0293:狐の婿入り(惨い理)
岡山の住宅街。
調度も何もない民家の2階に、一人の少年がいる。
少年は目を閉じている。
眠っているのだろうか。
いや、眼を開けた。起きている。
中空を何の気なしに眺めて、再び眼を閉じる。
外は暗い。
内も暗い。
時間は過ぎる。
少年は何を考えているのだろうか。
(フム………)
山口から広島を抜け、岡山に至る強行軍は流石に人間の体には応えた。精神自体はほぼ疲弊していないが。
九尾は瞼の裏を視ながら、体内に流れる力の源………チャクラを循環させている。
そのチャクラとは今現在
うずまきナルトの体と精神を支配している九尾のものではなく、「前」に支配していた者のモノ。
(脆弱。いや、貧弱だ)
質量共に遥かに自分のそれを下回る。とはいっても現状では貴重なエネルギー源。あの同属のような上玉の餌はそうそう得られまい。
忌々しいが、使ってやるとするか。
(さて―――あの同属の仲間、どうするか)
先の放送で自分の探していた
奈良シカマルの死亡が確認された。
手駒として使えるかは微妙だし、死体が完全に消滅していなければ喰らって腹を満たすことも出来るから別に構わない。チャクラは消えているだろうが。
(それより問題は
大蛇丸………)
木の葉の里に侵攻し、その後うずまきナルトの同期であったうちはサスケを誑かしてその手の内に入れた男。
うずまきナルトの中でかなりのウェイトを占めていた「敵」だ。
(何度か眼にしたが、かなりの強さだった………【三忍】の一人、だったか?)
その大蛇丸が死したとなれば、思っていたより骨のある連中が揃っているらしい。
(とくれば―――もし、同属の仲間がその"骨のある"相手だった場合)
問題1:素直に言うことを聞くか?
(聞かぬ………とは思うが、あの同属はわざわざ弱っていた小僧を見かねてワシを呼び起こそうとするようなヤツ。最も危険を悟ってすぐ封印したが。
ならば、その仲間もお人よしである可能性がある―――ふん。ワシと同じく人に有らざる者が、斯様な人間臭い思考を持つなど、虫唾が走るわ)
問題2:仲間がいるとすればどうやって探すか?
(こちらはもう解決済み………ここから見える離島から、妖気を感じる。徐々に動いているな………)
同属は狐の姿をした妖怪。となれば、その仲間がいるとすれば同じく妖怪であろう。同属が人間に飼い慣らされていたという線もあるが。
(しかしこの妖気の質………素晴らしい。まるで【尾獣】のようだ)
喰いたい。妖気を、血を、人ならざる臓物を。
だが、同属の仲間だとしたらいきなり襲うわけにはいかない。この封印を解かせてからでなければ。
(チッ。外界に出てまで忍耐を強いられるとはな)
問題3:では、接触はどうするか?
(山中には清水は無かった。自給の道は殆ど無いということか。動物がいたのは何故か分からぬが。
このように血に塗れた姿では怪しまれる………いっそ全て脱ぎ捨てるか?)
野獣である九尾には羞恥心など無い。その行動に出ようとしたが、そこは頭のいい狐。
人間の内で長らく過ごしてきた経験から、流石に全裸も血塗れも――むしろ全裸のほうが――怪しまれるということに気づき、踏みとどまった。
(同属の仲間に同属の臭いで気付かれることを懸念し、野兎と戯れて臭いを消してはいるが、どうする?)
血塗れで怪しまれない方法。それを考える内に、何かが近づいてくる音と、話し声をその耳が捉えた。
(1つ、2つ、3つか―――妙案を思いついたぞ)
九尾はうずまきナルトの手を組み合わせると、言葉を発した。
「影分身―――変化の術」
その姿は二つに増え、片一方が、金色の体毛を持つ妖弧―――玉藻の姿に変化した。しかし。
「ムウ…あまり出来が良くないな。人間の術は使いづらいわ」
本来圧倒的なパワーで暴れる戦闘スタイルの九尾にとって、忍術は使い方を知っていても使うのは難しい。
影分身は幾度と無く器が使用する得意忍術なのでそつなくこなせたが、変化の術は変化した対象を知っている者には一目瞭然で他人だとばれる程度の出来。
ちなみに分身の変化体は――あえて詳しい説明は避けるが――顔がひょっとこのようになっていた。
左手の窓から下を覗くと、頬に十字傷のある小柄な男と、それより小さい小僧、そして長身の髪を逆立てた男。
「…一匹ぐらいは減らしても良いか」
そう呟くと、九尾の本体は駆け出して正面の窓をぶち破り、地上へと落下していった。
(―――馬鹿な)
岡山と兵庫の境界線で、緋村剣心、
小早川瀬那、蛭魔妖一の三人は第三回の放送を聞き取った。
剣心は、薫の死を聴いたときとは別の驚きを隠せなかった。
幕末で、新撰組三番隊隊長として幾度と無く自分の前に立ちふさがった男。
幕末のことを思い出すと、必然、自分の幕末での姿も脳裏に浮かぶ。
人斬り抜刀斎。
「ク………」
疼く。自分の中で、人斬りの血が、疼く。
(………駄目でござる、拙者はもう人斬りではない!)
