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【あの世界へ】

「力場の突破口は見えたかっ?」
「駄目だ…ッ! もうここは“異世界”と融合しかかっている。
俺の“頂点の眼(パラリオンアイ)”で見通せる世界ではなくなっている!」
夜闇降りる世界の中で、その古城だけが虹色に照らされていた。
「ぐわぁあっ!」
力の壁に飛び込んだ礼服の男は、両腕を溶かしながら弾き飛ばされる。
「超人力と再生力でもあの壁はどうにもならない。次元が違うのだ!」
古城の中央、闇天に開く孔の下。巨大な魔方陣の中心に浮かぶ光球。
意識無く項垂れ浮かぶ長耳の少女と、軍服の男。
「もう直ぐだ。もう直ぐ“扉”が開く…」

 今にして思えば“これ”が全ての目的であった
 超越者創造計画(ノスフェラトゥバーシリオン)
 異世界交信術(アルカノンクォーツ)
 民族生贄大降霊式(ジャーヴァウォック)
 大帝国支配圏(カルナックバベル)
 全ての手段はたった一つの“願い”の成就のために行われたのだ

「カトー! もうお前の、お前しか奴を止めれない!」
「自らの願いのために世界を滅ぼすなど、“先生”はきっと望まないはずだ!」
光球の形成の寸前で術式を止め様と斬りかかったものの、衝撃により壁に打ち付けられ、
今の今まで這うことに甘んじていた男が夜空を仰ぎ立ち上がっていた。
マントを脱ぎ去り視界を隠す流血を拭き取り、軍帽を整える。
無意識下でも離さなかった剣の輝きは鋭いまま。

 『正直な処、この“剣”を振るう事で何が起こってしまうのか、私にも分かりません。
 唯、貴方が世界のためと思うその時に振るうのであれば、力を貸してくれるでしょう』

「姫よ、我、今がその“時”であると確信せり。 剣、振るう也!!」
荒れ狂う雷鳴を避け駆ける脚。
飛び交う衝撃で千切れ引き裂かれながらも両手に命を集める身体。
双眸はひたすらに前を、一点を捕らえて ──
「アーードォーールゥーーフゥゥぅウううーーーっっ!!!」
「それが!“祓ウ剣(クサナギ)”かッ!
だがしかし!止めれるのか?!止めてよいのか?! 友よ!」

  なぁ、カトー
   なんだよ
  この世界は汚れているんじゃないかな…
   そりゃきれい真っ白な世界なんてないだろうよ
  泣いていたんだ
   下手な絵だってまた馬鹿にでもされたのかよ
  いや、先生がな ──

【 貴方の心は聞き出せなくて、自分の想いは言い出せなくて
  押し潰されそうになった想いに僕は 】


「部長、これ色々と大丈夫なんですか?」
「何?それぞれのパーツは抑えているけど全員美少年化しているから大丈夫よ」
「そりゃうちの映研は怖いもの知らずで面白そうなら何でもやっちゃうんでしょうけど」
「原作提供でゴラク部の名前が載れば部誌の売り上げも大増よ!」
「大丈夫かなぁ…」

  • 厨二すぎるすぎる。悪役になることの多い人物が主役っぽいのは面白 -- (名無しさん) 2013-06-30 19:25:45
  • ふと思う。 世界の何所にでも何時の時代でも中二はいるよねと -- (名無しさん) 2013-09-07 12:24:29
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最終更新:2013年06月26日 03:44