていたらいくらお金があっても足りない。しかしそれらをFCZ大久保氏や秋月電子のキットを作ったり、一から自作すれば2桁も3桁も安くできてしまう。確かに絶対的な精度は望めない。しかし、アマチュアらしく工夫すれば少ない費用で必要にして十分な目安を提供してくれるのだ。話が長くなった。
つまり、2分管、3分管のトルクレンチ2本で1万円以上かけるのは素人としてはもったいない。
せめて、5000円程度以下で2本揃えたい。しかし、安かろう悪かろうではいけないので、そのためにはある程度の工夫や労力が必要。
まず考えるのはヤフオク!の中古品。
掘り出し物を見つけるには仕様を熟知していなければならない。それも労力の一つ。
- 2分管(1/4インチ=2/8インチだから2分管と言うのだろう)
ナットの大きさ:17mm 規定トルク:16±2N・m(163.3±20.4kgf・cm)
ナットの大きさ:22mm 規定トルク:38±4N・m(387.8±40.8kgf・cm)
トルクはN・m表記がほとんどだが、kgf・cmの場合もある。
【 N・m を kgf・cm に換算するには、100倍して9.8で割る。≒ 10倍強 】
考え方
1kgf=9.8N(地球上ではこのように決まっている。)
だから、N表記をkgf表記に直すには9.8で割ればよい。さらにもちろん
1m=100cm
だから、m表記をcm表記に直すには100倍すればよい。故に
N・m表記をkgw・cmに直すには、100倍して9.8で割ればよいのだ。単純な話。
だから例えば、
16±2N・m = 163.3±20.4kgw・cm
となる。
およそ10倍だけどね。10倍強と覚えておけばいいと思う。
下の小野測器のページは自動計算してくれます。
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/torque/unitrelationform.htm
下のページで10倍弱にしている人が居てあせったけど、10倍強だよね。どうして?変だなあ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1380498558
そんなわけで、2012年当時ヤフーオークションを必死で物色して中古のトルクレンチ2本を手に入れた。
エスコ(ESCO)17mmx160kgf・cmフレアーナットトルクレンチEA723A ¥2100 (R410A2分管用)
BBK 22mm×38N・m 空調配管フレアーナット用トルクレンチ ¥1980 (R410A3分管用)
中古だけど、両方あわせて4千円以上した。忘れてしまったが別々に落札したと思うので、おそらく送料を加えれば5千円以上になったと思う。
しかも、中古だから本当に仕様通りのトルクになっているか不安だったので写真のように後述のチャージングスケール(中国製のフィッシングスケール)でどのくらいの力でカクンとなるか、測定した。このフィッシングスケールは本当に便利なもんだ。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
写真は3分管用のBBK製のトルクレンチのトルクを測定した様子である。38N・mというのは、けっこうな力なのでそのままで測定するのはちょっと苦しい。そこで、握り手の樹脂を引っこ抜いてはずし、50cmほどのVP25のパイプにはめて延長した。22mmのナットは手持ちのものが無く、エアコンのフレアナットを万力に固定し、ナットの中心から50cmのところをフィッシングスケールで引っ張った。
結果、6.8kgでカクンとなった。
ということは トルク=6.8kgf×50cm=340kgf・cm
ん?これは、規定トルクの下限をやや下回る!
だから、実際使うときはカクンとなってから気持ち増し締めしないといけない感じだ。(トホッ)
全然規定値と外れているわけではないので、使えないことはないと思う。
1980円だから仕方ないとする。規定値の上限を超えるよりはマシと自分を慰める。
安く上げようとすると、道具の癖を知る工夫と手間が必要なんだなあ。。
2分管用のエスコのトルクレンチは延長せずに握り手にチャージングスケールをかけて引っ張った。ナットの中心から力点までの距離は15.5cmで、カクンとなる力は10.1kgfだった。
トルク=10.1kgf×15.5cm=156.55kgf・cm
ということで、こちらは規定値の中心値より、やや小さいものの、規定内に納まっていることがわかった。
ということで、こちらはちゃんと使えるということだ。
BBKの方は使えないよって突っ込まれそうだな。
握り手の樹脂をはずしたら、ネジがあって、それを回したら調整できそうな気もするが、赤いペンキで固めてあって、絶対イジルナ!って感じだし、パンドラの箱を開けるような気がするのでやっていない。ダメモトでやってみますか。またやったらレポートしますが、今のところは癖を把握すれば良しとしようと思う。トルクレンチは使い込むと柔らかくなるみたいだね。バネが伸びる?