「あの、剣心さん、大丈夫ですか?」
小早川瀬那が心配そうに話しかけてくる。
「ああ………大丈夫でござる」
実際には大丈夫とは言い難かったが、護るべき人達を心配させるわけにはいかない。
「―――緋村さん、誰か知り合いはいたかい?」
蛭魔妖一が尋ねる。
剣心は歩きながら、今しがた名を呼ばれた男、
斎藤一の人となりを話し始めた。
「斎藤一、ねえ。まさかとは思ってたが、マジで新撰組の斎藤一だったとはな」
ヒル魔はそう言うと、剣心と幕末の話をし始めた。
(ヒル魔さん、歴史とか興味あったっけ?)
数時間前、現代のことを緋村に教えていた時は特にそんなそぶりを見せなかったが。
セナはちょっと会話を聴いてみることにした。
「ほうほう成程、維新志士は表に出ては困るようなことをやっていたと」
「うむ、たとえば―――を暗殺したり、おっと、口を滑らせたでござる」
「いやいや、こんな状況なんだから気にしなくても良いと思うぜ?」
「そうでござるか?………うむぅ………やはりそれは」
「で、他にはどんな事を?」
「むう………―――とか………ってやっぱり駄目でござる!」
「駄目か。まあいいかこれだけ知れれば」
「………こんなことを聞いてどうするでござる?」
「いや………別にィ~?」
紙に鉛筆でなにやらメモっているヒル魔。その表情は悪魔のようだ。
(ひいぃぃぃ脅す気だ………!日本政府を脅す気だ………!)
ヒル魔の人となりを知っているセナにとって、その位の想像は容易に出来た。
そんなこんなで歩いていると、辺りがだんだん暗くなってきた。
「チッ、メンドクセェな。今………この辺だな、糞チビ?」
地図を見ながら、ヒル魔はセナに同意を促した。指を差しているのは兵庫と岡山の県境。
「たぶんそうですね。ゆっくり歩いてたからか、あまり進んでませんね」
「この………高知や徳島には行かなくていいんでござるか?」
剣心も地図を指差し、意見する。
「確かにここに糞マネがいるとしたら大分楽だが………こんな場所に長時間留まる奴はいねぇと思うぜ?」
このような離島は、万が一本州につながる香川などが封鎖されたらもう脱出不可能だ。
「だが、あの糞マネならあるいは、そういう考えの裏をついて封鎖が宣言されたらすぐ本州に渡れる、香川にでも隠れてやがるかもな」
推測はいくらでも出来る。だが、推測はあくまで推測でしかない。現実に確かめるには―――行動するしかない。
「どうする?このまま東京を目指すか、一旦四国に渡るか。三人じゃ二手に分かれるわけにもいかねえしな。お前等はどうしたい?」
セナは暫らく逡巡していたが、やがて顔を上げると、言った。
「少しでも可能性があるなら、近いところから調べたほうがいいと思います」
「それが無難でござるな。拙者の経験上、殺人者は夜こそ活発に動くでござるよ。
特に京都などの人が集まる場所は、戦乱時に気を休められる場所ではござらん。
ならば、夜のうちは人が少ない場所にいるのが最も安全でござる」
二人の意見を聞いて、ヒル魔も「まあ、どう転んでもそうする気だったけどな!」と同意し、
三人は岡山から香川に渡る―――下津井瀬戸大橋を目指し、岡山に歩を進めた。
それから一時間ほどで一行は市街地に辿りつき、30分ほど休んだ後、その街の探索を開始した。
無論、目的は姉崎まもり(剣心はずっと彼女のことをセナの実姉だと思っていたことがここで判明した) 。
殺人者が潜んでいる危険性を考慮して、殺気の察知に長ける剣心が先頭に立って捜索を行っていた。
20分ほど経っただろうか。
突然先頭を歩いていた剣心が立ち止まり、道の曲がり角を睨み付けた。
「………何かいるでござる」
その言葉を聴くと、セナもヒル魔も身を強張らせる。
「まもり姉ちゃんでしょうか………?」
セナが小さい声で剣心に聞く。
「わからんでござる。今の所殺気は感じんが………」
言いつつ、じりじりと曲がり角に近づいていく。
自分達の隣から伸び、曲がり角と同位置で曲がっているガードレールには、曲がり角の先が映っている………
人の姿は見えない。
剣心たちは曲がり角に到着し、一呼吸ついて―――飛び出した!
