ラミア

種族

主な生息地:ラ・ムール

異世界でも旧い種であり長年その存在の出発点を議論されていたが最近の論では「やはり人魚のように人間的特徴と蛇的特徴がはっきりと分かれた鱗人である」というのが定説である
多くの蛇人ないし鱗人とは違いミズハミシマではなくラ・ムールを生息の中心としている
彼ら蛇人とは近縁種でありながら、蛇神ルガナンに対する見識の違いから対立をしていることが多い
個体数は多くなくラ・ムールの王朝の手によって後述の理由より保護や支援を行われている

  • 身体的特徴
具体的には上半身を人間的、下半身を蛇的としておりこれは人魚に近い性質であるものから長年の議論の対象であった
体温の極端な低下を防ぐため男女ともにやや厚めの脂肪層に覆われており、女性ラミアは特にバストが豊満な者が多い
足はなく、代わりに非常に長い尾をくねらせて移動する
たいてい大柄な見た目よりはるかに俊敏でありまた障害物をかわすのも大変得意だが、長い距離を移動するのは得意ではない

涼しいところにいると新陳代謝が下がりローコスト、逆に暑いところにいると新陳代謝が上がり大食いになる
かなり長い寿命を持っていてその代わり繁殖は10年単位に一度であり、これが個体数の少なさの原因となっている
生殖器は下半身のヒダの中に覆われており、性交時のやり取りはそのヒダの隙間で行われる

幼少のラミアは数年に一度脱皮して成長する
鱗人でもかなり古い種である蛇人に見られる特徴であり、脱皮の皮は妙薬の材料とされているがラミアたちはそう聞くと苦い顔をする


  • 種族的性質
一言で言えば「知の生命」である
これはかつて蛇神ルガナンがラミアたちに太古の昔遣わした現身であり亜神たる《叡智の雫》ケルアカトルという存在による
ラーの謎かけという試練をも幾度となく退けた彼女はその神力と肉体のすべてを使い「心を知性に、体を数字に」変えて現在における知恵ある者たちに授けてくださった、とラミアたちは熱烈に信仰している
(余談だがケルアカトルはその後その精神体に翼を生やしどこかへ飛び去ったとされ、ゲートが開いた現在は「地球へ渡りそこで神として人間に文化を授けたのではないか」と研究の対象になっている)

真名を授けた蛇神ルガナンと共にラミアたちに今なお崇められ、その伝説からラミアたちの行動は「知識を蓄えて《叡智の雫》をも辿りつけなかった真理へ種全体として挑むこと」に集約されている
彼らにとって自らの知性や長い寿命は真理に辿りつくために《叡智の雫》が与えてくださったものと考えている
この真理へ辿りつくためのアプローチとして職業は学者などの識者職に就く者が多いが個体によって方法や方針は様々、文字と向き合う文筆業、乱数と人心から答えを読み取る占い師、世界の情報を集めて理解を深める情報屋など
ただしラミアたちにとって《巫女》とはルガナンとケルアカトルに仕える重要な職務であり世界でも数えるほどしかいない
《巫女》とは彼らにとって一番重要な神に仕える名誉であり全体の頂点である

気質の傾向として学者肌、オタク気質、凝り性と言える
物事に打ち込みだすと周りが目に入らなくなる者が多い
そのためラミアの住んでいるところは散らかっていることがよくある

知性というのは彼らにとって《叡智の雫》が授けてくれた宝物であり、教えを請われても大抵出し渋る
口を開かせるには相応の対価とご機嫌取りが必要になるが、その生ける図書館たる膨大な知識量は必ず求める答えをくれることだろう


  • 世界との関わり
ラ・ムール王朝にとってラミアは存在そのものが知的文化財産であり重要な保護対象である
具体的には申請すれば有事において見解を求められる代わりに生活保護などの支援を受けることができる
しかしこのシステムによって彼らの生活能力が拍車をかけて無くなっているとも言え、支援担当の猫人にとってその業務は「生活力皆無の駄目人間の介護」となっていることもしばしば
勿論支援を受けず自力で生活している者も結構な数が存在する

蛇神ルガナンをこのように崇めているため、見識の違う同種の蛇人とは犬猿の仲である
なまじどちらも賢い種のため無益な争いこそしないがお互い無干渉を貫いている
ようするにシカトしている

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最終更新:2014年04月14日 23:50
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