あと、安い中国製のフィッシングスケールで大丈夫かとツッコまれそうだが、水を入れたバケツ10kgほどを測り、その後タニタの体重計でこれを測ったら同じ数値だったのでフィッシングスケールは多分問題ない。
2015年2月11日追記 エアコン配管用BBKトルクレンチの調整(校正)
ダメモトでパンドラの箱を開け、グリップエンドのネジをはずすぞ。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
まあ、こんなふうに赤いペンキで「ネジをさわるな!」と封がしてありますがそれを破って中を見ると、
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
多分これを大き目のマイナスドライバーで右に回せば内部のバネかなんかが引っ張れて強くなるのでしょう。ということで、少し(30度ほど)右に回して2つ上の写真のようにフィッシングスケールで測ると、7kgfあたりになったもよう。おお!これじゃ!間違いない。ということで、最終的には約100度ほど右に回し8.0kgfに調整。
これで、このトルクレンチのトルクは
8.0kgf×50cm=400kgf・cm
となり、規定トルク
38±4N・m(387.8±40.8kgf・cm)
の範囲に校正できました。ただし、アマゾンのフィッシングスケールで調整したので、いい加減といえばいい加減。しかし、何もせずに規定外となっているよりは良いと思う。
トルクレンチ、新品だと2本で普通1万円以上するので、ヤフオクで5千円以下で手に入れるのは選択肢の一つだ。ただし、上記のように本当に使えるか自分で確かめないといけない。もとの持ち主がなぜ手放したのか、使えないから新しいのに買い換えたのではないか。多分そうなんだろう。そんなことを考えると不安になる。だから、自分で状態を確認する必要がある。仮に使えなかったとしたら多くのオークションはノークレームノーリターンと言っているので交渉しても返品や返金ができないリスクがある。規定値外でも大幅なずれが無いなら、癖として把握すれば使えるかも知れない。もしかしたら自分で調整できるかも知れない。そんなふうに覚悟や期待を全部ひっくるめて楽しめるなら、ヤフオク!物色はアリだ。
ヤフオクで現在出品中のエアコン配管用トルクレンチ
2015年10月11日追記 エアコン配管用BBKトルクレンチのトルク確認
2015年4月にこのトルクレンチでエアコンを1台設置したが、どうも締め過ぎのような気がした。内機から出ている管に付いている22mmのオスねじの山をなめたような嫌な感触があった。中古のエアコンだったのでもともとその辺は怪しい感じ。トルクレンチがカクンとならずになんぼでも回る感じがしたのでもうこれ以上回すとヤバいというところでやめた。直後の動作テストは正常。今日(約6ヶ月後)暖房運転でテストしたが、効きが悪い感じはしない。
しかし、今日新品のエアコンを設置するのだが、同じ状態のトルクレンチを使うのが不安なので前記の方法でトルクを確認したところ、50㎝の位置で7.4㎏fでカクンとなったことから、370kgf・cm。約36Nm。前よりだいぶ柔らかくなっているが38Nm±4Nmの規定内だ。あの後少し緩めたのかな。ともかく、問題のない値なので、これで取り付けることにする。
そうしたことが面倒なら、モノタロウブランドのトルクレンチは2016年現在新品としては最安クラスだと思うが2本そろえれば9000円くらいにはなるだろう。
やっぱりそれはアマチュア用としては高いと思う。エアコンにしか使えないわけだしね。他のことには全く使えないなんてね。せいぜい年間2、3回使うのが関の山。全く無駄な話だ。
もし、僕がこれからトルクレンチを買うとすれば、エアコン専用のトルクレンチは買わない。自動車整備用のトルクレンチを流用する。しかし、自動車用のプレセットトルクレンチは普通ボックスレンチをはめるようになっている。プレセットトルクの目盛りもそれを想定して作られている。だが、簡単な計算でスパナ型のレンチ=クローフットレンチをはめた場合のトルクを計算できる。自動車整備にもトルクレンチは欠かせない。だから無駄にならないと思うのだ。
例えば、アマゾンで下の写真のようなトルクレンチがあった。
トルクはダイヤルで13.6~108N・mをプリセットできるものが、2016年1月現在で送料込3325円。これならエアコンにも自動車のホイルナットにも使える。ただし、ホイルナットを締めるにはシャフトが短いのでVPのパイプなどに突っ込んで締めないと苦しいかも知れない。
アマゾンのトルクレンチ

同じようなものはヤフーでも売っている。こちらは7~105Nm。