………誰もいない。
セナは一息つき、剣心とヒル魔は注意深く周囲を見回す。
やはり何も無い。だが、次の瞬間!
ガシャアアアアン!
「「「―――!?」」」
何かが割れるような音がしたかと思うと、上から男が落下してきた。
3人は咄嗟に男のほうを振り向く。突然の事態に驚きと警戒を隠せない表情で。
だが、次の瞬間、男の放った言葉で、彼らの混乱はより高まる。
「逃………げろってばよ!」
「え?」
間抜けな声を上げるセナ。
男は血塗れだ。何故?
緋村さんとヒル魔さんが僕の方を見ている―――ヒル魔さんが走ってくる。何故?
足元に影が―――僕の影じゃない!ゾクリ、と背筋が震える。これは、この悪寒はまるで―――あの人のような。
「避けろォォォッ!ファッキンチビィィィッ!」
ヒル魔さんが突っ込んできて、固まっている僕を突き飛ばす。タックル。
吹き飛ばされる。視界がぐらつき、だが元の自分のいた位置に『何か』が降りてくるのは見えた。
人間じゃない。金色の体毛、尖った耳、冷たい眼、火男のような間抜けな口が逆に恐怖を引き立てる。
『不良』などという生易しいものではない、純粋な『悪』。あの―――金剛阿含さんのような。それをさらに濃くしたような。
『悪』は一歩一歩、近づいてくる………
(ちぃ………またやべえことになったな。さて、どう切り抜けるか………)
ヒル魔はその頭脳をフル回転させ、状況を確認しようとする。
だが、そんな余裕は全く無かった。確実に迫る【死】。
一つでも判断をミスれば、即永遠のゲームオーバー。
さらに大事なランニングバックの命も同時にベットされている。
「ケッ。糞喰らえ、だ。ヤーハー…ハハ…ハ」
喉が乾き、いつもの笑い声にも精彩が無い。
右肩の骨折による痛みは脳に響き、思考を阻害する。
化物が目の前まで迫った。
鋭い爪を見せ付けるかのように構え、ゆっくりと攻撃の動作に入る。
(ああ、死ぬな)
案外冷静な自分を当然冷静に見つめながら、ヒル魔は栗田や武蔵のこと、姉崎まもりのことを思い出し。
≪終わりだ――――≫
化物の掠れた声を聞いて、昼間の妙な髪形の
戦闘狂を思い出す。そういえばあの時は―――
「飛天御剣流―――――」
―――――――この男に、助けられたんだったな。
剣心は、建物の窓から男が飛び降りてきたとき、咄嗟に刀の鞘を構えていた。
だが、男の放った言葉からして、どうやら男は敵ではなく、何者かに襲われているらしい。
そして、今目の前に飛び降りてきたのは―――夷腕坊に負けじ劣らぬ化物然とした者。
ヒル魔とセナが窮地に立たされている。攻撃をかけるにも、あまりの異形にどう攻めればいいかわからない。
(鞘では………そういえば)
自分のデイパックの中を漁り、目当ての物を取り出す。
日本刀の、折れた際にしまっておいた片割れ。本来の長さの4分の1程だが、殺傷力は鞘よりは上だろう。
顔を化物の方に向けると、今にもその鋭い爪で二人の命を奪おうとしている。
コロセ―――オマエガコロサナクテハ―――奴は二人を殺す。
何かが聞こえたような気がし、同時に脳裏に縁によって偽造殺害された
神谷薫の姿が浮かぶ。
そして、何処かで今度こそ本当に殺されてしまった彼女の、目映い笑顔が。
(もう―――殺させん!『俺』が殺す!)
