0297:ピッコロ大魔王の世界~相×剋~
秋田県仙北市田沢湖の畔に
ピッコロはいた。
湖面の先に高々と聳えるは駒ヶ岳であるという。
フレイザードとの合流地点であったが、動くものの気配は微塵も感じられなかった。
「フレイザードめ・・・来ておらんのか」
今宵は満月。辺りは静寂に包まれて、時折水の撥ねる音が響くのみである。
ピッコロは湖畔のベンチに腰を下ろした。この大魔王の玉座としてはいささか物足りぬ。
「・・・まあよいわ」
きっかり二十四時間。それがフレイザードに与える猶予であるとピッコロは定めた。
仮にフレイザードが深手を負っているとしても、
かの治癒の効力を持つ妙な金属体(核鉄)の事を考慮すれば十分過ぎる時間である。
また、ピッコロ自身も浅からぬ傷を負っていた。元来高い再生能力を持つ身であったが、
万全の状態に戻るまでは、まだまだ時を要するであろう。
(それにしても
世直しマンめ・・・
このピッコロ大魔王のプライドを此処まで傷つけるとはな。
彼奴だけは決して許せぬ。如何なる手段を用いても・・・ぬ!!?)
その時、不意に視線を感じてピッコロは立ち上がった。
バサバサバサッ
殺気に反応したのか、飛び立つ野鳥達の羽音が辺りに響き渡る。
一方、ピッコロは視線の正体に釘付けになっていた。
――― 『 ネ申 』 め ・ ・ ・
波一つ立たぬ湖面は、只、己の姿を映し出すのみであった。
【秋田県・田代湖の湖畔/1日目・真夜中】
【ピッコロ@DRAGON BALL】
[状態]:中度の疲労、身体全体にダメージ大
[装備]:なし
[道具]:荷物一式、前世の実@幽遊白書
[思考]:1.休息をとりながらフレイザードを待つ。リミットは24時間。
生きているようなら、傷が癒えてから捜索。
2.世直しマン、イヴを殺す。
3.フレイザードを利用してゲームに乗る。とりあえず南下。
4.残り人数が10人以下になったら同盟解除。悟空を優先して殺す。
5.最終的に主催者を殺す(フレイザードには秘密)。
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最終更新:2024年06月29日 17:44