エアコン配管に使えそうなトルクレンチ
人によってはこんなもの使えないと言うかも知れないが、毎日仕事で使うわけでもなく、アマチュアがたまに自動車の整備やエアコンの設置で使うのならこれでいいじゃないか。お金をかければいくらでも良い道具をそろえる事はできるが、できるだけ安く何とかやりくりするのも楽しみの一つ。安物買いの何とやらになるかも知れないリスクを感じながらもそうした道具を物色することも趣味として楽しめればいいじゃないかと思っている。僕がエアコン用のトルクレンチを持っていなかったら、迷わずこのような自動車整備用のワイドレンジの安いプリセットトルクレンチを買う。そして、エアコン配管には17mmと22mmのクローフットレンチをはめてに使う。細かい話だが17mmは差込角が3/8のものが300円台で買えるが22mmは700円台。ところが差込角が1/2なら22mmでも400円台で買える。3/8→1/2変換アダプタは500円台。悩ましい。このあたりの道具のそろえ方についてああでもない、こうでもないと悩んでいると時が経つのも忘れてしまう。そういうことを考えていると自然にレンチの差込角の規格や種類がわかってくる。
道具をできるだけ安く物色するということは、ある作業をするには何を使って、どうすればよいかということを考えているわけで、その道具を使う作業のシミュレーションになる。だから、道具を物色しているうちに作業内容の理解が深まってくるのだ。実際、
エアコンのガスチャージや設置の方法は道具をいろいろ物色しているうちにわかってきた。
話を戻す。クローフットレンチとは下のようなもの。これは、差込角3/8インチで17mmのストレートの製品。2015年2月現在350円。

クローフットレンチをプリセットトルクレンチにはめて回す場合、プリセットのトルク値は必要なトルク値よりも少し弱めにセットしないといけない。それには、ちょっとした換算が必要になる。
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
トルクレンチの有効長Aは、グリップの所に線があるので回転の中心からその線までの長さを測る。
クローフットレンチの有効長Bは、くわえるナットの中心と差込角の中心の長さと測る。
例えば、2分管のフレアナットを締める場合、必要なトルク値は16N・m
Aが27cm、Bが3cmであったとすると、27/(27+3)= 0.9
ということで、約1割ほど減らした14N・mちょっとあたりにプリセットしないといけない。
これは、実際に買ったものを自分で測って調べればよいと思う。だいたい似たような値になるのではないだろうか。
おそらく、規定値の下限あたり、
2分管なら14N・m
3分管なら34N・m
あたりにプリセットして締めれば問題ないのではないかと思う。
不安だったら例のフィッシングスケールで実測して確認すべし。
クローフットレンチの検索結果を書いておきます。
17mmクローフットレンチ【Yahoo!ショッピング(安い順)】
17mmクローフットレンチ【楽天市場(安い順)】
22mmクローフットレンチ【Yahoo!ショッピング(安い順)】
22mmクローフットレンチ【楽天市場(安い順)】
送料を考えなければ、多分5000円以下でエアコン用のトルクレンチ2種類が手に入る。そして、このトルクレンチはもちろんホイールナットをはじめとして自動車の整備にも使える。アマチュアらしい選択だと思うのですがどうでしょう。
10.R410A用 真空ゲージキットTASCO TA142XK 7,920円(道具屋さん)
11.チャージングスケール→フィッシングスケールで代用 ¥350(アマゾン)
フィッシングスケール デジタル10g-40kg(10g単位で計量)というものをアマゾンで買った。
送料込み。びっくりする。40kgまで測れて、分解能が10g。チャージングスケールなら5万以上する。
まったく素人にとっては飛びつきたくなる代物。吊り下げ式だけどそんなもん安さには代えられんよ。
意外と正確だ。恐るべしメイド・イン・チャイナ。
オークションの出品で、はこBOONの送料を調べたりするのにも使える。
前にも書いたが、トルクレンチのトルクを校正するのにも使える。
こんなにすごいものが、1000円もしない。500円もしない。し、信じられない。
これはエアコン備品を探した中での最大のヒット商品。
100%買うべきと断言する。絶対買うべき。僕は別にアマゾンの回し者ではないが、これは本当にいいものだと思う。