剣心は、『屠る』という意思を明確に持って、天高く舞い上がった。
「飛天御剣流―――――龍槌閃・惨」
強大な殺気に化物が振り向く一瞬前に、折られた刀は化物の目蓋に突き刺さり、ズルズルと眼球を抉り刺しながら顔に埋まっていく。
刹那、化物はこの世の物とは思えないようなけたたましい絶叫を上げ、昏倒する。
「死ね」
冷たく言い放つと、剣心は空中でぐるり、と縦回転し、
「龍巻閃・嵐」
上段から化物の頭に全力で刀の鞘を叩き下ろし。
その勢いで化物を地面に叩きつけた後、顔に刺さっている刀を力づくで引き剥がし、
「龍巻閃・旋」
引き剥がした刀で通常とは逆回転の軌道で化物の首を裂き。
「双龍閃―――?」
鞘を顔面に叩きつけようとしたところで、化物はかき消すように消え去った。
セナもヒル魔も、狐にでもつままれたかのような表情で、その化物が消え去っていく様子を見ていた。
「なるほど、あの化物に襲われて、そのように血塗れに………大変でござったな」
剣心達は先ほど戦闘が行われた場所から少し離れた建物の中で、少年―――うずまきナルトに話を聞いていた。
彼の話によると、あの化物は自分の分身を創ることができ、先ほど倒したのはその内の一体らしい。
「道理で手ごたえが無かったわけでござるな」
うずまきナルトは頷くと、自分には仲間がいて、その仲間が目の前であの化物に殺されたと話した。服の血はそのとき付いたらしい。
「おまえら、何処を目指してるんだ?」
そう聞かれ、三人が香川を目指していると答えると、自分も連れて行ってくれと言い出した。
剣心は苦笑すると、ヒル魔とセナに意見を聞いた。
セナはあっさりOKしたが、ヒル魔は別の意見を口にした。
「剣心さん、俺らはあんたに今日二度も命を救われた。最初は実を言うとあまり信用してなかったんだが、今じゃ信頼できると思ってる」
ズケズケとした物言いだが、彼にとってはこれが地。
「で、あんたに頼みがあるんだ」
彼が話した頼みとはセナを護ってやってほしいという事。つまり彼とナルト、そしてセナと自分に一旦別れ、捜索する場所を拡げようという意見だった。
ナルトはそれなりに体術が出来、チャクラという不思議な力を操れるため、それなりの戦力にはなりそうだった。
剣心は最初あまり離れないほうがいいと渋っていたが、22時までにここに再び集まるという条件と、人探しの効率の良さで結局その意見を受け入れた。
ヒル魔とナルトは香川へ。
剣心とセナは兵庫へ。
「じゃ、ヒル魔さん、気を付けて下さいね」
「ケッ!誰に物言ってやがる、糞チビ」
「ナルト殿、ヒル魔殿をよろしく頼むでござる」
「任せとけってばよ!なんせ俺ってば火影になる男だからよ!」
意見は纏まり、剣心とセナは出発する。それぞれにそれぞれの思いを持ちながら。
(拙者は………護る為、相手が化物であったとはいえ、相手を殺す気で斬りかかった………拙者は………)
(まもり姉ちゃん………待っててね、必ず助けに行くから!)
「―――俺等も行くか」
ヒル魔は二人が街を出たのを見送ると、新しい相方に声を掛け、下津井瀬戸大橋に向かって歩を進める。ナルトが先行する形で。
(………さて、こいつは信用できるか?どうも妙なところがいくつかあるが)
ヒル魔はナルトの背中を見ながら考える。
例えば、あの化物に襲われていたと言っていたのに、一流の剣客である剣心が接触直前まで殺気を感じていなかったこと。
(―――糞ゴザルにも感じ取れねえ程、気配を消していたのか………もしくは隠れていて、あの瞬間咄嗟に逃げたのか)
聞けば簡単にわかることだが、それは危険だ。
こうして二人きりになっても相手が何も行動を起こさない以上、現状を保つのが最善だろう。
二手に分かれようと提案した理由は二つ。
一つは剣心に話したよう捜索領域を広げるため。
そしてもう一つの理由は。
(………こいつがもし何か企んでた場合、三人でいるとヤベエ。糞チビは逃げ足は速いが、逃げる必要性を判断する為の頭はちと鈍い)
かといって仲間にするのを断り、もしナルトが何か企んでいれば、あの化物とグルの可能性が高い。
あの化物の本体も同時に襲ってきただろう。
剣心にはセナを守ってもらわないといけない。ならば、自分が一人でナルトを監視するのが最善手。
相手が少しでも妙な動きをすれば、即座に逃げなければ。
(………まぁ、今襲ってこねえんだから、何も企んでないか、香川に目的があって、俺等を利用しようとしてたかだろうが)
「なにやってんだってばよ!置いてくぞ!お!?ラーメン屋だ!」
(………………………)
「何 で ラ ー メ ン が ね え ん だ っ て ば よ !」
(………何も企んでねえか?)
