秋香る紅葉の下で、一人の老人と若者が寄り添うようにベンチに腰掛けていた。
若者――少女と言って良い年齢の女が口を開く。
「タクト……私といて幸せ?」
老人の手に重ねられた手はか細く、不安げな色をたたえている。
その手を、老いた男は皺がれた手で包み込み優しい目で言うのだ。
「ああ、幸せだよ」
もう傍から見れば祖父と孫程歳の離れて見れる二人は、ただ静かに穏やかな時間を過ごしていた。
(俺と一緒に死ぬか? ソラリア)
昔々に交わした約束……今度こそ、その約束を果たす日は近い。
最終更新:2013年12月01日 03:31