使用頻度があまりないのだが、かれこれ3年経つが先日使ったところ問題なく使えた。保管は電池を抜いてラップしていました。無茶な使い方をしなければすぐに壊れることも無さそう。

アマゾンのフィッシングスケール
この製品のマニュアルが英語だけだったので、一応それを見たり使ってみたりして日本語マニュアルを作ったので書いておきます。
●手提げ秤日本語マニュアル
1.各ボタン
①UNIT:このボタンを押すたびに単位がkg→Lb(ポンド)→oz(オンス)→斤に変わる。
②POWER:電源ボタン。
③TARE:風袋キャンセル機能。
2.操作方法
①POWERボタンを押した後、重量表示が出たら測定するものをフックに引っ掛けて
上の紐を持って吊り下げると重さが表示される。
あるいは上の紐を何かに固定して秤を吊るし、測定物をフックに引っ掛けてもよい。
120秒間何の操作もなく、表示の変化もなければ自動的に電源が切れる。
②TAREボタンを押した時にゼロ調整できる。容器を吊り下げてTAREボタンを押し、容器に
測りたいものを入れれば、容器内に加えた物の重さが測定できる。
③TAREボタンを2秒押すと「L_ON」と表示され、ロックモードとなる。
ロックモードでは、測定できるとLEDが点灯し、その値がTAREボタンを押すまで保持される。
価が保持されている間、ずっとLEDが点灯し、液晶に鍵アイコンが表示される。
たとえば、荷物の重さを測るために荷物を吊るし、LEDが点灯すれば、荷物を降ろしても
LEDが点灯している間(TAREボタンを押すまでの間または120秒間)は測定値を示す。
ロックモードでTAREボタンを2秒押すとロックモードが解除され、「L_OF」と表示される。
その場合は秤量がリアルタイムで表示される。
3.注意
①40kg以上のものを吊るしてはいけない。「O_LD」と表示される。
②「LO」表示が出たら、電池(単4電池2本)が減っているので交換する。
以下消耗品
消耗品は本当にいろんなところで売っている。どこで買っても大差はないだろうが、ヤフオク!で仕入れるのも面白い。acoret303という人がフロンガスなど、エアコンの消耗品をたくさん出品している。
ヤフオク!acoret303さんのエアコン消耗品出品リスト
冷媒は、例えばR22 13kgをヤフオク!で12500円(送料1000円)で買った。因みに2015年2月に改めて検索したところ、下の店は12000円送料無料だった。これは安いと思う。
Yahoo!ショッピングでフロンガス等が安い店。
以下、必要と思われる消耗品を上げておきます。
ぼちぼちと検索ヤフーショッピングと楽天市場の検索結果も書いていきたいと思います。
12.フレアー用スプレーオイル タスコ TA920H¥1069(KanamonoYaSan KYS )
13.リークチェック¥604(モノタロウ)
14.R22冷媒13㎏ 12000円送料無料(ミラクルひろば)
ところで、ガスチャージは液体の状態で行なうというのが一般的になっている。R410Aの場合は冷媒が混合されており、沸点が違うので気体の状態だと沸点の低い方の冷媒が先に充填されてしまうのでNG。そのため、R410Aのボンベにはサイフォン管が付いており、底にたまった液体を充填できるようになっている。しかし、R22は一種類の冷媒なので気体で充填しようが液体で充填しようがどちらでもかまわない。ボンベには普通サイフォン管も付いていないので液体で充填するにはボンベを逆さまにしなければならない。冷媒が残り少なくなってきたり、速く充填する必要があったり、冬場などなかなか充填できない場合は液体の状態で充填するのも良いかも知れないが、事情が許すならばボンベを普通に立ててゆっくりじっくり気体の状態で充填すれば良いと思う。少なくとも僕は新品のボンベではあったがかなり寒い日でもそうやって充填できた。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/miraclehiroba/10000010.html
念のため、各ショッピングサイトの検索結果も書いておきます。
R22冷媒【Yahoo!ショッピング(安い順)】
R22冷媒【楽天市場(安い順)】
R22冷媒【Amazon(安い順)】
あと、ヤフオクでも出品されている。送料が1000円かかるようです。
R22はサイフォン管がないので逆さまにしてチャージすべきとの意見がありますが、別にそんなことしなくて構わないです。僕は正立させてやりました。入れるのに時間はかかるようですが、入ります。R22の場合、1種類の冷媒なので、問題ありません。速くやりたければ逆さにすればいいですが、慎重にするなら正立させてチャージすればよい。必ず逆さにしなければならないわけではないということです。サイフォン管は2種類以上の混合冷媒を充てんする場合に必要なものです。