九尾は大声で叫んだ後、蛭魔妖一に背を向け、歩き出した。
(妙案は六割方成功。だが、結果としては十分)
九尾の【妙案】とは、至極単純、人間を利用することだった。
まず、変化させた分身に人間共を襲わせる。そして人間――念のため一番弱そうな相手――を一匹殺害し、その後自分で分身を倒す。
そうすることによって人間共に自分を信用させ、同時に服が血塗れな理由も創れる。そしてどうにかして進路を離島に向かわせる。
更に同属の仲間に接触して、人間共の自分への信用を利用し、封印を解かせる。
(失敗点は人間の内一匹が思ったより強かったこと………だが、嬉しい誤算もあった。進路を変えさせる必要が無かったからな)
欲を言えば連れはあのチビが良かったが、自分から見れば後ろのツンツンも餓鬼。取り損ねた信頼を得るのは簡単だろう。
(ここまで策を練って、同属の仲間が封印を解く術を持っていなかったら笑い種よのぉ………クァハハハ)
だが、その時は。
(―――喰らいて、糧にするだけよ)
内を喰らい。
外も喰らい。
それでも、九尾の理、弱肉強食は満足せず。
新たな糧を求め、九尾は四国へと渡る。
まだ見ぬ―――鬼の妖気を求めて。
【岡山県/(1日目)夜】
【緋村剣心@るろうに剣心】
【状態】身体の至る所に軽度の裂傷、胸元に傷、精神中度の不安定
【装備】刀の鞘@るろうに剣心
【道具】荷物一式
【思考】1.兵庫で姉崎まもりを捜索し護る(神谷薫を殺害した存在を屠る)
2.小早川瀬那を護る(襲撃者は屠る)
3.力なき弱き人々を護る(殺人者は屠る)
4.人は斬らない(敵は屠る)
5.抜刀斎になったことでかなり自己嫌悪
(括弧内は、抜刀斎としての思考ですが、今はそれほど強制力はありません)
備考:折れた日本刀の片割れは廃棄
【小早川瀬那@アイシールド21】
[状態]:健康
[装備]:特になし
[道具]:支給品一式、野営用具一式(支給品に含まれる食糧、2/3消費)、 特記:ランタンを持っています
[思考]:1.兵庫で姉崎まもりを捜索し合流
2.これ以上、誰も欠けさせない
【岡山県/(1日目)夜】
【蛭魔妖一@アイシールド21】
[状態]:右肩骨折、疲労はほぼ回復
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:1.香川で姉崎まもりを捜索し合流
2.ナルトを警戒
【うずまきナルト@NARUTO】
[状態]:九尾の意思、やや疲労
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(食料と水を消費済み)
ゴールドフェザー&シルバーフェザー(各5本ずつ)@ダイの大冒険
フォーク5本、ソーイングセット、ロープ、半透明ゴミ袋10枚入り1パック
[思考] 1、四国から感じた強大な妖気の源(鵺野)と接触し、可能なら利用。不可能なら殺害後捕食。
2、サクラを探し、可能なら利用。不可能なら殺害。
3、術者に能力制限を解かせる。
4、蛭魔妖一に自分を信用させる。
5、優勝後、主催者を殺害する。
[備考] (ナルトの精神は九尾の部屋で眠っています。
肉体的に瀕死、またはナルトが外部から精神的に最大級の衝撃を受けると一時的に九尾と人格が入れ替わります)
※玉藻の封印は、玉藻の死亡と、九尾のチャクラの一部によって解除されたという見解です。
そのため、今のナルト(九尾)はナルトのチャクラ+九尾のチャクラ15%程度のチャクラが上限です。
ただし、九尾のチャクラも使いこなせます。
あと、九尾は基本的にナルトの口調で喋ります。
備考:ナルト以外の共通思考(22時までに岡山市街地に戻る)
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最終更新:2024年06月16日 17:44