R22冷媒【ヤフオク!(安い順)】
20年前の50型のエアコン、どうしても使えるようにしたい。復活じゃなく、僕の手で使えるようにしたいので。
15.R410A フロンガス10kg 12000円送料込(ミラクルひろば)
16.真空ポンプオイル1000mLタスコ TA117-2 ¥789(KanamonoYaSan)
16.フレア加工済みペアコイル ¥2905(モノタロウ)
17.ネオピタテープ5巻組 因幡電工 HY-50-I ¥840(洛楽マーケット)
18.ミリオン ビニルテープ 10巻入り ¥410(電線屋さん ヤフー店)
19.エアコン配管用パテ ¥64 (電材堂ヤフー店)
あと、ドレンホースとかあるけど、それは必要な時にホームセンターで調達するとして、
しめて、
備品 ¥52203 消耗品 ¥30677 計 ¥82880
備品が5万円台で全部そろうじゃないか。これって、意外と安いじゃないか。もしフレア加工もしないのであれば、4万円ほどで最低限のことはできる。新設するだけならもっと安いな。本体代より安いかも。
WEB上で結構高くつくようなこと書いている人が居るけど、何が必要かよく考えて吟味すればそれほどでもないね。
多くはモノタロウで買った。個々の品物について調べるともっと安く手に入ったのだが、送料の関係もあり、品揃えの良いところでそろえた感じ。少しずつそろえていくなら、もっといろいろなところから買うのがよいかもしれない。送料が無料になるようにいろいろ組み合わせを考えるのも暇つぶしには良い。忙しかったらそんなことやってられないけどね。
今後エアコン新設はペアコイルなど数千円の消耗品代でいけるだろう。
ガスチャージは20台分ぐらいあるか。
まあ、今の時点で安いエアコン1台より高くついてる。
これから死ぬまでの間にどれだけのエアコンを新設し、どれだけのエアコンをガスチャージするかでこの出費の真価が決まる。そう簡単には死ねない。
エアコンの道具はエアコン整備のときにしか使わないものがほとんどなので、段ボール箱にまとめてしまっておくことにしました。ペアコイル以外ほぼ全部まとめました。細かい消耗品もいろいろあるから30種類ぐらいあるな。年間数回しか使わないだろうし、できるだけ長く使いたいし。真鍮や銅でできたものは錆びやすいし、真空ポンプオイルも酸化しやすいらしいので、一応ビニール袋に入れてあまり空気の出入りがないようにしました。これさえあれば、エアコン新設、整備ができる!

僕は趣味でYahoo!オークションによく出品している関係上、ダンボールで商品を梱包することが多い。そして、これについてはある種の結論と言うか、これだ!という方法を確立している。それは、商品が収まる最小サイズの箱を作るのだ。特注だね。ガサガサしないようにきっちりの箱を作る。そうすれば、緩衝材なども最低限で済むし、送料も抑えられる。もっとも、はこBOONの場合は重さなのでそれほど関係ないが…。いつか、梱包の仕方を記事にしたいぐらいだ。ギターでも、はこBOONで送れる。自画自賛だがいい方法だ。簡単に言えば、直方体の縦、横、奥行き、高さを決めて、カッターで底面、上面、前面、背面、右側面、左側面という3種類6面を切って作る。大事なことは折り目をつけるとかそういうことは一切考えないこと。折るより切る方がよほど楽だし速いし誤差も少ない。あとはその6面を荷造り用の透明テープで箱の形に貼るのだ。これが一番いいと思う。決して紙のガムテープを使ってはいけない。重ね貼りができないので。そんなふうにすれば、ダンボールでいろんなものが作れる。6段の引き出しチェストまで作った。結構使える。荷造り用の透明テープがいいんだな。べたべた貼れるしね。小さなダンボールを張り合わせても大丈夫。例えば、50cm×40cmのダンボールが欲しいときに、50cm×15cmと50cm×25cmを貼り合わせても結構丈夫にできる。テープは裏表張らないといけませんが。折り目が付いていても端の方でなければ問題ない。今回は長く使えるようにと思って、つなぎあわせたり、折り目の付いたものを使ったりはしていないが、なかなかこういう大きなダンボールはないのでね。普通はつぎはぎでやります。まあ、これは冷蔵庫買ったときの外箱を取っておいたものがあって、それを使った。こんなものでも、木で作るとなれば大変だろうけど、ダンボールならすぐできる。それでも2時間ぐらいかかったか。
次はいよいよ実践。20年間まともに使えなかったエアコンを使えるようにしてみせるぜ。
最終更新:2018年10月22日 10:17